一方通行
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は20度越えの美濃地方空気が生暖かく感じられますが、落ち葉は写真のような状態でこの後、ブロワーで落ち葉掃きです。掃いた落ち葉はどうするかと言うと昔は焚火で燃やしていましたが、今は農園に放置。土に還るまでそのまま山になっています。毎年の事なので、その山が無くなる気配はありません。ケヤキの落ち葉は土に還りそこからまた新たな植物の芽が出てくる自然のサイクルです。別の言葉で言えば循環。住まいで言うと空気を循環させる空気の熱を循環させるこれらの言葉は、なんだかよさげに聞こえます。ただ、空気の持ってる熱をそのまま捨てるのはもったいないから、循環させるというのはNG。空気は循環させても、新鮮になるわけではありません。室内空気の本質はきれいさにあります。家と言う閉じられた空間で、人が生活すると空気は徐々に汚染されていきます。二酸化炭素、水蒸気、化学物質、臭いetcそれらを濃縮させるには外に出さず室内で循環させること。循環させなくても、常にそれらは室内で発生しています。その意味で外の空気は、家の中の空気より常にきれいです。一昔前の日本の家は何もしなくても外の空気が入ってきて換気を意識する必要はありませんでした。自然界での循環と住まいでの循環は同じ循環でも意味合いが異なります。住まいにおける換気は常に一方通行。外から中へそして汚染空気とともに素早く出て行ってもらう。循環させてはいけません。理屈は単純です。そこにもったいないが入ると、欲が出てきます。汚染物質を含んでいるけど熱も持ってる空気。熱と汚染物質を分けることができればいいわけで、熱だけ交換できる換気装置は優れモノ。住まいの性能が上がった今様々な換気装置が出てますが、完璧な換気装置はありません。どんなものにも一長一短あります。どんな換気装置を使うかは設計者とよくよく相談する必要があります。機械装置は大体10年から15年が寿命であることも考えておく必要があります。