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A tearful voice+

立春



「立春」


何度も反復したはずの

柔らかな春は

音を立てて崩れた



ふたり

柔らかに見上げるはずの

薄桃色は

あたしの髪をただ揺らすだけ



大好きだったよ



何もいえなかったけど

柔らかな春

舞散る桜の花びらの下



あたしは一人、

なのですから








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