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2010年09月19日
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カテゴリ:美術・展覧会
 気になっていた千葉市美術館での田中一村展。4時前に思い出し、急遽車で出かけた。
約30分で到着。

 精緻な書法の中に込められたあらゆる「生」。季節感や地域の生活感、樹木、植物、
鳥、蝶などあらゆる自然物と時代感を包含した氏の作品。

 千葉での20年間の生活からから移住した奄美で、田中一村独自の画風を築きあげた。

 その究極は「不喰芋と蘇鉄」と「アダンの海辺」だろう。特に後作品には落款も
何もない。本人直筆の説明によると、作品作成に全力を傾け、落款を押す5秒の気力も
なかったとの力作。確かにその気迫を感じさせる大作である。何十年、何百年経っても
その気迫を放ち続けるだろう。魂が乗り移ったような作品は言葉に代え難い。

 初期の作品では、学生時代に親しんだ呉昌碩に影響を受けたものもあり、思わぬ
出会いだった。

 今夜8時からのNHK日曜美術館でも再放送があり、再度楽しめる。とても
タイミングが良い。

 h22.9tanaka1

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最終更新日  2010年09月20日 10時47分42秒
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