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グローバルダイニングについても、
2期連続での赤字企業ですので、 決算短信を見て気になった点をあげていきます。 ■参考 22年12月期の決算短信 http://www.global-dining.com 投資活動によるキャッシュフローがプラスは、 資産を売却している企業です。 通常の企業は事業を拡大するために投資を行い、 その額がマイナスで現れます。 営業利益と資産売却益を 優先的に借金返済に回している状態ですので、注意しましょう。 IRコメントでは賃金の減少、不採算店舗の閉店により 利益率の向上に努めているようです。 ではその効果があるかどうか、 損益計算書から利益率を出してみましょう 利益率=利益/総売上 21年期の利益率 1409691/15097837=9.3% 22年期の利益率 1018783/13746563=7.4% おや? 利益率も低下してしまいました。 その中にあって、役員報酬だけは 6千万円から6.5千万円へと増加していますが。苦笑 また、本日のPBRは0.25倍となっていましたが、 そのほとんどを固定資産の店舗、土地(評価額55億円)が占めています。 そのうち25億円分に関しては、借入金の担保(借入額は15億円程度)となっています。 解散時には担保差し押さえにより10億円分が目減りするほか、 その他の土地に関しても額面通りでは売れないため、 実際のPBRまだまだ高いと思います。 詳しくはネットネットバリューについて調べみてください。 そして売上予想に関してですがこれが一番重要です。 23年期の通期予想売上は 上半期で64.7億円、通期で130.9億円を見込んでいます。 月次売上報告で確認すると、 3月は対前期比-45.1%だったみたいですね。 1~3月の売上は国内が23.8億円、海外が204万ドル(1.7億円)ですから、 直近3ヶ月の合計は25.5億円。 上半期の目標64.7億円までには、 39.2億円をあと3ヶ月で売り上げる必要があります。 1ヶ月当たりのノルマは13億円です。 前期の4~6月は32.4億円の売上ですから、 前期比20%超の売上が必要となり、 今の消費マインド落ち込んだ環境でこれを達成できるとは思えません。 早々に下方修正を出してくることが予想されます。 この月次報告や予想される下方修正に 株価が素直に反応すれば下落するはずですが、 グローバルダイニングは現在時価11億円程度と、 東証の上場廃止基準10億円にぎりぎりの株価です。 今後の動向にはとくに注意が必要です。 上場ベンチャー企業の粉飾 上場廃止事例に学ぶ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月04日 20時16分55秒
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