背中拾った
私は、学生寮に住んでいる。この時期は、卒業した連中が引越しの際に大量の物品を寮に放置していく。数日前、村上龍等の文庫本ひと揃えに「冷静と情熱の会田誠」「蹴りたい背中」など拾う。村上龍は「5分後の世界」を残して全て古本屋に売り払う。「冷静と情熱のあいだ」は私が昔読まされて非常に不愉快な思いをした嫌いな小説である。やはり売却。「蹴りたい背中」はさすがに最新作であるし、読んでみようかと手元にのこした。 のだが、ちょっと読んでつまらなくなり、やはり売却。その金でレーニンの「帝国主義」とツルゲーネフの「はつ恋」、ヘミングウェイの短編集など買う。レーニンの本は出てくる単語が面白いので同人誌のネタにでもしよう。