いつもの事だが・・・なんで!
いやぁ~、暑い暑い!東京も連日暑い日が続いている。アモイの内装事業に関してのデザイナーとの打ち合わせも最終段階に入り、ようやくアモイへ戻る準備が整ってきた。いきなり話は変わるが、中国ではいつもの事だが、” なんで! ”と、いう事が多々起きる。私の友人がアモイでようやくラーメン屋を開いた。しかし!近隣住民からの圧力もあり結局、辞めざるえないことになってしまったのだ! この店舗賃貸のオーナーも”飲食店の営業許可は問題ない!”と、そして私の友人は更に商工局、環境局、衛生局にもヒアリングし、問題ないだろう・・・と言われ、店を仮オープンし、日本人のお客さんもけっこう来ていたのだ。しかしながら、近隣(特に店舗上の住民)が店にいきなり怒鳴り声で店に入ってくるなど、さまざまな妨害を受けた。私もこの住民と色々話した結果、このマンションの管理局に一緒に行って相談をしましょうと提案し、マンション管理局へ行った。そこではその住民は”ちゃんと煙の処理が出来れば良い”という事だったので、”こちらも煙の出ない料理を考えますし、空気清浄機も2台取り付けます。更に住民の人たちの住んでいる煙の影響のあるおそれが考えられる部屋にはこちらの費用で窓ガラスも着けます”という提案もしたのだ。正直って現在のアモイでここまで近隣住民を考え、その環境を守る為に経費を掛け飲食店を経営している店があるのか!と思うのだが、話のいきさつ上仕方の無い事。その場では、その住民も問題なく笑い顔をしていたのだが・・・これが後日豹変する!後日マンションの管理組合&管理組合長、住民とでマンション管理についての話し合いがされたときの出来事。色々とマンションの修復箇所や管理費を何に使うかなどが話された後、いよいよ今回の友人店舗の話になった。先日の笑顔は何処へやら、全然違うことを言い始めるその店舗上の住民!こっちからすれば”はぁ~?????”という感じ。”なんだよ!貴方はこの間言っていた事と全然違うじゃん!それに貴方は煙が出ない状態なら問題ないとも言ったよね!”と少し強めに中国人通訳。しかしながらこの住民。そんな事知らぬ存ぜぬという感じ。さすがに当時の話を知る管理組合の中国人女性もちょっと呆れ顔。この住民の女性は日本の大阪に8年くらい住んで働いていた経験があり、日本語もほとんど話せるし、こちらの提案した内容も伝わっていたので終始にこやかな感じだったのだが・・なんでだよ! と思う事が多い中国。日本の常識なんか全然通じない。更に驚くことに、”それぞれの許可を取得すれば問題ない”と言っていたマンションの組合長。貴方も許可が取れないように話を進めてるじゃないか!おまけに飲食店には直接関係ないマンションの住民にまで飛び火させて!他の住民は今までのいきさつが全く分からないから、組合長が説明するがままにそれを信じ、こちら側に対して攻撃ばかり!全然話し合いという状態にならない。更に追い討ちをかけるような事がある。なんと正式に営業許可を市政府より取得しても、その後に近隣住民から苦情があったりすれば、許可証を剥奪するというから驚き!決定権者である市政府が正式に許可したものでも、そういう理由で許可証を剥奪するというのだ!日本でも当然同じような事はあるが、内容が全然違う。法律を守り取得した許可証が、公序良俗にも反せず、また法律を破るような行為が無い以上、即許可証を剥奪するなどという事は起きないし、起きてはいけない事だ。しかし、それ以外の理由でも中国では許可証の剥奪がありえるのだから恐ろしい!ここまで言われたら、店を続けていく事は非常に困難である。この友人も奥さんや赤ちゃんを連れて日本から来ている。本当に心から店舗を綺麗に使い、掃除もし、材料の廃棄も考え、料理のときに出る煙の処理までも大型空気清浄機2台をつける提案など、本当に誠心誠意努力したのだ。それなのに・・・私は声を大にして言いたい!文句を言っていた住民!ここまで住民の環境を考え、窓ガラスまで付ける提案をし、空気清浄機までつけるなど考えている飲食店がアモイにあるのか!馬鹿やろう~!!!だ。それに既に同じマンションの1階で他の飲食店が既に商売やってるじゃねえか!その店に対しても同じような事をしてるのか!である。まあ、いつもの事だが、本当に頭にくる中国事情。結局彼は一度日本へ帰国する事になり、今準備を整えている様子。日本で頑張り必ずアモイへ戻ってきます!と非常に前向きだ。”経験に勝る学問なし”という言葉があるが、この経験を糧にぜひ頑張ってほしいと思う。私が渡航する8月19日まではアモイにいるようなので、久しぶりに一杯やろうかなあと考えている。そんな事を思いつつ、気合いを入れて中国ジャングルに向かう準備を着々と進めているひろしでした。