009639 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

TAKE ME BACK:Kaiiki Ken's Stema Blog

TAKE ME BACK:Kaiiki Ken's Stema Blog

PR

Profile

海域犬

海域犬

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Freepage List

Headline News

2013.01.01
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
2012年12月17日(月)~19日(水)、Indian Association for Asian & Pacific Studies第6回国際会議参加レポートの続きです。

19日午前

繁華街パークストリートの書店オックスフォードにて書籍購入(記念に『ギーターンジャリ』と『ベンガル語英語辞典』を購入)、タクシーで学会会場へ。

19日午後

バスツアー

ネタジ・バワン…ネタジ(指導者)・スバス・チャンドラ・ボースが1941年の亡命まで居住した旧宅が記念館となったものです。スバスがヨーロッパ歴訪中に着たコートなどが多くの写真とともに展示されていました。1943年の日本訪問の際に贈られたという軍刀が目を引きます。刀を納める木箱には「破邪顕正」と墨書されていて、その下の署名が「杉山」と読めそうなので、杉山元元帥が贈ったものではないかと思います。杉山元帥はかつてインド駐在武官を務めたことがあり、スバスの来日にも尽力したそうです。

Iaaps04.jpg

2007年に安倍晋三首相が訪問した際の写真も他の写真とともに掲示されています。

Iaaps05.jpg

日本では自民党政権が復活しましたが、インドでは安倍首相は対インド関係重視という報道があったらしく好意的に受け止められているようです。

インド博物館…1814年開館のアジア最古の博物館。自然史展示・インド仏教・ヒンドゥー教美術・古代エジプト美術の展示を見ました。

Iaaps08.jpg

タゴール・ハウス…タゴールの生家。現在、ラビーンドラ・バーラティ大学となっており、別館が博物館となっています。タゴールは、日本文化への関心も高く、画家の岡倉天心、荒井寛方、柔術家の高垣信造、詩人の野口米次郎など日本人との交際が知られていますが、茶室や日本人設計のダイニングなど、日本との関係を偲ばせる要素がたくさんありました。

Iaaps07.jpg

20日午前

個人調査

カーリー女神寺院…寺院内は裸足ですから靴を脱ぎ、お香を買い、寺院内に入ります。自称寺院のブラフマーの方が「無料」で案内してくれました。おかげでスムーズにカーリー女神像を拝むことができ、赤いリングと赤い花を駆使する複雑なお祈りの儀式を正しく行うことができました。家内安全の祈りの儀式の折にお布施をしますが、台帳のようなものが祈りをする木の前に置かれていて、そこには大体2000~3000ルピーと書かれていたので、「じゃあ中間をとって2500ルピーにする」といったのですが、もっと要求されました。お祈り時に赤と黄色の紐(rakhi bandhanというらしい)を腕に付けられました。これは通常は女性が男性の腕につけて無事を祈願するものらしい。ブラフマー(男性)が女神に代わってつけてくれているということ?カーリー女神のご加護があらんことを。

Iaaps11.jpg

ナコーダ・マスジッド…コルカタ最大のモスク。ナコーダというのはインド洋交易で活躍した海上商人を指す「ナーホダー」のことでは?…と思って見に行きましたが手がかりは得られず。ガイドブックでは見学は無料とのことでしたが、カーリー女神寺院で腕につけられた紐とセットで額に赤い印がつけられていたため(地下鉄を降りて気付いた!)、モスクに入るのを断念しました。モスク周囲の書店でモスクの由来についての本はないかと尋ねましたがそこにはなさそう。イスラームの歴史を学ぶにはブハーリーとムスリムのハディースを読破すべし、とアドバイスされました。

Iaaps09.jpg

ナコーダ・マスジッドの近くにも何かの寺院があり、私の地図ではパールシー(ゾロアスター教?)寺院となっていましたが、近づくとシナゴーグと書いてありました。

Iaaps20.jpg

その界隈にはキリスト教の教会やジャイナ教寺院もありました。

Iaaps19.jpg

そして通りのマーケットにはたくさんのクリスマス飾りが売られています。カオスです。

Iaaps18.jpg


おわりに

今回のインド出張は以上のような感じでした。

現状ではインド出張はビザが必要なので少し面倒ですが、今後も機会があればぜひまた参加したいと思います(次回は2014年のはず)。特に現在インドではアジア太平洋地域情勢への関心が高そうですので、日本のその分野の専門の方が参加すれば、インドと日本とで違う観点をぶつけあうことで、活発な議論が期待できるのではないかと思います。

日本文化への造詣が深く多くの文化人との交流で知られたタゴールも、戦時期に日本との連携をはかったチャンドラ・ボースも、ともにベンガル出身です。この二人にはじまったベンガルと日本との絆が多くの方々の尽力のおかげで続いているということを、今回改めて実感できました。昨年前半までは京都の日本文化研究所にいらっしゃったというギタ・キニ先生もそのおひとりと思います。先生がタゴールと日本人との関係など色々紹介してくださり、そのおかげで多くのことを学びました。この場を借りてお礼申し上げます。

Iaaps06.jpg

(文・写真 向正樹)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.01.03 13:52:21


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.