初めての外溝工事 【長文】
来月中旬には夫の実家へ戻る予定である。実は再同居である。以前は姑と私たち夫婦だけだったが、今回はプリンも一緒である。そのためにプリン仕様に変更を要する箇所が出てきた。そのメインは外溝工事である。夫の実家は商売をしていたこともあって、国道沿いの庭部分は店の駐車場としても利用されていたため、囲いがないのだ。店舗部分は今でも貸しているので、庭への車の出入りも相変わらず多いのだ。それで、借主には申し訳無いが塀を作ることにしたのである。さて、どこへ頼んだらよいのか。。。夫には建築業を営んでいる親戚がいるのだが、万一の場合にクレームをつけにくい、値切りにくい(笑)という理由でしがらみのない業者を探すことにした。とりあえず、新聞広告に入ってくる業者の中で、飛びぬけて単価が安い業者2件を選んで見積を依頼した。加えて、大手ホームセンターへも見積を依頼し、都合3件の内から選ぶ事にしたのだ。A社は年の頃、60前くらいの気のいいおじ様が担当であった。地元の方のようで、近所のおじ様と話しているような安心感があった。おおまかな希望を聞き、次回に設計図を持ってきてくれるとのこと。帰りがけには分厚いメーカーの部材カタログを3冊置いていった。B社は夫が対応をしたので詳細はわからないが、A社と同じ年代の担当者で、印象も悪くはないとのことだった。何でもマンション建築専門だった業者で、「これからは外溝工事にも力を入れて行きたいので、勉強(お安くする)させてもらいます。」と力説していったそうだ。ホームセンターからは下請けの業者C社がやって来た。年の頃は40過ぎ位、働き盛り、飛ぶ鳥も弱っていれば落とす!といった感じの男性。言葉の端々に、「奥さん、素人なんだから。。。」へ(´0`)へという態度が見え隠れ。ホームセンターへの依頼をしたのは、部材は売り物からチョイスされると勝手に思っていたためである。ならば、明朗会計に違いない!と、素人な奥様である私は睨んだのだ。しかし、他の業者と同様のシステムであった。ならば、「部材は選べるのか」と問えば、「数が多すぎて迷うだけなので、こちらでリストアップする」するとの解答。この時点で、C社80%敗退である。残り20%は見積価格にかかっているのである。今回依頼の内容は、①既存のアスファルトを半分撤去し、撤去部分に砂利を敷く。②塀、門扉、駐車スペースのアコーディオン門扉の取り付け。③金額的に許せば、門から玄関部分までのアプローチの設置。以上である。1週間後、A社から手書きの見積書と設計図が届く。見積価格は¥90万。2週間後、C社から見積書とCADで書かれた設計図が届く。見積価格は¥120万。愛知県の業者であるため、重機等をレンタルするために固定費が割高になるようであった。C社、敗退!B社からは待てど暮せど、音沙汰無し。半月待って、問い合わせると担当が夏休みに入ったとのこと。。。不戦敗!!以上、消去法によりA社に工事を依頼することにした。家のリフォームも検討していたため、③のアプローチは次回に回し、部材もカタログをせっせと繰ってはお値打ち品を探した。そしておじ様(のちに所長と判明)が「おまけ」と言って、値引きをしてくれたこともあり工事価格¥50万で契約とあいなったのだ。A社は大きな住宅展示場に店舗を構えているとのこと。近所のおじ様に見えるとは言っても、そのような会社の所長さんである。素敵なお宅に違いない。。。胸をときめかせつつ、手付を納めに出掛けた。意外にもヨーロッパ風のあれだったりして。。。とかやっぱり純和風のあれじゃないか。。。などと、夫とゴールを探していると、偶然にも、おじ様と出くわし、おじ様が手招き。その後ろにはプレハブ住宅。。。アハハ。。。やっぱり(笑)何はともあれ、工事は無事に完了。仕事もキッチリとしてもらえ、出来映えも想像以上である。「電気工事やしゃかん屋さん、どなたも感じの良い人ばかりだった」と姑も感心していた。近所のおじ様だろうと、プレハブだろうと、結果がイチバンなのだと痛感した次第である!ところで、一昨日B社からTELが入った。「わが社が駄目だった理由をお聞かせ願いたい」とのこと。呆れつつも、カクカクシカジカと説明すると、「なんと勿体無い!」と。。。ん~なこと知るかッ。そして今日もB社からTELが。「7月にご依頼を頂いたのですが…」今時は一軒家でも1ヶ月で建つのである。(-A-)つぶれませんように。。。ただただ合掌する私であった。初めて家を建てる時、気にするのは建物の価格だろう。できるだけ素敵なお家を建てたい!!そんな時、素敵なお家に似合う塀や門を合わせて想像されているのなら、外溝工事の費用も計算に入れておいて下さいませ。外溝工事は想像以上にお高いのです。ここまでお付き合い頂きましたことを心より感謝いたします。<(_ _)>