朱蒙
【オススメ度★★★★】100余年間北方の大陸を支配してきた古朝鮮(韓国の最初の国家)が、BC 108年漢国(現在の中国)の鉄器によって崩壊した。朱蒙の歴史は古朝鮮が崩壊した瞬間から始まる。天帝の息子ファヌンが弘益人間の理念に基づいて地上に降りてきて、ウンニョと結婚してタングンを産み、そのタングンが建国したと言われる古朝鮮。その国が崩壊し、国を亡くして民衆たちが流民になった瞬間、ドラマ<朱蒙>が始まる。分裂と破壊、戦争....しかし紀元前108年から国を亡くした流民たちは、漢国が設置したイムドゥン、チンボン、ヒョント、ナクランの4郡支配制度に編入され、小さな部族国家に分かれてしまう。古朝鮮の昔の領土にはプヨ、オクチョなどの部族国家たちが生じるが、漢国の鉄器軍のために、それら部族国家たちは流民たちを保護できなかった。古朝鮮の流民である屁もへモス(朱蒙の生父)は、タモル軍を率いて漢国の対立するが、鉄器騎馬軍によってヘモスは捕らえられタモル軍は崩壊してしまう。古朝鮮の滅亡から BC37年、朝鮮半島に初めての民族大国家が誕生するまでの歴史を描いたドラマを理解するにおいて -鉄器文明 - はとても重要な話だ。古朝鮮の滅亡と韓民族分裂の裏面には、超鋼法(強い鉄武器を生産する方法)を発明した漢国の武器製造法があったからだ。したがって朱蒙とソソノの高句麗建国の闘争史は、超鋼法を見出すための涙ぐましい努力の歴史とも言える。