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まつにっき

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2005年11月21日
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カテゴリ:小説
エレベーターに乗り、私と羽鳥君は十階に着いた。

羽鳥君は、何食わぬ顔で大会議室のドアを開けた。
もちろん、だれもいなくて、暗かった。

私は、正面にある窓の外をみた。
大きなガラス張りの窓がある室内だった。

窓の外に広がる風景は都会の夜景。
この大学は、東京タワーが見える位置にある。


だから、東京タワーはもちろんのこと、
都会の夜景を楽しむは絶好のポイントかもしれない。


「すごいね~キレイだね~」
私は、ただただ驚くばかりだった。


「オレのお気に入りの場所。夜景がキレイだろ。
この夜景を見ながらボーっとするのが好きなんだよね」
と、羽鳥くんが教えてくれた。


「でもさ、勝手に入っていいの?」
と私が尋ねると、彼はこう答えた。


「別に、何も言われて無いよ。だから、大丈夫でしょ。
それより、立ち話もなんだから、適当にすわって」


言われるままに、会議室のイスに腰掛ける私。
さすが、来賓の方を呼ぶ行事をする部屋とあって、
なかなか座り心地が良いイスだった。


隣には、都市伝説に願掛けをするくらい好きな人と
都会のキレイな夜景を二人っきりで眺めている。


バツが悪いなんてどんでもなく、
願ってもないシチュエーションに
私は、照れつつも嬉しさでいっぱいだった。





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Last updated  2005年11月21日 23時49分53秒



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