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2006.04.16
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カテゴリ:理科好き情報
アメリカのある環境保護グループが「牛肉の食べる量を半分に減らそう」キャンペーンを実施していた。
理由が面白い。牛肉を減らすことが地球温暖化防止になるというのだ。
なんだか落語の「風が吹けば桶屋が儲かる」的な話のようなのだが、結構真面目っぽいのである。

世界中で飼われている牛が約15億頭、人間4人に対し1頭ということになる。この牛が草を食い尽くせば砂漠化を促進しているとな。
又、人間が20人生きていくだけの大豆を牛に与えてから肉にしても人間一人分の栄養価しかないという。
肉食が多すぎれば病気も増えるとの理由もあるので、健康の薦め、ベジタリアンになろう的なこともあるようだ。

実際に牛がどの程度地球温暖化になっているのかを調べてみた。
まず、メタンガスの発生源だが、牛のゲップやオナラから1日1頭最高で約360グラムのメタンを放出する。全世界で約4億トンにもなるらしいとの試算だ。
この数値、メタンガスの主な発生源のうち15%を占めているとのことだった。

地球環境産業技術研究所から、1994年に次のことが発表されている。
「先進国で牛肉を食べる量を20%減らせば、全世界で二酸化炭素排出量が9%減る」とのこと。
牛の呼吸、飼料生産、牧草地の森林化で数億トンの二酸化炭素を呼吸できるということだが、牛ばかり悪者にするのは少々可哀想だとも思うね。

牛以上にメタンや二酸化炭素を排出している生物は、紛れもなく人間である。
都心部から発生しているゴミは勿論、工場生産品には必ず温暖化ガスが含まれている。自動車もそうだ。
自動車1台と牛1頭だと、平均すると車の二酸化炭素の方が問題のように思えるのだが、そのような比較をされた研究は見かけなかった。
温暖化が促進されるとシベリアなどの永久凍土が解け、そこからメタンが発生しているとの報告もある。
悪循環のスパイラルに陥っているな。
新しいエネルギーとして期待されている海底のメタンハイドレートも、取扱次第で地球温暖化の促進してしまいそうだ。

牛を悪の象徴にするより先に、もっと見直せるところがあるだろ。





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Last updated  2006.04.16 17:54:51
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