カテゴリ:ウサギ本
『ウサギはなぜ嘘を許せないのか?』はもともとアメリカのコンプライアンス学者が翻訳小説なので、
どうひっくり返ってもコンプライアンスの本です。 しかし、前回も申し上げましたがコンプライアンス自体にはニーズが小さいです。 売る際に「コンプライアンス」をストレートに訴えても興味を持ってくれる人は少ないので、 宣伝として何かしらのプラスαが必要になってきます。 そこで、いくつかプラスαの要素を考えました。 「自己啓発」「成功本」「ビジネス小説」「翻訳小説」……。 その結果、第2の敗因が生まれたのですが、 「どれをアピールするのかで迷い、表紙に統一感がなくなってしまった」のです。 関係者それぞれの時代感覚のズレや成功体験などが邪魔をし、どれをプラスαにするのか 統一見解が決まらず、「あれもこれも詰め込もう」というふうになってしまったのことが、 表紙をわかりづらくゴチャゴチャさせ、そして目立たせなくさせてしまった原因です。 こちらが、最初の表紙 ↓ 本を出した直後にこの誤りに気がつき、新しい帯を作り直したのですが、もはやあとの祭りでした。 こちらが、新しい表紙 ↓ この新しい帯のほうが売り上げを確実に伸ばしているので、悔やむところです。 2つの表紙を見比べていただけるとお分かりいただけると思うのですが、主張している内容も 情報整理の仕方もまったく異なります。 店頭に並べてみて初めて分かることは本当に多くて、最初の表紙の 「ウサギの絵が下半分隠れていた」「キャッチコピーが攻撃的すぎる」 といった欠点はすぐに見えてきました。 もうちょっと事前に気がつかなかったかなあ、という点を猛省しています。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.01.06 22:12:56
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