今日は、現在明治神宮にお祀りされている明治天皇が生前にお詠みになられた御歌を紹介します。
日本人のあり方、生き方、今私たちが忘れかけている大切なものを、日本語という最も洗練された言語で表現されています。
きっと御歌にふれることで心に何かしら感じていただけると思います。
折(おり)にふれて
さまざまのうきふしをへて呉竹の
よにすぐれたる人こそなれ
注釈:うきふしーつらいこと。
へてー経て。しのいで。
呉竹ー世(よ)にかかる枕詞。
よ ー竹の節と節との間と世間とにかけた用語
訳
竹の幹が多くの節を持って、どんな風雪にも堪えられるように、
人はさまざまの艱難辛苦(かんなんしんく)を凌いで、
はじめて世の中に優れた人となるのです。
解釈
「艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)」という諺(ことわざ)があるように、人は大きな試練に打ちかってこそ、立派な人格をつくり、すぐれた事業も大成することが出来ます。
どのような成功や幸福の影にも、努力と試練はあるものです。
そして人は、幸いにも誰しも試練に打ち勝つだけの強さを心に持っているのです。
参考文献 『大御心』