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カテゴリ:鉄道
京都府は、北陸新幹線が小浜・京都ルートになった場合、負担金の減額を求める方針である。
小浜・京都では、府内は、大半が山岳地帯をトンネルで通過するだけで、京都駅以外、駅が設置されないため、開発効果が少ないからである。 http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20160621000147 (H28.6.21 京都新聞) 京都府が舞鶴ルートなどという遠回りルートを、わざわざ主張しているのも、頷ける。 京都府としては、小浜・京都ルートは自らに余り利益がなく、負担ばかり大きい。 自らの負担を肩代わりさせるために、舞鶴ルートなどという、他府県からすれば嫌がらせのようなルートを持ち出していたわけである。 結局のところ、湖西ルートを検討対象から外した意味がよくわからない。 滋賀県が、地元負担や湖西線分離に反対するからということだったはずだが、小浜・京都も京都府が反対なのだ。 在来線分離に関しても、小浜・京都ルートでも、JR西は湖西線が分離対象と言っている。 地元負担に関しては、府県単位の属地主義に拘っていては、どのルートにしても進まないのだ。とりわけ、近畿圏のように、県境を超えた通勤通学が日常的に行われている地域で、府県単位の属地主義は実情にそぐわない。 小浜・京都ルートとなっても、リニア前倒しが決定すれば、京都-新大阪間の新線建設は中止される公算が強い。その場合は、京都府のみが建設費を負担することになる。 利用者の発着地は、大阪や兵庫が3分の2位を占めるのに、両府県には負担はない。 関西広域連合でも、既に米原ルートで大阪府等が滋賀県の負担を肩代わるスキームが提案されている。小浜・京都ルートでも、関西広域連合会長(井戸・兵庫県知事)は、負担は関西全体で行うべきと発言している。 地元負担については、再考を要する。 もっとも、リニア前倒しにより、米原ルートになれば、当初の関西広域連合の申し合わせ通りのスキームで決定だが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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