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蒼き詩人の詩(うた)

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2012.01.21 楽天プロフィール Add to Google XML

フェードアウト

疎遠になるのに
特に理由は無い

きっかけもあるかないか
あやふやだ

はしゃぎ過ぎた幼子の熱が
落ち着きを見せるように

僕らは大人の顔で会話するようになった

ベイベー
寂しくさせていたのなら
ごめんよ

腰の近くで小さく振る手を
君が背中越しに察してくれたなら
それでいいさ

また何処かで逢おう


最終更新日  2012.01.21 18:15:07
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2011.11.14

書きかけの唄

書きかけの唄を口ずさむ
サビまでは調子がいい

書きかけの唄は風まかせ
終わりかたを知らない
終わりかたは忘れた

書きかけの唄を唄っては
一人悦に入っている

その気になれば
いくらでも作れる

どんな世界だって
描いてみせる

五線譜には残らない
書きかけの唄
今宵も星と戯れて
眠りに堕ちる


最終更新日  2011.11.15 05:26:44
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2011.08.18

喪失 3

放ってしまった時に
やけに呆気無かったせいで
「どうしてこんなものにしがみついていたのだろう」
と思ってしまったものでした

やがて時が経ち
其れが私を形成していた一部だと思い知らされ
茫然としたことも確かです

失った細胞の代わりに新しいモノを採り入れ
あの日と違う自分に生まれ変わりました

それでも其れを想い出す時
私と言う小舟が何処か違う場所に流れ着いた
そんな実感がするのです

最終更新日  2011.08.18 18:34:06
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2011.08.13

記憶
[ 現代詩 ]    

忘れたわけじゃない
忘れたふりをしているだけ

麻酔みたいに
痛みを消してみても
痛みの元は消えはしない

あの日の風景が過ぎるだけで
傷痕が私を苦しめるから

少し呆けた素降りをして
頬杖をついてみる

明日と言う言葉さえ
思い浮かべない眼差しで


最終更新日  2011.08.18 18:19:02
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2011.04.16

今日を生きる 3
[ 現代詩 ]    

まだ無邪気には
はしゃげないな
こんなにも暖かなくなったのに

コートを脱いで2、3日め
夕風が少しだけ寒くて
彼の地で過ごす人々をふと思う

復興の旗印の下
見せかけの活気が
世を闊歩する

まだあの人たちは取り残されているんだ
瓦礫の下の思い出を捨てきれず生きているんだ

それでも僕らが静かな微笑みを浮かべ
今日を生きるならば
生かされている喜びを噛み締めて
明日に向かえるならば

あの人たちが安心して暮らせる社会を
築きあげていける
そんな気がする

だから今日を生きる

まだ無邪気に笑えないけど
あの人たちと繋がっている自覚を持ちながら
僕は生きていこう

最終更新日  2011.04.16 07:43:22
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2011.03.12

大停電の夜が明けて

とにかく眠った
布団に潜った

寒さから逃れて
辛さを忘れるのに
夢の世界が一番だからだ

朝になって
食料を求めに市場へ走った

24時間ショップも
さすがに空いてはいない

アナクロな店を
嗅覚を頼りに探した

信号も灯らない交差点を
様子を伺いながら通る

同じアジアのどこかの国だったら
パニックだったろう

そんな事を思いながら
「停電の為、閉店」
の貼り紙を横目に走った

まだ電気の通らない
マーケットの軒先に整然と並ぶ人達を見て

この国で良かったと
しみじみと思うた


最終更新日  2011.03.26 09:48:57
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2011.02.26

残雪
[ 現代詩 ]    

降り始めは
妖精のように扱われた
真っ白な雪も

猛威を振るう頃には
災厄となり

そして早春の候
道端で陽気を恨めしげに
睨んでいる妖怪のようだ

排気ガスを浴びて
薄汚れた姿は侘しく
それでいてしぶとい

せめて今夜あたり
なごり雪と降り
最期くらいは
人の心を和ませるがよい

さらば
雪よ


最終更新日  2011.03.26 09:50:55
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2011.02.14

あばら家
[ 現代詩 ]    

ごめんね
この部屋にはもう
ほとんど居る事が無くて

君が来ても
暖まるストーブさえ
置いてない

君が居た頃
楽しい落書きが記されていた
ホワイトボードも
文字が滲んで消えそうだ

それでもこうして
君の残り香を感じる事ができるのなら
このあばら家は残して置くよ

さ迷える心が立ち寄る場所は
結局ここなんだ
相変わらず


最終更新日  2011.03.26 09:52:56
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2010.12.13

マリア6
[ 現代詩 ]    

マリア
今でも君は
窓辺で心塞いでいるの?

君が教えてくれた
優しい唄は
時折僕を慰めているよ

何もかもが真新しく感じた
日々に帰りたい気もするけど
物憂げなブルースが
今はたまらなく好きだから

賛美歌は暫く聴かないよ

おやすみ
マリア


最終更新日  2011.03.26 09:52:07
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2010.11.29

君の詩 40

もう拡がる事は無いと思っていた地平が
君が内側を見つめる事で
再び風景を映していくのなら

その心象をまた
指でなぞる事が叶うならば

僕は両腕を翼の如く広げ
この空を飛ぼう

僕らに時や空間の隔たりなど
障害にはならぬだろう

君の詩が僕を
呼び覚ましてくれるから

最終更新日  2010.11.29 00:11:02
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