先日、昆虫料理を研究されている方とカミキリ虫の幼虫を、のこぎりとピンセットなどを使って一本一本さがしました(テッポウ虫とも言う)。が以前ブログで紹介した幼虫の10倍はあるものが多く、「こんなのが桑の幹に入っていたら、枯れるだろうな。」と思いました。
私は殺虫剤を使わない主義なので、この作業が毎年だと思うと気が遠くなります。


26日の月曜日から桑の苗木を植えました、種類は『新いちのせ』です。
順調に育ってくれれば秋の養蚕には使えます。台風や虫の被害にあわず無事に育ちますように。
本日、桑の苗が225本届きました。わざわざ栃木から雨の中を運んで来て下さった、苗木屋さんのご夫婦本当にありがとうございました。
本日は雨で定植出来ないので月曜日に行う予定です。
今日は桑畑の虫退治をしました、冬の桑畑は暇そうですが実際はやる事が結構あります。例えばいらない枝を燃やしたり、肥料を入れたり。
この虫退治も大切な仕事でそのままにしておくと、沢山カミキリ虫が増えてしまい桑の木を傷つけ終には枯らしてしまいます。

枝のぼやけている部分はカミキリ虫が潜んでいる傷

ハサミでほじくり出したカミキリムシの幼虫
あけましておめでとうございます。
これから春に向けて桑畑へ肥料を入れたり、枝の中にいる虫をとったりしなければなりませんが、静かな桑畑を見ていると春がまだまだ先の様で油断してしまいます。


現在私の使っている上州式座繰器を紹介します。6年程前に近くの骨董品屋さんの片隅で、誇りをかぶっている座繰器を見つけました。よく見ると虫に食われていて「ちっと気味が悪いなあ。」と思いましたが構造的にはしっかりしていて、他にあったきれいな座繰器よりもかえって実用的だった為、1,800円を払い購入しました。
使ってみて予想以上に良く働き、質的にも良い生糸が挽けます。
☆現在は早く均一な生糸を挽く為に、電気式の繰糸機も使用しています。
先日私が参加させて頂いている自然環境のボランティアの方達が、私の家に来たので繭から糸を挽く事を体験してもらいました。
私が上州式座繰器を使って糸を挽くと、大人も子供達も興味津々に見てくれて皆さんにも体験してもらうととても喜んでくれました。
私は昔ながらの道具が人の心を和ませ、自然からの恵みの繭も人の心を和ませたのではないかと感じ嬉しくなりました。

今日は私が現在行っている仕事である繰糸(糸を挽く事)の事でちょっと紹介させて頂きます。
糸をとる材料はもちろんマユですが、同じマユでも一般に使われているは乾繭と言われ、高温で中のサナギを殺して長期でも保存が利くようにしたものです。もう一つは生繭と言って中のサナギが生きている状態のものです。
どちらが良質の糸をとれるかと言えば、生繭です。それは高温をおかけるとどうしても繭の淡白質などの成分が壊れたりするからです。(でも常温で保存が出来る利点も素晴らしい事です。)
紅会の場合は生繭です、ただ常温では2週間くらいで中のサナギが出てきて糸を挽けなくなってしまうので、保存は冷蔵庫に入れておきます、そうすると中のサナギは眠った状態になり2ヶ月位は生きています。
ただ2ヶ月では全ての繭までは挽ききれないのである時期にはサナギは死んでしまいます。そうなると厳密には生繭とは呼ばない事もありますが、それでも挽き具合は乾繭には比べ物にならない程、良いのです。もちろん質も急に落ちるわけではありません。
中のサナギが死んでしまっても良質である証拠に本日撮影した写真をお見せします。

左は紅会で繭を冷蔵保存し2ヶ月以上経って死んでしまったサナギ、右は高温で乾燥させた繭のサナギ。
ぜんぜん違うでしょ!