ぶっくおふ物件です。長いこと本棚に積まれてました。
図書館から次の本を借りるまでに何を読もうかな?と迷っていたのですが
久々に桐野さんの本を読もうと手に取りました。
「ナニカアル」 桐野 夏生さん
女は、本当に罪深い――。今この一瞬、あなたと抱き合えれば、愛さえあれば、私は構わない。昭和十七年、南方への命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。見たい、書きたい、この目に灼き付けておきたい!波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を、渾身の筆で描く傑作小説。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
昭和十七年、林芙美子は偽装病院船で南方へ向かった。陸軍の嘱託として文章で戦意高揚に努めよ、という命を受けて、ようやく辿り着いたボルネオ島で、新聞記者・斎藤謙太郎と再会する。年下の愛人との逢瀬に心を熱くする芙美子。だが、ここは楽園などではなかったー。戦争に翻弄される女流作家の生を狂おしく描く、桐野夏生の新たな代表作。
えーこれは、本当のお話なの?それとも小説なの?どっちなんだろう?
林芙美子さんの本は、読んだことがありません。「放浪記」が有名なので、タイトルのみ知っているだけ。
どんな人生を送った方なのかも知らずに読みました。
ネットで検索してみると、色々な記事や文献をもとに桐野さんが作ったお話らしいです。
多分、ところどころ真実も混ざっているんだろうな…愛人と噂された人や息子さんの名前は、違っていましたが実際にいたみたいだし。
戦時中の作家さんの苦労が書かれていると簡単に感想を書いていいものか?そんな感想を持ってしまいます。
暗い話が嫌いな方には、お薦めできません。
私が買ったのは、単行本のほうです。