8月16日(月) 雨のち曇り ケベックシティからBaie St. Paul まで
ケベックシティからBaie St. Paul まで100kmちょっと、2時間前の晩に雨が降り出した。朝には小雨になったが、屋外のアクティビティはちょっと困難な天気。ちょっと観光してからと思ったが、断念して次の目的地へ向かう。ところで今回はデジタルビデオカメラを持参したが、いざ撮ろうと思った時、SDカードが入っていないことに気付いた。今回は写真はなしだと思って諦めていたところ、通り掛かりにウォルマートを発見した。さすがケベックシティ。これで今日以降は写真を残せる。ケベックシティ以東は昨日までとはうって変わって地形の起伏が激しい。ある下り坂でためしにギアをニュートラルにしてみたら130kmくらいまで達した。坂のてっぺんは濃い霧。まるで山中だ。登っているのか下っているのかも分からない。メーターを見ていないとスピード感も感じないので怖い怖い。しかし、霧が晴れて見える景色は、まるでアルプスの山中か何かのようで、可愛らしい。丘の谷間に、ゴシック建築の教会とハイジの住んでいた山小屋のような屋根の形をした家々がなす村落。牛牧場や馬牧場。これがオレが住んでいるのと同じカナダなのか、と思う。大きな坂を越えるととつぜん視界が開け、湾が見えてきた。シャルルヴォアの中心地となる、次の目的地、ベ・サン・パウルである。街中を通過したら、けっこう観光客で混んでいる(さすがに日本人らしき姿は見掛けないが)。キャンプ場に到着する頃には雨も上がったので、早速自転車で街中へ向かう。ケベックシティ以東で人口が千人を超えている町はこれが最後であろうが、スーパーマーケットやマクドナルドのようなファーストフードの店もまだ辛うじて存在する。さすがにウォルマートまではないか(笑)。地元のアーチストによる手作りの民芸品を並べた多数の小規模店舗と、大型スーパーマーケットのチェーン店が共存している町の姿は妙な感じ。ほんの10分やそこら自転車でウロウロしただけで、あっという間に町の反対側に出てしまったので、この町に入る際に自動車で下ってきた5kmの急坂を20分掛けて自転車で登ってみる。苦労して坂のてっぺんにある展望台に到達したが、あいにくの曇り空で遠くまで見渡せない。晴れだったらさぞかし素晴らしい展望だろうに。しかし、ベ(Baie, 英語のbayと同等)と言うだけあって、一見すると海の湾のようだ。実際、この辺だと海水も相当混じっているであろう。キャンプ場に戻って夕食を作る。インスタント味噌汁と焼き飯とミックスサラダ。おととい買ったトマト1ダースを早くも完食。夜中にケンカするネコの鳴き声で目を覚ます。イヌならまだ分かるが、飼い猫をキャンプに連れて来ているヤツがいるのか?それともキャンプ場付近の民家の飼い猫だろうか。それにしても、ケンカにしては一匹の鳴き声しか聞こえないような…あれ、これはネコじゃないゾ。オトナのオンナの悶え声だ(笑)。キャンプ場なんだから、ちょっとは遠慮しろよなあ。