2016年07月の記事一覧 | 競馬騎手修行ブログ藤井勘一郎海外ベース日本人ジョッキー

ジュピターゴールド号でAUSHORSE GOLDEN HORSESHOE (G2)に挑戦

ジュピターゴールド号でシンガポールの重賞、AUSHORSE GOLDEN HORSESHOEに挑みました。ここまで3戦2勝、3着1回の成績でした。勝った時は2回とも中団後ろから、直線に末脚を伸ばす競馬。今回はクランジ競馬場の内回り1200m。先行馬がとても有利な馬場ですが、高岡先生とは「前を意識しすぎるより、この馬の持ち味を出して、勝った時のように、道中、息を入れて最後にかけよう」という作戦で臨みました。スタートの感じは良かったですが、ここ何日かの雨で馬場状態が悪く、道中は馬場を気にして、最後もいつものように、はじけられず15頭立ての10着。シンガポールの重賞で1番人気で挑戦できた機会をいただけたのは、関係者の皆さんにとても感謝しています。毎朝、調教も騎乗しているので自分にとって、とても思い入れのある馬です。改めて、競馬の難しさを感じ、本当に悔しい思いです。今朝、ジュピターゴールド号の様子を厩舎で確認すると、幸いにも状態は無事でした。この経験を生かし、また次につなげたいと思います。「勝つための競馬」きほん事典 [ 須田鷹雄 ] 予想力ゼロでも勝つ競馬投資入門ベスト新書 / 福島毅【新書】

タイバンコクの競馬場訪問

タイのバンコクにある2つの競馬場を紹介します。オーストラリアの友人の騎手がタイで騎乗した話を昔聞きましたし、シンガポールで競走を終えた馬も来る事があるので、前から競馬がある事は知っていました。実際に来てレースを見ると、自分にとってはこういう競馬もあるんだと、本当に新鮮でした。ロイヤル・バンコク・スポーツクラブ競馬場パドックは特になく、前のレースが終わると、次のレースの馬が本馬場へ入り、お客さんの前を周回します。発走時間もあり、ファンファーレも鳴りますが馬はゲートの中で10分くらい待機します。その間も何頭かは後ろから出されて、また入ったりと、いまいちシステムがつかめなかったです。突然ゲートが開くのでファンは実況を聞きながら待ちます。ここでは、長い間ゲートでおとなしくしている馬を、好スタートで出すのもジョッキーの腕でしょう。出鞭を使っての先行争いは激しかったですし、1200mの短距離レースがほとんどでした。どこの競馬場に来ても、もし自分が乗ったら。。。と考えますね。勝ち馬が戻ってきました。一番人気に応え叩き合いを制しました。直線でのお客さんからの声援は熱かったです。競馬のこの興奮は世界共通です！装鞍場メンコの代わりに、耳の中に綿を詰めて耳栓代わりにする馬が多かったです。なので馬はおとなしく、多分ゲートの中で外すのだと思います。ウォーミングアップ、クーリングダウン馬をしっかり歩かせていますが、厩務員さんは半パンに裸足とかサンダルとかでした。ロイヤル・ターフクラブ競馬場も訪れました。開催はしていなかったのですが、たまたまタクシーの運ちゃんが間違えて連れてきてくれました。せっかくなので見学してきました。馬場を歩くと重かったです。内の馬場は砂コースですが、狭いので調教だけです。ジョッキールームの検量場厩舎エリア 2階建ジャパンスタッドブックインターナショナルのサイトにも情報が載っています。このサイトには海外競馬の情報が盛りだくさんです。 http://www.jairs.jp/contents/courses/tai.html 一泊二日、お寺の観光などもしてシンガポールに戻りました。食事も美味しかったですし、家族にお土産も買えて、バンコクはいい街でした。いつかタイでも競馬に乗るかもしれません！？中央・地方・海外競馬　258コース攻略大百科【電子書籍】[ サラブレ編集部 ] 【中古】海外競馬　勝つためのプレミアム・データ＆テクニック完全アウェイだ！馬場、コース、過去歴を知らずして、日本馬も、自分も勝てない！競馬王馬券攻略本シリー【中古】afb

調教の様子

調教中の写真です。本馬場の帰り向かってくるのはブルース厩舎で働いているタッちゃんトロット用の内馬場シンガポールでは毎朝同じ馬に調教することが多いので、その馬の毎日の変化を今まで以上に意識できる勉強になりました。調教師さんも色々な国からきているので、厩舎ごとのカラーも違います。本馬場をメインにする厩舎や坂路や他のトラックを使う厩舎など。競馬の番組表やハンデキャップシステムなどから、馬の仕上げ方は僕が今まで乗ってきた国とはまた違います。ここの競走馬はオーストラリアとニュージーランドの馬が90%位。ジョッキーや調教師もオーストラリア人が多いので、レース展開はシドニーやブリスベンで乗っていた時と近いと感じます。遠征期間は残り1ヶ月。次に繋がるように、まだこの地で学ぶことは多いです。