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2012年04月16日
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カテゴリ:ヲタよもやま話
 リアルとフィクションの切り分けは、実はオタクが率先してやらないと『理解しようともしない青少年の健全な育成を気にする人々』にやられたい放題になります。石原都知事は「嫌いだから」とマンガ・アニメをばっさり斬り捨てましたし、猪瀬副知事は理解しないままメディアに出て、周りのコメンテイターからは「ゾーニングでいいでしょ」と責められ逆ギレしてました。ポルノを規制したくてしょうがないPTA連中は『子供に性欲を持たせてはいけない』というような無理難題をマジ顔で法案提出を叫び、実際にポルノを規制した外国の『性犯罪に関する実際のデータがどうなったか、そしてどのように法律が崩壊して取り下げられたか』という『現実の前例』に、かたくなに目を向けようとしません。

 つまり、オタク自身が厳しく我が身を律し、『善良ではなくとも害悪では無い』ということを常に証明し続けないと、『それみたことか』と現実感覚の無い人が規制だ規制だと騒ぎ立て、ごり押しされてゆくわけです。オタクにとってフィクションは比較的何にも代え難いモノなので、フィクションに没入するには『強固なリアルの構築』が、実は非常に現実的な必須条件です。リアルを捨てた引きこもりだって、食事や水道光熱費や通信費といった、最低限の金銭無しには、成立しないわけですから。

 で、いつもの論調だと『だからアイドルや声優とかを生身の人間として認識し了解した上で――』という理論展開になるのですが、今日はちょっと切り口を変えて。

 少し前に『ストーカーブログ』という存在が話題になり、『けいおん!』の声優陣のリアルやプリクラ、あるいは平野綾さんのキス写メが雑誌に流れたりと、オタ業界を殺伐とさせる話題が巷間に立ちまくり、中には「思い出させるな!」というレベルのトラウマを抱えてしまった人もいるのではと思います。
 で、これはもう『創作者がホットな話題を取り込んだために起きた現象』ではないかと思うのですが、週刊ジャンプ連載の『バクマン!』と『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の最新刊で、類似傾向の物語展開が出ました。『ストーカー』『アイドルの男女交際』『攻撃的なファン』というような類似ワードです。

 『バクマン!』では、かたくなに声優業界についてぼかして描いていたのですが、主人公とヒロインが結ばれる前提条件ができあがったところで、かつての同級生がネットにその交際情報を流出させ、炎上騒ぎになるというもの。『俺の妹が~』では、ヒロインの一人である『寺田あやせ』という女性が、思い込みの激しい盗_撮ストーカーに襲撃されるという話し。
 おそらく、探せばほかにもあると思います。

 『バクマン!』では、ヒロインに公開質問で「処_女ですか?」と聞くファンのシーンがあったのですが、ネットでは恣意的にその場面だけアップロードして、前後関係を鑑みずに『処_女厨キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!』みたいな騒ぎかたしてたのですが、前後の文脈を見ると質問者は女性だと思われます。
 『俺の妹が~』でも、ストーカーは女性でヒロインのさらに年下の女性という配役で、間違ってもリアルな我々オタク(ジャンルとして大半は男)に繋がらないような配慮がなされています。

 双方とも『現実より物語としての面白さ』を優先しているので、メカニズムとして危険なネタを取り扱いつつマイルドな味付けにしてますが、世の中そんなに甘くないことは我々オタク自身が一番知っているのではないでしょうか。

 つまりこの現象は、我々オタクの『行き過ぎたごく一部』によって、我々全体のイメージがすでに統一・固定化されているという証左でもあると思います。とりあえず危険度を減らすために、セクハラ発言や盗_撮ストーカーの実行犯を『女性』に配置した。この奇妙な符号は、我らオタクは真面目に考慮検討すべき案件だと思うところ。「あー面白かった。次々~」と看過できない状況に、少なくとも集英社と電撃文庫は考えていると、私は思います。

 ちなみに衣服の洗濯と同じで、泥汚れとか付いたら真っ白に戻すのにそれなりに手間暇かかるので、『行き過ぎたオタク』のたった1の悪行を、我々はおそらく100ぐらいの善行で雪がないとトントンにはなりません。バランス悪いですが、悪い事って目立つので本当にそれぐらいの感覚でいないとならんとこです。

 愉快犯的かつ確信犯的に騒がせている悪辣な人も居ますが、『リアルに対する無頓着』も同様の事態を招く場合があります。しかも無自覚なので始末が悪い。『悪い』という自覚がなければ、同じ事を繰り返すからです。きつい体臭に自分だけ気づかないようなもの。

 ゆえに、と結びますが、『フィクションを守る最大の防御』とは、『リアルに対する善行での攻撃』だと、自分は考えます。良い行いをしたら良い評価を得る、というシンプルな真理こそが、我等のフィクションを守る最大の防御ではないかと。

 ちょっと横断歩道でおばあちゃんの手を引く優しさを積み上げるだけで、我らオタクはかなりの市民権を得られると思います。マジで。





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最終更新日  2012年04月16日 18時37分00秒
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