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オフィス 「Office」 ![]() レースや調教以外はオフィスで競馬の勉強をしています。 騎手が普段どうやって競馬の作戦を立てているか紹介します。 これは騎手によって本当にばらばらで、日本で短期免許で活躍したCraig Williams騎手は、 一日の競馬に乗るのに平均して4時間はレースのリプレイで自分の馬や相手の馬を研究すると言っています。 逆に、香港で活躍中のDarren Beadman騎手や、日本でも以前乗っていたクイーンズランドのトップのChris Munce騎手はInstinct(本能)でレースに乗ると言っています。 レースへの臨み方は、人それぞれのやり方がありますが、僕は前者のじっくりと予習をしていくタイプですね。 新聞だけを読むよりも、実際にリプレイから得られるものはとても多いです。 例えば、追い込みの馬、一つとっても、 折り合いを欠いて馬群に包まれている、 勝負どころで前が詰まった、 着順は後ろだったけど最後はきちんと伸びてきた、 などなど色々な要素があります。 競馬の眼を養う意味でお勧めする本が、 「競馬で妻子を養う男の馬券術」 筆者が、馬の気持ちになってレースを見る(笑)と書いている様にレースの見方が変わります。 以前、優駿のインタビューで読んだ「後藤浩樹」は乗った馬をすべてメモしている、 など、馬の状態を書いておくのも役に立ちます。 リプレイや過去のメモを元に、レースをシュミレーションして、いかに馬の能力を100%だせるかが騎手の仕事。 騎手も馬券オヤジも生活がかかっている点では、『競馬の作戦を立てる』のは必死です(笑) 次回は「減量方」で。
?? ![]() イーグルファーム競馬場の新しいパドックです。 先週の水曜日の競馬開催日に、騎手数人で下見をしてきました。 感じ的にはテレビで見る、フランスのロンシャン競馬場のパドックみたいです。 真ん中に木が何本か生えているのですが、 『馬が暴れたときに枝に当たるかもしれないから危険』 『フェンスの角をもっと滑らかに』 などなど色々と意見してきました。 ジョッキールームも新しく改装されます。 基本的にオーストラリアのジョッキールームは施設が古いのが多く、 ひどい所はシャワーもたったの一つで、お湯が途中でなくなるというところもあるんです(笑) イーグルファーム競馬場の改装工事、4月にはリニューアルされるらしいので楽しみです。
ブリスベンの友達、ミッチーの日本帰国パーティーがありました。 ![]() 長い期間オーストラリアに住んでいると、せっかく仲良くなった友達も日本に帰ってしまうので残念ですが、最後はヨシさん&ミカちゃんの家で楽しくわいわい。 日本帰っても、元気でなー、ミッチー!!
今オーストラリアのクイーンズランド州は雨季真っ盛り。 昨年の今頃もブリスベンで洪水があり大きな被害がありました。 今年は昨年ほどひどくないにしても、 先週の木曜日のKilcoy開催中止、金曜日のIpswich,Sunshine Coast開催、土曜日のGold Coast開催中止と、僕自身は大きな被害をこうむっています(笑) 僕以外にも、調教師さんはせっかく馬を予定のレースに仕上げたけど、出れなくなってローテーションが狂ってしまうので、みんなで早く晴れることを願っています。 普通なら競馬がなくて休みだ、ラッキーと、気持ちを切り替えればいいんですが、僕の場合は逆にフラストレーションがたまってしまいます。 でも、友達のピザパーティーに呼んでもらったり、カジノのブラックジャックに集中したり、 最近ハマっている「野平祐二」さんの本を読んだり、こうやって書いていると、なんだかんだいいながらエンジョイしていますね(笑) ![]() ショウゴ主催のピザパーティー 生地からこねて作ってくれ自家製。 みんなそれぞれにトッピングをしたんですが、その人の個性が出ちゃいますね(笑) おなか一杯にご馳走様!!
鉛バッグ Lead Bag これはファンの方にはなかなかマイナーな道具ではないでしょうか? 鉛バッグは負担重量の調節のために重りを出し入れして、レース前にきっちりと規定の斤量で測るときに使われるものです。 ![]() バッグ自体の重さは500gから1kgでその中に鉛を入れて微調整します。 例えば、 騎手の体重52kg。 馬の負担重量57kg。 ということは、レース前の前検量で馬具を5kg分用意しなければいけないということ。 ブーツ、勝負服、鞍、鞍下スポンジ、腹帯などの合計が2kgだとしたらプラス3kgを鉛バッグで調節する感じです。 つい先週に、ブリスベンの競馬場で1着入選した馬が、負担重量よりも800g軽くレース後の検量したということで失格になりました。 聞くところによると誰かが重りバッグを馬に装着し忘れたとのことですが、これは絶対にあってはいけないことです。 次回は僕のオフィスを紹介します。
プロテクター Safty vest プロテクターは調教のときとレースに乗るときに、落馬したときや馬に蹴られたときの安全のために義務づけられています。 ![]() プロテクターは何種類もあるんですが、馬に乗るときに使えるのはオーストラリアの競馬界の規定をパスしてタグが付いた物のみ。 日本のJRAではデサントというスポーツのメーカーのものを使用していて、騎手の評判もいいのですが、残念ながらオーストラリアでは使用を認可されていません。 ジョッキールームに採決委員がごくたまに馬具チェックをしに現れ、規定以外のものを使ったり改造したものを使っていると、事情徴収を行われた後に罰金と厳しい処分が待っています。 最近、プロテクターの中の発泡スチロールを器用に抜き取って、斤量をごまかしていた騎手が罰金で$600喰らっていました(笑) 落馬をしたときのすべての衝撃は吸収することは出来ませんが、ないよりは着けている方が安心できます。 僕自身もこの前、鎖骨を骨折したときも、もし着けていなかったらもっと大きな怪我になっていたかもしれないと思うとライフセイバー的存在ですね。 次回は少しマイナーな、斤量を調節するときに使う「重りバッグ」を紹介します。
落語家の桂ざこばさんの馬にGC競馬場で騎乗しました。 ![]() 去年のせりで、ざこばさんは馬を競り落としたあとに「藤井君、乗ってくれやー」というノリで僕は騎乗依頼をいただきました(笑) あれからちょうど一年、こんなに早く実現するなんて思ってもいなかったです。 馬の名前はチョウマル号(Chomaru) 朝丸とは、ざこばさんがデビューされたときの名前だそうです。 チョウマルに初めてまたがったのはレースの週の火曜日の追いきり。 第一印象は雰囲気もよく大人びた馬といった感じでした。 競馬当日は日本からメディアの方々も来られていて、下の写真は作戦会議を練っているところ?(笑) ![]() Photo by マネージャー サオリ 僕自身、いつもの競馬と一味違った緊張感もあって楽しく乗れました。 関西エリアの毎日放送で、2月6日あたりの「ちちんぷいぷい」という番組でレースの模様は放映されるので気になる方は是非ご覧ください。
木曜日にシンガポールでお世話になっていた、馬主の大谷さんと食事をする機会がありました。 ![]() ちょうど、今ゴールドコーストで世界的に有名なマジックミリオンというのが開催されていて、そのためにシンガポールからオーストラリアにお越しになっていました。 馬主としてはまだ6,7年のキャリアなんですが、もうすでにシンガポールゴールドカップを史上初の3勝していたり、北海道に自分の牧場を建てたり、エンジェルツイート号で東京2歳優駿牝馬を勝利したりと勢いは止まりません。 大谷さんが短期のあいだに一杯勝ち星を挙げているとか、馬主として成功しているとかは関係なく、世界を股にかける行動力のあるビジネスマンとして、人として、僕はとても尊敬していて、「かっこいいな」と思える大人の一人です。 今回こうして食事をご一緒させてもらって、新たな刺激になってよかったです。 ちなみに、 びっくりしたのはエンジェルツイート号は森下淳平調教師の管理馬。 淳平さんは僕の競馬学校時代の先輩で、15歳の僕は彼の厩舎横に家に、馬の乗り方を教えてもらいに行っていました。 当時からとても研究熱心で、こう乗れば馬は掛からずに、楽に走れるとかアドバイスを貰いました。 興味のある方は是非彼のブログに!! 森下厩舎ブログ http://ameblo.jp/team-morishita/
今回はブーツです。 Boots レースのときと調教のときにブーツを履いて馬に乗っています。 ![]() 一番左の物が、普段僕が調教に使っている日本のコザッキー。 元々、乗馬用ではなく調教用に作られていて履き心地は抜群。 素材はゴムで、雨が降ったり泥がついても手入れが簡単なのでここ12年は愛用しています。 右の4つはレースブーツ。 レース用はもちろん軽く作られていて、一番軽いものだとなんと100g。 消耗品なので常に何個もストックしています。 スタートのときにゲートで擦ったり、レース中に場群の中でフェンスに接触したりしてすぐに穴が開きます。 ほとんどのジョッキーはクラリーノという素材を使っていますが、革のブーツもあります。 あの岡部騎手はデビューしてから引退まで手入れや修理を施して皮のブーツを愛用していたらしいですよ。 僕は日本で栗東の馬具屋さんでオーダーメイドで作ってもらったことがありますが、今はずっとオーストラリアのブーツ屋さんに頼んでいます。 ブーツの上の部分を化粧革というんですが、ここがジョッキーのおしゃれの見せ所。 色を赤にしたり、武豊騎手はずっと紫色を使っていますね。 ペリエ騎手は青で刺繍で自分の名前も入れています。 ブーツは履きやすさはもちろんですが、レース中の接触から足の小指などを守ってくれたり、鐙から滑らない素材を使うなど道具の中でも重要なんです。 次はリクエストに答えて、勝負服の下に着るプロテクターで。
ムチ Whip ジョッキーは常にムチを何本かバッグに入れて競馬場に持って行きます。 ムチによって長さや、しなりやすさ、グリップの握り加減など全然違って、馬具屋さんで騎手がムチを買うときは、いっぱいあるムチを何度も振り分けて自分にあったものを選びます。 ![]() 写真の左三本が、以前までオーストラリアワイドで使われていたムチ。 右の4本はPadded Whipといって、アメリカやヨーロッパと一緒で今はこのタイプのムチしか使うことが出来ません。 現在使えるムチは先端部が鋭くなく、叩いた時に音は出るけど、以前よりは痛くないように改良されています。 ムチに関するルールも厳しく、 馬の肩よりも前を叩いてはいけない。 大差で勝っている時に叩きすぎてはいけない。 馬がばてているときに叩いてはいけない。 それに加えて、 ラスト100mまでに、順手で5回以上ムチで叩いてはいけない。 という回数の規定まであります。 上のルールを破ると、採決から呼び出しをくらい、初めは警告、そして罰金、一番重いのが騎乗停止です。 一年位前に、レース中にムチを落とした騎手が、横の騎手のムチを奪い取って2着に入着した、 という珍プレーがありました(笑) もちろん馬は失格、騎手は5ヶ月の騎乗停止を受ける処分。 過去に異例がないケースとしてオーストラリアでもマスコミに取り上げられました。 次回は「ブーツ」で。 │<< 前のページへ │一覧 │ 一番上に戻る │ |
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