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カテゴリ:理科好き情報
随分昔だが、ロバート・A・ハインライン のSF小説「夏への扉」を読んだ。
海外作家のSF物は結構小難しいイメージで楽しめないといったイメージを払拭させられるSFだったのである。 (アイザックアシモフの作品を読んでいたせいでもあっただろうが) 作品自身は約50年前に書かれた物で古典SFではあるが、SF作品でありながら主人公のコンプレックスを描いている文系の方でもオススメ出来る作品だと思う。 さて、前振りで「夏への扉」を紹介したのかというと、この作品のキーワードで出てくるコールドスリープについて考えてみたからである。 この作品は他にも「未完成のタイムマシン」も出てくるが、これについては時間があればいつか書くかもしれない。 コールドスリープとは、映画「エイリアン」を始めとして、数多くの小説や映画で登場してきた。よって簡単にしか説明しないが、要は病気など不治の病で、将来の医術なら治療可能って場合、患者を眠らせておくなんてことが可能ということである。 あ、これは映画「フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白」ではないか。この作品も感動したな・・・ 実際の問題として、人体を冷凍にした場合、「体積膨張」が起こり、細胞を破壊してしまう。生命を保ったまま人体を冷凍に出来るのか? これは非常に難しい問題だが、現在では何とか可能だということ。ただし理論上でではあるが。 実際、精子の冷凍保存が実用化されている。人体でも決して不可能ではないらしいのだが、自分は勘弁してもらいたいな。 海外で、クライオニクスという人体冷凍保存サービスの会社がある。これは死んだ直後の人体を冷凍保存し、映画「フォーエヴァー・ヤング」のように医療技術の発展した未来に復活の望みを求める金持ちが利用している。 これは如何なモノかとは思うが、実際に復活出来る可能性は限りなく悲観的だという意見が多いのも現実である。 解凍時の細胞壁の破壊を克服出来る技術が将来開発されれば少々望みもあるかもしれない。 古代のミイラのように、遠い未来に標本のように扱われるのが関の山ではないかな。 フォーエヴァー・ヤングのメル・ギブソンのように待っていてくれる人が将来いれば良いが、そうでなければ保存されたくありません。 あ、「夏への扉」を忘れていた。この作品の舞台は1970年から2000年である。既に過ぎている。 コールドスリープはおろか、タイムマシン、その他発明も出来てはいない。 古典SFだから仕方ないけど、実際に実現できるまであと何年先だろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.13 17:49:06
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