生きることに一生懸命

posted by (C)開拓受難

これは私の靴、の裏です。

去年買った新しい靴。

冬用に、スパイク付き。

わかる？

かかとの所に、金属が付いてるの。

赤い金属の所がスパイク。

写真は、向かって右が折り畳んだ所。

向かって左が、金属を出してスパイク状態になった所。

建物の中に入った時はたたんで、雪や氷の上を歩く時は、スパイクを出す。

これと同じ状態の靴を、旅行用に両親に送った。

父には暖かい防寒の靴を。

母には長いおしゃれな靴を。

北国って大変でしょ？

夏と冬で、色々変えなくちゃいけない。

それは本州の、「おしゃれに夏と冬で変える」のでは無くて、必要に迫られて交換する。

車のタイヤもワイパーも、もちろん靴も。

本州でおしゃれな靴を買っても、靴底が、私たちの言う「冬靴」の靴底じゃ無い。

つるつるで溝が無い。

これじゃ、雪国では歩けない。

よく、本州のお客様が、

「滑って歩けない」

とか、

「北海道の人は歩き方が上手い」

とか言うけど、歩き方だけじゃ無い。

靴から違う。

歩き方も、もちろん違うから、雪道の歩き方を、スーパーなどの店内ですると、突っかかって歩けない。

でも、一番の違いは、靴底。

滑らないように、雪道でも歩ける、柔らかいゴム底に、溝たっぷりの靴が売られてる。

中には、クルミ入りとかもある。

出来れば私は、空港に観光客が到着したら、真っ先に靴屋に寄って、みんなに冬靴を買ってもらってから、冬の観光に行きたい。

ガイドがハラハラする事が少なくなると思う。

客が転ばないかと、胃が痛くなるくらい心配する事も少なくなると思う。

靴に取り付ける、簡単な靴底用の滑り止めを、バスの中で添乗員が売るツアーもある。

みやげ屋や靴屋にも今は売ってるけど、観光地各地に、駐車場などに、ボロボロと片方だけ落ちてるのを見ると、笑ってしまう。

歩いてるうちに、気付かずに落としてるから。

両親には、安全に暖かく、５日間を過ごしてほしいと思って、先に冬靴のスパイク付きを買って送った。

親には内緒だけど、どちらの靴も１９００円。

地元で地元の物を買うと、もちろん安い。

バスの中で売ってる、簡易滑り止めは１５００円。

びっくり！

北海道に来る方は、靴底を見て買ってきてください。

暖かそうな見た目だけで、靴を買わないように。

たしかに観光客のはいてくる靴は、暖かそうにモコモコだったり、毛がフワフワと付いてたり、高級そうだったりするけど、靴底が本州仕様の全く溝の無い物が多い。

それじゃ、いくら暖かくて北海道でも冷えないと思ってても、歩けないなら意味が無い。




空港を出てすぐ、私は自分の靴の底を見せる。

みんな感心する。

「ほぉ～！」と言う。

いやいや、これが雪国の靴ですから。

その雪国に来られたんですから、これくらいは用意して来て頂きたいわ。

スパイク付きは、さすがに、みんなが持ってる訳では無いけど、冬靴と言われてる程度の靴は、やっぱり必要よ。

仕事柄、私は客の前で、無様に転ぶ事が出来ない。

一応、お手本になる歩き方をしなければいけないし、走って客を探す事も多々ある。

中にはビビってる年輩の客の手を引いて、颯爽と歩いて連れて行かなければならない。

だから、スパイク付きの靴をはいてるけど、普段休みの日には、普通に溝だけの冬靴をはいてる。

靴だけで、滑らない保証は無いけど、両親には頭から転んでほしくないから、靴を送って、足下の準備はＯＫ！

ダウンジャケットも準備出来た。

これを着て、５日間をぬくぬく過ごしてもらう。

流氷も接岸のニュースが流れてきた。

４日までには、網走にきっと来ると思う。

そう願ってる。

早く両親との旅行が始まらないかなぁ。

みなさんも、北海道に来る時は、靴を気にしてね。

ただし、スパイク付きの靴は、必ず空港の金属感知器に引っかかります。

ゲートをくぐる前に、スパイクだと申告しないと、ゲートをくぐった時に音が鳴る。

最初、それがわからなくて、大阪に帰る時に、なんどもゲートをくぐらされた事があった。

快適に旅行が過ごせますように。

楽しみ楽しみ。

冬のワイパーやタイヤに付いては、またお話しますね。