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2014年09月01日
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カテゴリ:ゲーム
>トラウマイスタ さん
>かかづ様にご質問がありましたが、どこに書いたらいいのか分からなかったもので。

 自分にお答えできることなら。

>かかづ様は現状のエロゲー業界の傾き具合についてどうお考えでしょうか。
>有名なサークル様が相次いで売上を下げているようでして、この原因となった、もっともらしい推察とかおありでしたらお聞きしたいのですが……。

 有名サークルがどうのこうのというのは、同人ゲームの事なのでしょうか。
 ロジック的には商用エロゲもギャルゲもコンシューマーも似たような構造不況を発生させていると、個人的には思います。

 これから書くことは、あくまで私見です。

 エロゲに限らず、今、ゲームは売れていません。エロゲ屋は特にそうですけど、原因は複合的に絡み合ってて「これが原因です」と明快に示すのは困難なのが現状です。

 けど、ここ何年かで自分が本ブログで示した「これはまずいよね」というものを再掲させていただくと、こんな感じでしょう。

1.特典商法に限界が来た
 フルサイズの商用ギャルゲの新規絵枚数は、私がやっていた時でもイベントシーンだけで80枚ぐらいはありました(立ち絵・差分は覗く)。
 けど、店舗別トレカとかで新規に絵師に書かせる枚数が膨大になり、ゲーム本編のほうがおろそかになる現象が三年ぐらい前をピークに発生しています。 
 この特典商法っていうのはAKB48の握手券や選挙の投票券に相当するもので、AKB48はオリコン1位常連ですが、健常な販売方法からほど遠いのは確か。
 かなりの巨大コンテンツであるAKB48だから保っていますが、エロゲ屋がマネしても一瞬は支えられるけど、恒常的には不可能です。それでなくても最近のAKB48はぱっとしませんし。

 同人ゲームも同様ですし、同人誌でもコミケの壁サークルは本を売ることよりも特典を作って規模拡大を図るケースが増えています。で、500円の本に2000円の特典を付けて頒布するサークルのところで試しに本を買ってみたら、中身が12pの鉛筆ラフ本で所有価値を見いだせませんでした。
 現状、コミケでの特典商法そのものは衰退期に入っているような気がしますが、オタクの財布と言えども支出に限界が来ているような気がします。

 あと、私は嫌な思いをしたサークルの本は次から買いません。それは私に限らないと思います。

2.違法ダウンロードインフラの普及
 違法ダウンロードは現在、恐ろしく簡単にできます。
 動画、書籍、ゲームなど、デジタル化可能なもので不可能なものを探す方が大変でしょう。同人誌や同人ゲームのデータも流れていて、なかなかに業が深い。
 違法ダウンロードは万引きと同じ減収メカニズムを持っていて、企業コンテンツだと一人の違法入手あたり10本分の減収に相当する経済的ダメージがあります。「本屋は万引きによって潰れる」というのは、別に本屋に限った話ではありません。ゲーム屋だって同じです。
 世間の駄目な奥様は、子供に3DSとマジコンを渡して違法DLしたゲームを与えているらしいですけど、子供にそんな事を許せば子供も何の疑いも持たずに違法ダウンロードに手を染めるでしょう。
 そして現状、それらを阻止できない状況がそんざいします。

3.制作サイドの時代後れ化
 ゲームの内容ではありません。例えば今、同人で消えつつある職能に『同人編集』という人種が居ました。絵師を集めて同人誌を編集し頒布するタイプの同人活動者でしたが、現在は滅びかけています。
 理由は簡単で、同人誌を出すのが非常に楽になり、またピクシブなどの発表の場が円熟しているおかげで、他人に絵を渡してどうにかするという必要がなくなったからです。
 今年の夏はコミケ行きましたけど、同人編集をやっていたあるサークル主催さんは、なんかスペースでずっと苦虫をかみつぶしたような顔をしていたそうです。売れなかったのか思うような本が作れなかったのか……。
 これはゲームのディレクターなんかも同様で、ピクシブとかネットでいい絵師さんを探すこと自体は難しくなくなったんですが、「的確に仕事をさせる」という意味では勝手が違ってきています。またゲームのディレクターにはギャラの未払いなんかを連発している人もおり、あまりさばけない=知名度にも貢献しないという事もあって、ゲームの絵師をやろうって絵師さんそのものが減っています。
 自業自得な部分もあるんですが、現在大手とされる、例えばヴィジュアルアーツ系列のギャラでは、ちょっと売れている絵師さんでもまず受けてくれません。でも、企業がフルパッケージで出せる予算ってのは限られていて、『絵師さんだけで確実に売れる確約』が無ければ予算も出ないのが現状です。

 この辺の金額の乖離は、社会構造に属するものなので、なんとも言えません。どっちが悪いって話じゃ無いんですよね。

4.開墾していない
 現在、ギャルゲを遊ぶためにPCを購入する人はまずいません。というか、青春のイロイロをもてあましている若者の客層を開拓出来るゲームメーカーが、コンシューマーを含めてほとんどありません。ゲーム人口が減っているわけです。
 今、ゲームを遊ぶ人間は高齢化しています。若い人が入ってこないのだからある意味当然ですし、年を取るほどゲームやオタクにお金がかけられなくなるのは自然な流れで、その減りつつある顧客の奪い合いで複数購入をもくろむ特典商法を推進しているわけですから、実のところ自分で自分の首を絞めている状況です。

 あと、エロゲに限って言えば『絵師ゲー』『声優ゲー』になっていて、面白いゲームを作るという意味においては、先の制作サイドの時代後れと相まって、人材の払底が激しいです。
 また、最近まで通用していた『続編・リメイク商法』も、通用しなくなりました。極端な例ですが、例えばTYPE-MOONさんなんかは最新作の『魔法使いの夜』が商業的に失敗し、いまなおFateシリーズで食っている状態です。つーかそれ以外無いし。
 でも、この続編リメイク類が新規客層開拓になっているわけでも無いんですよね。



 他にも数多い原因はあるんですが、エロゲなら18才以上の若者のキ○タマをがっちり握るような商売をしないと、結局年ごとにユーザーが減ってゆくのは確か。原因が一つならそれを取り除くか解決すればいいですが、今となっては何が何だか分からないので、個人的には『真摯なモノヅクリ』を続けるしか無いと自分は考えます。

 それが面白くてエロいかは、また制作者の才能の問題ですが。





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最終更新日  2014年09月01日 15時38分34秒
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