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カテゴリ:自動車産業(欧米、日本、アジア)
3連休ですが、今夜、いろいろ来週の銘柄を配信予定です。 買いの銘柄、売りの銘柄。いろいろでてきましたね。 週末の記事でおっと思った記事が一つ。 ジョンソン・コントロールズといえば、海外、国内のプロなら、 いろんな意味でぐっとくる会社。 米自動車株、部品株。ハイブリッド車、燃料自動車など、 将来の市場をにらむと、いつでもその中核にこのジョンソン・コントロールズが 浮上してきますよね。 で今回は会社の収益の足を引っぱってるのがシート事業。 シート事業といえば、日本にも世界的なシート会社があります。 この部門売りに出たら買ったりして。。 シート事業を切り離したジョンソン・コントロールズを日本電産の社長が 買い出動したりして。。狙ってると思うね。俺なら買うよ。 ====================================================== DJ-ジョンソン・コントロールズ、自動車シート事業撤退要求に抵抗 米自動車部品大手のジョンソン・コントロールズは、同業他社をかわし大手自動車メーカー 向けシート市場で世界一の座を守るために、2011年から買収に10億ドル以上を費やしてきた。 だが今のところ、規模拡大は利益率の改善につながっていない。 欧州自動車市場が不振な上に、新たに買収した事業の統合やコスト削減に問題を抱え、同 社は支配的な立場を利益率の拡大につなげられずにいる。成果が上がらず、投資家からシー ト事業を見放すよう求められている。 世界の自動車用シート市場の規模は500億ドル。ジョンソン・コントロールズはそのうちのほぼ 3割を握っている。しかし、13年9月期にはこの部門の営業利益率は3.8%(前期は4.4%)に低 下した。売上高が2.7%増の162億9000万ドルだったにもかかわらず、再編費用などの特別項 目を除いたシート事業の営業利益は12%減の6億2000万ドルだった。 ジョンソンには規模を追求するより利益率を改善するよう圧力がかかっているが、これまでに 大小の複合企業も同じような圧力にさらされてきた。ソニーは娯楽・電子事業を分離するよう迫 られ、米ゼネラル・エレクトリック(GE)は一時、利益率の低い家電・電球事業をスピンオフ(分 離・独立)しようとしていたが、結局方向転換しシェア回復を目指して巨額の投資を余儀なくさ れた。 10月に就任したばかりのアレックス・モリナロリ最高経営責任者(CEO)は、シート事業からの 撤退要求を一蹴し、業界トップと確信している事業を手放すつもりはないと主張した。先月の投 資家との会合では「私はシート事業を当社の中核に位置づけている。そして中核は前進すると みている」と発言していた。 モリナロリCEOは企業規模、今後の革新、シート部品の売り上げが利益率の向上に寄与する とみている。ジョンソンは20数カ国で131の自動車用シート工場を運営している。そのうち47カ 所は中国にある。中国での売上高は毎年約20%程度ずつ増えている。同社はシート以外にも 自動車用バッテリー、自動車の内装品、空調装置を製造するほか、商業ビルの管理・保守サ ービスも手掛けている。 9月には自動車用電子機器事業の一部をミシガンに拠点を置くジェンテックスに7億ドルで売 却した。その1カ月後には、ダッシュボードや内装部品を製造している部門の方向性を検討し ていることを明らかにした。自動車用天井材・遮光板部門の売却も計画している。 投資家やアナリストは同社のこうした動きを歓迎し、これに終わるべきでないとの声もある。バ ークレイズのアナリスト、ブライアン・ジョンソン氏は、シート事業を株主にスピンオフしてその他 の資産を売却するよう提言した。 ジョンソン氏は、シート事業を売却すれば営業利益率が上昇して「価値が生まれる」と述べた 。現金や経営資源が自由になり、利益率の高いビルシステム事業やサービス事業の拡大に充 てることができる、と説明した。シート部門はジョンソンの中で最も大きく、売上高ベースで40% 近くを占めている。 運用会社ウィリアム・ブレアのアナリスト、ニック・ハイマン氏も、「シート製造は面白い事業だ が」、それはあくまでジョンソン・コントロールズ以外の「株主にとっての話だ」と指摘した。同氏 はジョンソン・コントロールズやGE、ユナイテッド・テクノロジーズなどの複合企業の動きを追跡 している。 ビル部門の昨年の利益率は6.7%。この部門はジョンソン・コントロールズが自動車産業への 依存度を下げる上での要と見なされている。「ヨーク」ブランドの空調装置、制御装置、商業ビ ルの監視装置を製造している。そのほか商業ビルに管理作業員を派遣するサービスも手掛け ている。両事業の昨年の売上高は145億9000万ドル、利益は9億8200万ドル。 ジョンソン・コントロールズは、シート事業の営業利益率が今年中に約5%に伸び、18年まで には7%に上昇するとみている。このところドイツのスポーツカー用シートメーカー、キーパー・ レカロ・オートモーティブを買収するなど、複数の買収契約を通じてシートや部品の研究開発 能力を増強している。 こうした買収により縦断的に統合したシート製造が可能となった。今や自社内で枠組み、フロ アトラック、ポリウレタンフォームを製造するほか、高級車用皮革シートの縫い付けまで引き受け ている。海外の自動車メーカーが世界のどこにいても希望通りのサービスや製品を提供できる ようになった。 シート・エンジニアリング部門を率いるニック・ペトホフ氏は「フォードが”欧州ではシートにこ れが欲しいが、中国ではあれが欲しい。それ以外の地域では同じ製品が欲しい”と言ってきて も、当社は世界中を網羅しているのでこうした注文に応じることができる」と説明した。 ーーーーーーーーーーーーー 配信日時:01/12 10:24 配信元:ダウ・ジョーンズ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年01月12日 19時55分17秒
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