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『敗者復活戦ブログ』《凡人の独立編》 第10話
奇人変人?が集う訪問販売の世界を卒業し華麗なる転身を遂げるはずが、今度は店頭販売の世界へ。 溺れる者は藁をも掴むと言います。 その掴んだ物は一体なんだったのか?。 第10話スタート! ●待つことは、攻めることなり! 店頭販売と大雑把に言っておりますが、実際店の外でも中でも色々な商品が売られています。 雑貨、衣料品、食料品、稀に占いコーナーなどもあり見ていて楽しいものです。 店頭販売(実演販売)の「カリスマ」マーフィー岡田さんは、今やテレビショッピングや講演などで、その活躍をご存知の方も多いと思います。 マーフィー岡田式で呼び込み話術で売る人もいれば、黙ってても珍しい商品に惹かれて客が買ってくれるような場合もあります。 健康機器(治療器)は、どうでしょう。 20数年前で数万円していましたから、お客さんは警戒して呼び込みなどしても座ってくれません。 実際にお客さんを相手に実演するのですから、座らせるまでが大変なんですね。 最初の数日は、コンサルタント会社のTさんが付きっきりで指導してくれました。 社員といっても彼一人なんですが(笑)。 20代後半ですでに髪が若干薄くなっていて、初めは30代後半位に思っていましたね(笑)。 私も19歳の時に30代に見られていましたので似たようなもんです。 老けているということは、治療器などを売る場合はプラスにこそなれマイナスにはなりません。 生まれて初めてでしたね。 自分の顔が良いように役立ったのは(笑)。 さて、先ずは仮設の売り場作りです。 階段の踊り場に机を置き、椅子を並べ、壁には宣伝用のパネルを貼ります。 『3ヶ月で10キロ痩せる、耳のつぼ』『肩こり、腰痛でお困りの方・・・』『健康の水、アルカリイオン水』・・・『無料です。お試し下さい』。 パネルの中には耳のつぼの拡大図もありました。 そうそう全身のつぼが一目で分かる50センチ位の人形もありましたね。 なかなか本格的でした。 ちなみに、今もその人形は何故か持っています(笑)。 Tさんはひょっとすると、私を京橋の会社で指導してくれた彼の会社の社長M先生より専門的なことは詳しいのでは、と思わせる勉強熱心な人でした。 それもその筈です。 彼は、その後苦労して鍼灸師の国家資格を取り、現在東京で治療院を開業し、そこには数人の鍼灸師が彼の指導のもと働いているようです。 そんなTさんが教えてくれたことは、ひたすら待つ事です。 治療器を売り付けられるんじゃないかと警戒して、なかなか座ってくれません。 しかし、本当に肩こり腰痛で困っている人、痩せる耳のつぼに興味のある人は、こちらから声を掛けなくても、いつのまにか近くまで来て、パネルなどを見ながら、声を掛けてくれという顔をしているわけです(笑)。 それを、しばらく気付かないふりをして、後ろを向いて説明書などを読んでいるわけですね。 そして、おもむろに「なにか、・・お困りですか?」と声を掛けるのです。 こうなると、殆んどの人が椅子に座ってくれます(笑)。 訪問販売で経験した攻めの営業ではなく、売る商品によっては、こういう遣り方もあるのを知って驚き、勉強になりましたね。 一人が座れば、不思議と人が嘘のように寄って来ます。 俗に言う『さくら』というのはこういうことか、と実感しましたね。 そして、一人立ちしてひたすら待つことになるわけです。 待つというのは、攻めるよりも精神的に堪えました(笑)。 ・・・続きをお楽しみに!。 『3ヶ月で10キロ痩せる、耳のつぼ』・・・知ってて何でやらないの?、直ぐにでもやりなさい、とはいいっこなしよ???・・・クリックよろしく!。 会社のサイトです。 こんな仕事をやっています。 『敗者復活戦』の物語を初めから読みたい方は⇒こちらへジャ~ンプ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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