ワイヴァーン
この機体はよく知りません。戦後に完成してスエズ動乱で唯一の実戦を経験した。総生産数112機。傑作機というより岡部氏云うところの駄作機なのかな。ターボプロップエンジン4千馬力もあって616キロ/時しか出せないのはなぜ。しかも二重反転ペラですよ。このペラのギミック、急降下体勢にして下からフーフーするとムラはあるけど反転して回ってくれます。水平尾翼に小さな補助垂直安定板が出ているのが珍しいです。他にこんな機体ないでしょう。これだけ見ていると震電の主翼形状を思い出します。座席の位置が胴体から飛び出しているので、視界だけは零戦並みによかったでしょうね。単座なのに雷撃までやらそうとしたなんて、イギリス人は考えることが違う。複葉のソードフィッシュで大戦を戦い抜いたのだから何でもアリだな。どうもコンセプトのよく分からない機体であるけど、食玩としての出来は絶好調です。魚雷、爆弾、ミサイルつけて、しかも爆弾は増槽と選択可です。デカールなしの全塗装。サービス精神旺盛の金型シクレでした。