(火) 朝方軟調も後場は一時プラス圏に
昼の立会外バスケット取引が買い優勢新安値銘柄数 231〔NQN〕東証大引け・小反落――決算待ちで買い続かず、2部は反発 24日の東京株式市場で、日経平均株価 17451.77-3.60(-0.02%)は小反落。後場に入り、日経平均先物6月物に断続的な買い注文が入ったことを受けて上げに転じる場面もあった。ただ上値が重く、買い一巡後は売り圧力に押され方向感に乏しい展開になった。市場には「3月期決算企業による業績発表の内容を見極めたい」との声が多く聞かれる。売買代金や売買高が低水準だった。 TOPIX 1706.16+0.53は小反発。業種別では「化学」「精密機器」の下げが目立つ。半面、「鉱業」や「金属製品」が上げた。 朝方は前日23日の米株安やシカゴ市場での日経平均先物6月物の清算値が大証終値を下回ったことを受けて売り先行で始まり、トヨタ7,370-40や京セラ11,530-60といった輸出関連株が売られた。業績にも敏感で、好業績観測が伝わった東芝は買われたが、前日発表した決算内容を嫌気して花王3,300-90やHOYA 3,830-150が売られた。 東証1部の売買代金は概算で2兆4456億円で、売買高は18億2450万株だった。値下がり銘柄数は565、値上がりは1031、変わらずは133だった。 みずほFG 725k-4kが連日の年初来安値を更新。三井住友FG 1,060k-10kや新生銀537-1、千葉銀1,004-10といった銀行株の一角が軟調だった。ホンダ4,070-50、いすゞ632-11、マツダ605-5など自動車株の一角も安い。新日鉄759-10や三菱重770-6、鹿島606-4、長谷工388-3、富士通749-14、日立922-8、三洋電189-2、アドテスト5,590-40、東エレク8,640-50、ローソン4,530-20、味の素1,465-12、JT 596k-3kが売られた。加ト吉702-3や東急建715-5も年初来安値を更新した。半面、ソフトバンク2,650+130(売買代金831億円)が高く、東証1部の売買代金ランキングの首位。住金623+14や日立造220+1、KDDI 991k+17k、東芝887+2、日産自1,228+8、キヤノン6,660+100、野村2,375+5、横浜銀890+15が買われた。出光興産14,900+710や昭和シェル1,449+18が年初来高値を更新。 東証2部 4028.29+0.51(売買代金114億円)は9営業日ぶりに反発。朝方は下げて始まったが徐々に上げて推移し高値圏で引けた。きょう東証2部に上場したユニバース(売買代金14億円)は公開価格を7%下回る1581円で初値を付け、終値は1499円だった。Jブリッジ115+24、日精機2,450+55、スルガコーポ2,450+80が上げた。半面、STECH 6,210-180、ユニオンHD 172-2、伊勢化1,630-10が下げた。 日経JQ平均 2036.41-0.80(売買代金475億円)は小幅ながら10日続落。年初来安値を更新した。最近の急落によりテクニカル面で「売られすぎ」のシグナルが多く出ていたことを手掛かりに、自律反発を狙った値幅取りの買いが優勢だった。戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面もあったが、後場に入り日経平均株価が急速に下げ幅を縮小すると再び買いが膨らみ、きょうの高値圏で終えた。主力株が軒並み高となったほか、直近上場銘柄も売買を伴って上昇した。 オプト204k-1k、インテリ306k-7k、サハダイヤ190-14、ビックカメラ113k-1k、メイコー 3,820-180、アーク1,408-28が売られ、焼肉サカイ240-80は連日でS安まで下落。MSCBの発行を発表したクオンツ22-4が急落した。半面、楽天49k+3.5k(売買代金475億円)が反発し、前日に業績予想の下方修正を発表したインデックス44.5k+1kも小幅高で終えた。イートレード132k+1k、エイチアイ453k+23k、ジーダット302k+12k、コムチュア262k+6k、Dリンクス375k+19k、竹内製作所5,010+290が買われた。主力株で構成するJストック指数 1628.67+20.80は10営業日ぶりに反発。 マザーズ指数 928.10+23.50(売買代金695億円)は5営業日ぶりに反発。ケアネット281k+40k(売買代金116億円)、ITメディア589k+59k、ネットエイジ237k+12k、サイバー 91k+3.7k、ACCESS 474k+10k、アクロディア412k+23k、CCI 76.3k+4.1k、ミクシィ1,730k+60k、タカラバイオ426k+50kが買われ、アルデプロ38.45k-0.2k、エリアリンク74.7k-0.5kが売られた。 ヘラクレス指数 1538.65+14.91は3営業日ぶりに反発。ASSET 160k+7k(売買代金57億円)、ZENTEK 302k+2k、ダヴィンチ111k+2k、ネクスジェン542k+50k、アイフリーク499k+42k、ODK 77.6k+5.3kが買われた一方で、ウェブドゥ275k-13k、シンワアート152k-30kが売られた。大証637k-28kは前3月期決算発表で示した今期見通しが嫌気され、後場に下げ幅を拡大した。〔NQN〕