かかづのばかもやすみやすみ

　今日マシントラブルがあってシステム周りを丸ごと復旧させる作業をしていたのですが（入稿前にトラブルは勘弁してほしい）、その間手すきの時に録りだめしていたアニメとかテレビで流していました。
　ところが部屋の模様替えしたときに段ボール一つ丸ごとのVHSテープを発見しまして、「そういや何を録画してたんだろう？」と押し入れのVHSデッキを引っ張り出して再生。80年代のアニメとか懐かしいものが出てきました。
　中には もちろん ダビングしたAVとかもあって、どっちかっつーと懐かしいなぁと思いながら音量しぼって流し続けていたのですが、そこで一つの疑問。

「これ、もしかして『単純所持』じゃね？」

　ポルノの規制についての是非はひとまず置いておきます。個人的には現状把握のない頭でっかちな『浄化運動』には反対ですが。

　18歳未満の風俗産業での就労を禁じて以降、AV出演出来なくなった女優さんが居たり『女子高生』の表記が『女子校生』になったりしたAVですが（当時16歳AV_女優というのは居た）、もし強制捜査権に近い人権擁護法案のような法律が通った場合、単純所持については黒くなる可能性が高いです。
　でも『当時は合法なモノ』で、自分のように不意に持ち物に出てきた場合、この判定はどうなるのでしょうか？

　規制する気満々の人々は、掃滅するつもりで黒判定を出すでしょう。しかし、もしマスメディアでつるし上げを食って、そのビデオが露出するようなことがあった場合、もう40過ぎになっているはずの画面の中の人までバッシングを受けるのでしょうか？

　過去はともあれそのビデオの中の人たちは、現在はご家庭を持つなりなんなりしていると思います。しかしマスメディアにむやみに垂れ流された場合、その人の人権ははたして守られるのか？ つーか『浄化運動』やってる人たちは、そんな配慮のことなんか1ミリも考えてなさそうですが。

　正々堂々「そんなビデオに出ていたから悪いんだ」とか言いそうですが。

　宮沢りえのサンタフェと違って、『浄化運動』やってる人がAV_女優にまで配慮してくれるとは思えません。ゆえに単純所持にヒモ付けされてしまう『磁気テープに保存された過去の人々』は、かなり無体な理由で社会的制裁を受けかねません。つーかかなり無体な人権蹂躙になりかねません。

　物事はけっこう『当事者』にならないと実感がわかないものですが、不意に掘り返したブツでちょっと考えた次第。つーか、規制とか色々なモノが変に進んだ場合、若かりし頃の自分は容易に死ねるんだなぁと再確認させられたと同時に、今いろいろ進んでいる規制法案というのは、こんな『若気の至り』を許さない方向に進んでいるのだなぁと

　妙な話です。






　ガチな児童ポルノは無かったことにちょっと安堵。