ど素人サラリーマンの長期株式投資とビジネスニュース

　ニッポン放送がフジテレビに対して新株予約権（株を買える権利）を47,200,000株分発行しました。
今のニッポン放送株数は32,800,000株ですので、もし全部株に転換されればフジテレビはニッポン放送株を半分以上持つことになり、確実に子会社化することができるようになりました。
　この新株予約権は時価で株を引き受ける約束になっていて、はじめの設定ではフジテレビが約２８００億円を株と交換に払い込むことになっています。

さてさて、ライブドアは追い込まれましたね。今回行われた新株予約権発行は、改正商法の毒薬条項で可能になった敵対的買収から企業守るための手段のようです。

訴訟
isologueさんの推測によるとライブドアの買収手法がグレーであることで、すくなくともライブドア圧勝ということはなさそうです。
村上氏
今、村上氏がどれだけ株を持っているかわかりませんが、いまだに多くの株を持っているとすれば訴訟よりも村上氏の判断が勝敗を決しそうです。今回の新株予約権発行はあくまで６月２４日までに株を発行するかどうか決められるという性格のものなので、村上氏がフジに株を売れば株は発行されません。訴訟も関係なしです。訴訟がライブドアに圧倒的に有利であれば村上氏も考えるでしょうが、灰色ならばこれ以上のリスクを避けて売るのでは、と私は思います。
リーマンブラザーズ
リーマンブラザーズは困りました。空売り→転換で設けようとしていましたが、明日からストップ安が続くかもしれません。円滑に株式転換で資金を回収できないのなら、ライブドアに社債の繰上げ償還を迫るかもしれません。素人なので発表文を読んでもこれが可能かどうかわかりませんが。

ところで、子会社化した後のニッポン放送株式って消滅させることができるのでしょうか？あと、ニッポン放送が得る現金はどうなるの？フジが借金してニッポン放送株を買って、ニッポン放送は借金の金利以上の利益貢献できるのでしょうか・・・なんだか結局村上氏やリーマンブラザーズだけが得をしてその他の人はみんな損みたいなことになりかねないと思うのですが。

参考　isologueさん
http://www.tez.com/blog/archives/000366.html

ニッポン放送の発表文
http://www.jolf.co.jp/company/IR1242/index.html