5年ぶりの阿蘇火振り神事旅 其の参
多くの声で賑わう阿蘇神社の横参道。聞こえてくるのは熊本弁と外国語。修復が完了した楼門は美しく照らし出され、そこを囲むように人の群れができていた。いよいよ火振り神事が始まるのだ。しばらくするとアナウンスとともに、参道南側から御神体が入ってこられた。そしてすぐに始まる火振。先ほどまでの喧騒は静まり、厳かな雰囲気の中、御神体は拝殿へと向かう。拝殿で神婚の儀が執り行われた後、神様は横参道南側から旅に出られた。ここからは一般の方も参加しての火振り神事となる。静まり返っていた横参道が、笑い声と笑顔に溢れる。大阿蘇御神火太鼓の音が鳴り響く中、多くの方が火の輪を作りめでたい日を祝っている。私も一振りだけ参加させていただき、神様の結婚をお祝いさせていただきました。コロナ禍前は多くの藁束が用意されており、1人4〜5回は火振りできたのだが、今回は少なく1人一回ほどの火振りであった。それでも今年から参拝者の火振りが復活したことに感謝したい。火振りの場所が横参道から門前町に移動して執り行われた。コロナ禍以前はこの場所でよく火振りに参加したものだ。20時前になり、神様が横参道へお戻りになられました。そして火振神事最後の儀式、左弓が執り行われ、神様は宿泊所である筒川へと向かわれ火振神事は滞りなく終了となった。田作祭自体はまだ続きますが、一般の方が参加できるお祭りはここまで。このお祭りが終わると、阿蘇は春を迎える準備が整います。また緑萌える季節に再訪することにしましょう。ありがとうございました。火振り神事を終え帰路につく私。疲れと煤の臭いを落とすべく、南阿蘇のどんどこ湯までやってきた。湯に浸かりながら、1日とは思えないほど濃い出来事に思いを巡らす。営業終了が近づき、館内に蛍の光が流れてきたため撤収した。さて、ここからは疲れと眠気との戦い。益城熊本空港インターから高速に乗り、ひたすら南下していく。タブレットで映画やアニメを流しつつ、モンエナ2本投入して日付の変わった1時過ぎに無事帰宅した。今回はなんとしても火振り神事に参加したいという思いで阿蘇日帰りを決行した。車での阿蘇日帰りなんて20代前半の頃以来だったが、意外となんとかなるものだ。来年の火振り神事は日曜の開催であるため、月曜に休みを取りゆっくり参加して翌日も阿蘇を楽しみたいと思う。もしくは、一度参加してみたいという友人を誘ってもいいかもしれない。またひとつ阿蘇を訪れる楽しみが増えた。去年は2回しか阿蘇を訪れることができなかった分、今年は何度も何度も訪れたいと思う。5年ぶりの火振り神事ツー 完