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2015年10月02日
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カテゴリ:本に親しむ


 別名「知の巨人」と言われる著者、その著書には外れがない。内容の重複も他者に比べて極めて少ないし、膨らましも少ない。一冊いっさつに重みがある。

 以下、目次

  第一章 なぜあなたの仕事はつらいのか
  第二章 今、世界はどうなっているのか
  第三章 ハルマゲドンを信じている人々
  第四章 国体、資本論、エリート
  第五章 橋下徹はファシストか
  第六章 いかに叡智に近づくか

 以下、本文で、グリグリとマーカーで印をつけたところから、何か所か抜粋引用

 “皇室が大衆社会のなかであれこれ語られて消費の対象になるとき、知識人の一人として、言論人の一人として、語らないという形で関与することも重要だと思う。旧約聖書の「伝道の書(コヘレト)」にあるように、ものごとは語るときと沈黙するときがある。皇室に関しては、沈黙するときだと私は思います。”

 “‥賃金が上がらない、就活がきびしい、年金が破綻する、老後の生活が不安だ、といった問題は、端的に言って経済成長がないからです。小泉政権時代の郵政選挙でも、橋本さんの大阪市長選挙でも、投票した人たちは、よくわからないけれど何かに対して苛立っているのでしょう。
  しかしある意味ではその解決は容易なのです。マルクスの「資本論」かと思わないでください。「資本論」を革命の書として読むと人生を間違えますが、資本主義分析の本としては極めて優れている。
  資本家どうしの関係において、損失の負担の押し付け合いは折り合いがつかず激しい争いになるが、利潤の分配に関する資本家の抗争は折り合いがつくとマルクスは言っています。その応用で、経済が成長すれば、相当な問題も折り合いがつくのです。
  要するにゼロサムゲームではケンカが起きて収拾がつかなくなるけれど、利益の分け前をめぐっての争いは話し合いで何とか片が付く、ということです。
  日本がこの時代を生きのびるためには、総合的な知力が必要です。バラバラな分野について細かいことを知っていても、生き残るためにはほとんど役に立たない。いま日本にある知識を、日本の生き残りのために繋げて総合的な教養にひいては、人間の叡智にしていかなくてはならない。
  それには個人においても同じです。資本主義が猛威をふるっている時代に生きなければならないのですから、また資本主義に替わるシステムも見出せないのですから、まず資本主義とは何かを知る必要があります。それには「資本論」は格好のテキストなのです。”

 “いまグローバル資本主義の危機といわれるのは、マルクスのいう「労働価値説」から極端に離れてしまったことの一つの結果です。つまり、ものの価値にはそれを作るために投入された労働力の裏打ちがあるというのが労働価値説ですが、金融技術でどんどん水増しして遣り取りし、しかも、デリバティブなどによって未来からのお金も使えるようになった。未来を投機の対象にしてしまったのです。‥‥‥
  恐慌とかグローバル資本主義の危機とかを理解するためには、近代経済学ではなくて、マルクス経済学のタームの方がいいのです。理由は簡単で、貨幣を絶対的なものとしないからです。貨幣は人間と人間の関係から出て来たものだという、貨幣の起源についての視野があるからです。古典経済学もそれは持っていたのですけれど、新古典派以後、なくなってしまった。”

 “ポピュリズムに対抗するにはエリートの強化しかないのです。言いかえれば専門家の強化で、素人が専門的な問題にくちばしを差し挟むことを抑制する文化をきちんとつくることです。知的エリート、パワーエリートが国家基準のインテリになり、ノブレス・オブリージュを果たすことができるかどうかに成否がかかっている。”

 “資本主義を規制できるのは過去の経験において一つしかない。国家です。国家独占資本主義です。しかしこれが機能したのは、社会主義革命を阻止するという強力な動機があったからです。いま起きている新自由主義の蔓延と資本主義の暴走は、脅威になる対抗イデオロギーがないのが原因です。
  暴走を止めるための対抗エネルギーはやがて必ず出てきます。”

 “日本が元気に立ち直るためには、日本人一人ひとりが言葉の使い方を変えて、国民を統合する物語をつくりだすしかないのです。そして、目に見えないものに想いをはせる。それが叡智に近づく唯一の道だと思うのです。”

 すべてを、未来までも消費してしまう行き過ぎた資本主義を、確かに実感するが、、、
 いくつか引用はしたものの、その背景にあるものの厚みが凄すぎて解説など加えられない。

 へえ~、そうなのか、、  確かに、、  なるほど、、  そういう風に考えるのか、、 頭の中がいろいろな方向から揺さぶられる。

 安保でも何でも考える上で、この人の考え方を頭の片隅に入れておくのが前提条件というような気がする。

 他、本書の中で、ノブレス・オブリージュという言葉が出てきたのは嬉しい。

 ところで、いま、この時代に必要なのは物語形成能力だと何回か繰り返している、が、この「物語形成能力」だけは、時代を読み解く一つのカギとして、インプットしておこう。

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最終更新日  2015年10月02日 21時15分35秒
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