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カノンはゆめを見たんだ。
黎明の朝 まだ東の空には 明けの明星の ヴィーナス が燈って居た。 ふと 目覚めたカノン 濃紺の空からは 硝子のような 朝露が 音もなく しんしんと降っていた 地平のかなたから 朝日が射し始めると カノンの 透明の羽根は つやつやと光りを 帯びる 陽が昇り始めると 硝子細工のように きらきら輝き出した。 カノンは 渇きを感じて 張り詰めた羽根を 打ち震わしては 飛び立った。 七月の空は限りなく 晴れ渡り向かい風は 快い揚力で カノンを 空高く羽ばたか させる 嗚呼朝よ 新しい朝よ 全てを産み出す 朝よ カノンは ただ 天高く 飛んだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.10 16:37:06
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