神話の里、鹿児島ツーリング 第1章 天孫降臨
古代史よりはるか昔。日本を創りたもうた神々のお話。その神話に鹿児島の地名が出てくるのをご存知でしょうか。今回はそんな神話をめぐるツーリング。〜序章今回のツーリングを企画したのはちょっとした出来事がありまして、私は以前から古墳好きで佐賀の吉野ヶ里遺跡や宮崎の西都原遺跡に足繁く通っていました。今回は大隅半島にある古墳群を巡ろうとGoogle mapで確認していたところ「神武天皇御降誕伝説地」を見つけ、初代天皇の足跡が鹿児島に?と驚き調べ出したのが今回のツーリングを企画したきっかけとなりました。ここで述べたように私は神話に詳しいわけではありません。ネットや簡単な文献で聞き齧った程度の知識しかありません。色々とツッコミどころはあると思いますが、メインはツーリングということで寛大に見ていただけるとありがたいです。第1章【天孫降臨】天照大御神あまてらすおおみかみさまは、孫の瓊々杵命ににぎのみことに三種の神器さんしゅのしんきである八咫の鏡やたのかがみ・八坂瓊曲玉やさかにのまがたま・草薙剣くさなぎのつるぎを授け、豊葦原水穂国とよあしはらのみずほのくにを高天原たかまのはらのようにすばらしい国にするため、天降るように命じました。さっそく瓊々杵命が高天原に住む天神あまつかみを伴って天降ろうとされると、あやしい光を放つ神さまがいました。天照大御神さまは不思議に思われ、天宇受売命あめのうずめのみことという女の神さまを遣わしてどうしてそこにいるのかを問わせました。その神さまの名は猿田彦神さるたひこのかみといい、瓊々杵命が高天原から天降られることを聞き、お迎えにあがったのだと答えました。そこで瓊々杵命は猿田彦神を先導に、いくえにも重なった雲を押し分け押し分け、日向の高千穂の地に天降られました。そしてそこに立派な宮殿をお建てになられました。〜神社本庁ホームページより転載〜ここで登場する日向の高千穂。これは宮崎県西臼杵郡の高千穂峡、宮崎県都城市の高千穂峰。このどちらかと言われております。今回訪れたのは、都城市の高千穂峰のふもと高千穂河原です。鹿児島ツーリングと言いながら、いきなり宮崎行きとはこれいかに。まぁ、最初に神話を語る上で外せない場所ですし、ほとんど鹿児島県ということで許してくいやんせ。霧島神宮を通過し、高千穂河原へと登ります。サービスセンターで駐輪代を支払い、まずは宮殿とされる霧島神宮の古宮址へ参拝。さらに古い元宮は御鉢と高千穂峰の境にあるのですが、それはまたの機会に。そして天孫降臨に関わる天の逆鉾は高千穂峰頂上にありますが、それもまたの機会に(20年以上登ってない)この時期高千穂河原は多くのミヤマキリシマに彩られます(撮影は5月中旬)駐車場から30分ほど歩いて見てまわります。2011年1月に噴火した新燃岳の火山灰により、ここら一体のミヤマキリシマは壊滅的な被害を受けました。今では噴火などなかったかのようにミヤマキリシマが咲き誇ります。瓊瓊杵尊もこの光景をご覧になったのでしょうか。さて、高千穂河原は野生の鹿が生息しています。そのような場所にはもれなく吸血虫が存在しており、一切対策をしていなかった私もマダニに噛まれてしまいました。トレッキングで訪れる皆様もお気をつけください。私は翌日から腕がパンパンに腫れ上がり、抗生物質のお世話になるハメに。さて、軽めのトレッキングで汗をかいたので、行きつけの新燃荘でひとっぷろ浴びてきます。ここの温泉は硫黄成分の含有量が非常に多く、様々な皮膚病に効果があるとともに硫化水素を経皮吸収することで血行促進の効果があります。その分のぼせやすいので長湯は禁物。また硫化水素中毒防止のために、浴室には30分までしか滞在できません。ルールを守って利用しましょう。※6月25日から7月9日までお休みされるようなのでご注意を。お次に立ち寄ったのは高屋山上陵。ここに祀られているお方はもう少し後に登場しますので、また後日紹介いたします。それではここから隼人の街に降り、いつものとくだで濃いラーメンをいただいて帰宅しましょう。次回、天孫降臨された瓊瓊杵尊はその後どこへ向かわれたのか。第2章 笠狭宮阯へ続く。