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我々は、何かを食べたり、何か服を着たり、家に住んだり・・・などといったことをして生活していかなければなりません。
そのためには、どうしても お金 が必要になってきます。 そのお金を得るためには、汗をかいたりして一心不乱に働かなければなりません。 時には涙を流し、時には血を流したりして働くことがあるでしょう。 その働く場のひとつとして会社があります。 本来会社というものは、社会に対して貢献して、その対価としてお金をいただき、そのお金で会社を成長させ、会社で働いている人に賃金という形で支払って生活を潤わさなければなりません。 そのため、会社には社会に貢献できるだけの 倫理観 が求められるのです。 いくらその会社が売り上げが多くあっても、倫理観が完全に欠落していた場合は、社会にたいして存在する資格はありません。いつしか淘汰されてしまいます。 社会に貢献し、なおかつ人々に愛されるような会社になるためにどうすればいいのかを、この本で解説しているのです。 そのために、以下の4つの観点から解説しています。 ・組織 ・上司 ・仕事 ・処遇 ・・・ 会社の職場と言えば、何かの部品を作ったり、お客様に直接会ったりすることが多く、一見して単純な作業になりがちです。 しかし、「その作業をしている」・・・という意識だけでやっているだけでは、真のプロにはなれないのです。 その作業をおこなうことでどう貢献できているか、というのが問われるわけです。 「私はこの作業をすることで○○という機械を作っているのです」 という意識を持つことが大切になります。 さらには、 「私はこの作業をすることで○○という機械を作り、お客様に便利になってほしいと思ってやっています」 という意識を持つことで、真のプロとして高い人間性を構築することができるようになるのです。 ・・・ 上司やリーダーの影響力の源泉には、以下の5つの要素があるそうです。 専門性:ある特定の分野にたけている、メンバーよりも経験がある、ある分野で高い評価を受けている・・・などといった「専門能力」があるかどうか、というものです。 人間性:人間としての魅力があるかどうか、というものです。自分勝手な人、相手をバカにするような人には魅力を感じることはできませんね。素敵な人や魅力的な人に対しては従うものです。 返報制:部下が有り難いな、と思えるほどの自分のことに一所懸命関心を持って、指導してくれるものです。つまり、「この人に恩返ししたい」「この人に報いたい」という気持ちにさせることを言います。 一貫性:いついかなる時もぶれないことです。明確な判断基準を持って、自らの言動も完全に一致していることです。 厳格性:規範からずれた時に厳しく叱れることです。当然ながら、他人だけでなく「自分」に対しても厳しくなれる人です。 以上、5つの要素を持っているような人・・・つまり、 「すごくて、素敵で、ありがたくて、ぶれないで、厳しい人」 このような人が上司やリーダーになれるのです。 この5つの要素を持たない人間が、上司になって権力を笠に着てふるまってもそう長続きすることはできません。 さらに、カネやポストをぶらつかせて成果を求めようとしても、部下は動かなくなっています。現代は豊かな世代が増えて、モチベーションが多様化しているからです。そのような状況下の中、カネやポスト以外の「意味」や「報酬」を提供して、部下をうまく働かせるか・・・その手腕を発揮できる人間こそが、上司になるにふさわしいのです。 小笹芳央(おざさ・よしひさ)著「会社の品格」幻冬舎新書刊 2007年 [ブックレビュー]カテゴリの最新記事
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