塾講師 公立で授業
今日の毎日新聞によりますと、東京都の公立の小中学校で、塾の先生が授業をしておられるようです。東京都港区(といっても私にはどのあたりかも分かりませんが)で、土曜特別講座という名前で中学生を対象に土曜日に実施されている補習であったりもしますが、江東区では、正規の授業として、小学校10校で、学校の先生と一緒に算数の授業を担当されているそうです。江東区の区教育委員会の指導主事のコメントです。「塾と学校は別という考えがあって連携するという発想はなかったが、今は垣根を払っていいものは取り入れようと考えている。子供をより良く育てたいという思いは学校の先生も塾講師も同じ。もはや敵対視する関係ではない」港区の区教育委員会の指導主事のコメントです。「土曜日に講師の人数を確保するとなるとどうしても予備校とか塾になった」「『何で塾が学校に』と思っている学校の先生もいると思うが、力を借りようと思っている先生もいる。塾がどう教えているのか講座の様子を先生も結構見に来ている。塾と学校では教え方が違い、どちらがいいというのではなく、学校が見習う点はある。」この記事を読んで、1つの前進であると思いました。と同時に、港区の「土曜特別講座」については、週休2日をどうしても確保しなければならない立場の地方公務員である学校の先生が働けないので、土曜日でも頑張って働いてくれる塾の先生を頼んだ、要するに、補充要員として考えておられるような印象を受けました。実際にはそうではないのでしょうが、先生が不足しているから受け入れる非常勤講師としてのような気がします。ただ、塾の先生方は大半が教員免許を持っておられませんので、これから課題にはなると思います。教員免許の更新制も始まるようですし。塾での授業をそのまま学校に持ち込むことの是非が問われるようになると、子供を取り巻く大人が子供のことをもっと真剣に考えるきっかけになると期待しています。私自身も、もしそういう機会が与えられるのであれば、積極的に参加してみたいと思います。なにせ塾と違って学校の授業時間数は圧倒的に多いのですから。