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かかづのばかもやすみやすみ

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2011年10月03日
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 アニメでもラノベでも何でもいいですが、男性向け女性向け問わず、主人公の年齢は高校生が大半だと思います。同時にヒロインも大半が高校生であり、特にロリキャラについては『同級生だけど見た目は小学生並み』とか『年上(大半は教師)なんだけど見た目は小学生並み』というような、近年では『合法ロリ』と言われるキャラ構築が多かったと自分は分析します。

 しかし最近売れたコンテンツのヒロインが、かなりの高比率で『中学生以下』にシフトしていることにお気づきでしょうか?

 自分のオタ記憶データベースをさらうと、『中学生ヒロイン』で明確なヒットを飛ばしたのは『とある魔術の禁書目録』のビリビリ中学生『御坂美琴』だと思います。原作では順レギュラーですが早期にメインのエピソードがあり、本編のヒットと共にスピンオフ『とある科学の超電磁砲』が出てアニメ化まで行きました。
 同作品には『月詠小萌』という飲酒喫煙上等の外見小学生ミニ教師もおり各エピソードに登場する女性登場人物の年齢もおしなべて低いです。『新訳とある魔術の禁書目録』になっていきなり出てきた新キャラは小学生でしたし、『最終信号(ラストオーダー)』の人気も無駄に高いです。初登場が裸毛布とか無駄に上級者すぎですが。

 『とある~』についてはいいとして、例えばこちらは元々商業ではありませんが、『ひぐらしのなく頃に』の女性キャラも二人が小学生で、まあ殺したり殺されたりとかなり濃密なキャラ立てがされていました。
 で、若干迷走した時期もありますが、昨今の女性キャラの年齢は中学生から小学生へとどんどこシフトしているように見えます。『ロウきゅーぶ!』みたいな感じで。

 ここで一つのテーゼがあるのですが、私の知る限りロリキャラというのは非主流派のはずでした。特にギャルゲとかでは。

 例えば恋愛ADVで、8人の攻略キャラが居たとします。それを『年上』『同年』『年下』で区切った場合、だいたいのバランスは『2:4:2』というような配置だと思います。で、学園モノなら『先輩』『同級生』『後輩』と環境構築がされるわけですが、ロリキャラはその中に一人居ればいいところ。しかもメインシナリオになる可能性は極少でした。通常は『同級生の幼なじみ』に振られるからです(ついでに言うと『学校』という舞台装置の都合上、高校に中学生や小学生は登場させにくい)。
 畢竟(ひっきょう)ロリキャラそのものの出番や露出は少なく、人気投票があっても上位に食い込むことはまずありません。つまりマイノリティの域を出ることが無かったはずなのですが、前記二作品はそれぞれ違う方法で見事なアンチテーゼを提示しました。『とある~』は『学年とか関係無くバトルものというくくり』で、『ひぐらし~』は『田舎の学校なので学年無関係に同じ教室に居る』という『舞台装置』を利用して。まあ『ひぐらし~』は、小学生担当の声優さんがこおろぎさとみさんと田村ゆかりさんという大ベテランなので、露出が多い方がファンも喜んだでしょう。また構成上も後半の盛り上がるエピソードに小学生二人がメインの話があって、視聴者にとっても印象深かったと思います。

 で、先ほど例に出した『とある~』や『ロウきゅーぶ!』も含めてなんですが、成功している年下キャラっておおむね『戦う女の子』なんですよね。

 本来は『元祖』として『魔法少女リリカルなのは』あたりを出すべきなのでしょうが、『中学生(中間年齢)のヒットキャラがいない』という点を鑑みて、今回の話題からは少し距離を置いています。むしろ野郎のほとんど出てこない上に登場ヒロインが全員中学生という、むしろ潔いほど偏向させた『魔法少女まどか☆マギカ』に焦点を合わせたほうが現状は良いと考えます。
 あともう一つ最近のものなら、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』に出てくるヒロイン『高坂桐野』と『新垣あやせ』も、極めてアグレッシヴな(あるいは攻撃的な)女性として描かれています。殴る蹴るはともかく『手錠』はねーだろ手錠は。

 しかし、どうしてこのような『現象』が起きているのか?

 これを真面目に検証とか考証しているのは、おそらく私のようなヒマジンか『プロ』の人たちだけではないかと思います。前者は仮面ライダー電王あたりに蹴り殺されそうですが。

 先ほどのテーゼ(この場合『私の主張』)では、『主人公が男子高校生ならユーザーが感情移入出来るヒロインの年齢はおおむね同年代である』というものでした。大半の方が経験あると思いますが、高校生と中学生は別の生き物に見えていたと思います。特に『若者向けのコンテンツとしての二次元のユーザー』は、どれだけ少子高齢化が進んでも主力は十代から二十代、もしくは三十代の『未婚者』で、大半は育児や子供を相手にする戦闘経験値はありません(つまり子供慣れしていない)。それは創作者にも言えることで、『個人的に高齢化が進んだ自分』としては、中学生や小学生を恋愛対象に選ぶような物語はハードルが高いと感じてしまいます(高校生が含まれていないのは、『そういうもの』を作り続けていたから慣れているというだけ)。

 ほんの2~3年前まででしたら、『ひぐらし~』と同時期に『こどものじかん』というコミックがアニメ化されて、ちょっと世間でリアル教師の不祥事があったためにものすごい規制がかけられたことがありました。この事件を個人的にやたら記憶に新しいと感じているのは、『スカパー! AT-X』の『チャンネル史上初の配信中止』というコンテンツだったからです。民放で 『NiceBoat』 放送中止になった『SchoolDays』最終話でさえ放送された放送局なので、何が起きているかの現状把握すらおぼつかない状態でした。

 そういう基準で見るならば、『ロウきゅーぶ!』とかも含め、微エロ路線でも小学生や中学生を『商材』にするのは、滅法リスキーだったはずです。しかし現在は順調どころか加速度的にヒロインの低年齢化が進んでいて、まあちょっと前の作品になってしまいましたが『魔法少女リリカルなのは StrikerS』で、ヒロインの『高町なのは』他初期メンバーが身体的に成長すると、ファンやそうでない人からも『劣化した』と言われるようになっています(胸があったらアカンのか?)。

 個人的には『むやみやたらと若いからっていいもんじゃねーだろ』と思うのですが、その辺りはもう人生のスパンが違うので、私の基準はあまりアテになりません。だって初老にとっての三年間と、高校生にとっての三年間は、『比率』が違いますから。例えば15歳中学三年生にとっての三年間は、主観では『人生の20%』です。私にとってはもう一割にも満たないわけですけんど。

 ただこの『現象』について、個人的には一つの推測を立てています。つまり『男(読者)がありとあらゆる意味で弱くなって、ヒロインの年齢を下げないと釣り合いが取れなくなっている』という状況です。

 リアルの高校生の話をすれば、女子校生の醜聞はかなりたくさん聞こえることでしょう。『出会い』がどうのこうの『援助_交際』がどうのこうの。特にネットが広がって実体より情報が先行する世間では、リアルを軽視しがちなオタクという人種は、生身の女性を見ずに『女子高生は高確率でビッチである』というレッテル張りをしていると思われます。こと『処女じゃなきゃヤダ!』と盲信する傾向がある人種でもあるので、性的な醜聞が偏在する高校生に、もはや夢も希望も持てないのではないでしょうか。

 リアルは必ずしもそんなこたぁ無いんだけどね。

 ただアニメでもラノベでも、結局は『夢(フィクション)を売る商売』なので、ニーズがあればベクトルは必然的に決まってきます。で、その中でも出来る事というのは限られているわけで、バスケでも魔法でもサッカーでも、とりあえず『バトルもの』という大きなくくりの中で現在は商材が推移している、というのが私の現状把握です。例外は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』ぐらいでしょうかね。あれは『家族』がメインテーマに見えるので。

 ちなみに多くのオタクにとって『まどマギ』が新しく見えたのは、『魔法少女バトル』というフォーマットに『新世紀エヴァンゲリオン』という20年近く前に発生した『鬱展開』というOSを上手に噛み合わせた、一種の『奇想兵器』だからだと思います。組み合わせは新しいけど一応既存コンテンツの範囲内なわけですよ、成立させられるかどうかは別にして。

 ともかく「リアルなんぞクソゲーだ」と本当に公言してはばからないユーザーが居る二次元業界です。リアルの同級生からも悪い部分しか拾ってこないでしょうし、(個人的にこの単語は理解を超える部分があるのだが)『草食系男子』などという文化が成立する現代です。イマドキノワカイヒトにとって『自立した強い年下の異性(ただし精神的に弱い部分あり)』というヒロイン像は、『本人は自分で行動できるけどユーザーに依存してくれる』という意味において、非常に都合が良いわけです。主人公を『リアルの自分』に置き換えた場合(『感情移入』の別表現)、ただその場に居るだけでヒロインが全部行動して解決してくれるわけですから。すけべぇで言うなら『マグロ』ですよ。ウルトラ待ち受け状態。異性ではないけど『まどマギ』の『暁美ほむら』が『鹿目まどか』に対して重篤に依存している精神構造は、ネタになるほど都合が良いわけです。

 ちなみに最近のエロ同人は、割と『そういう方向』に振られてると思います。まあ読者は『本を読む』という行為しか出来ないので、本の中ではたいてい『相手がなんでもかんでもてくれる』という『理想的展開』になるわけですね。

 『高校生が小学校女子バスケ部のコーチをする』という『ロウきゅーぶ!』も、子供達は主人公にどんどこ依存しています。まったく別カテゴリの作品で『神様のメモ帳』のヒロインである『アリス』も、本人はかなりの『超越者』でありながら主人公への依存度は異様に高いです。未成年で無い方は、これからエロい成年向けの薄い本が沢山出ると思われるので、そういうダーティーな方向から事態を検分してみるのも一興かもしれません。

 つーか、自分がそういう『ダーティーな方向から物事を見る偏屈野郎』という自覚はあるんですがねぇ。

 ともあれ『まどマギ』も成功したので、恋愛要素や物語、あるいは企画に『女子中学生ヒロイン』や『低年齢ヒロイン』が拡大・定着してゆくのは確かでしょう(『神メモ』の『アリス』も年齢不詳ながらとりあえずカテゴリは『低年齢』ですね)。いつぞやの『ロウきゅーぶ!』のマウスパッドのような 病的な いや 変態的 じゃ無くて『紳士的』グッズもズンドコ出てくるようになると思われます。『けいおん!』のように一切男性の影を出さずに進行したり、れっきとした熱血主人公をメインに配してひたすら片思いされるような鈍感ハーレム展開も手堅く続くと思います。

 ただ極めて個人的には、『草食系男子』と言葉を飾らざるを得ないような『ジェンダーの弱体化』が商材展開の主要因であるという状況は、思い違いや勘違いや、ぶっちゃけハズレであって欲しいです。それはこう、なんかオタクという生物が現実(リアル)に負けているような気がするので。あと『紳士』と『変態』の切り分けも難しいですし。前者はネタ、後者はおおむね犯罪者もしくはその予備軍。明確な違いがあるのに、性的な犯罪事件が起きたら一緒くたにされるわけですよ。それは耐えられないというより頭に来ます。

 二次元のネットスラングで『Yes! ロリータ! No! タッチ!』という言葉があるのですが、もちろんネタなので、この言葉が偏在しそれが当然という状況になることについては、いささか以上に懸念しております。つーかヤダ、マジでヤダ。






 というか、『危険なフィクション』がリアルに食い込んできているわけだよなぁ……油断ならんよなぁ、都条例の件もあるし。そのうち『ただオタクであること』すら難しくなりそうです。

 男子よ、強くあれ。ちょっとでいいから。





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最終更新日  2011年10月03日 21時30分35秒
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