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先に、インドの売春組織による少女達への洗脳を紹介しましたが、これには統一協会のMCとの共通点があります。
組織による「洗脳」の結果、たとえ目の前に救出者が現れても、少女達は簡単には逃げようとしません。 凶悪な「洗脳」の特徴を挙げてみると、まず(1)本人の意思に反した人身売買があります。 そして(2)脱出を阻止する為の暴力と脅迫があります。 同時に(3)現状に満足するように指導する“教育”があります。 その結果、少女達は(4)辛い現状に適応する為に、自らの心を偽るようになるのです。 「洗脳」の実例(その1) 「洗脳」の実例(その2) 統一協会のMCは、売春組織の洗脳と似ています。 まず、 (1)統一協会であることを隠して、最初に騙して連れて行く手口があります。 伝道や物販が本当の目的であることを隠して、騙して統一協会関連施設に連れて行きます。 売春組織は、少女達の親にわずかな代金を支払い、「いい仕事がある」と騙して連れて行くケースが多いのです。 これは併合時代の韓国でも同様で、最初に“従軍慰安婦”であったと告白した金学順さんの場合も同様でした。 『生活が苦しくなった母親によって14歳の時に平壌のあるキーセン検番(日本でいう置屋)に売られていった。 三年間の検番生活を終えた金さんが初めての就職だと思って、検番の義父に連れていかれた所が、華北の日本軍300名余りがいる部隊の前だった』 (韓国紙「ハンギョレ新聞」91年8月15日) 初めての就職だと思って義父に連れられて行った先が、軍人を相手にする売春宿だったという、当時の日本では内地でもよくあった気の毒な「身売り」の話なのです。 ところが、金学順さんの証言は、話をする度に内容が変わって行きました。 『17歳の時、日本の軍人に「殺す」と脅されて連行され、最前線で一日何十人もの軍人の相手をさせられました。 そのつらさは…もう人間のすることではありません。いまでも夢に見ます。死ぬまで続くでしょう。 今日まで50年間耐え続けてきました。 こんなひどいことがなぜありえるのか…「日本」という言葉を聞くだけでも、胸が引き裂かれる思いがします。 私の胸の中につまっているハン(恨)を解きほぐしたい。補償が目的ではありません。 事実を明らかにして、どうしても謝罪してほしい。過去の歴史を若い世代に正しく伝えてほしいのです。』 最終的には、日本による組織的な“強制連行の被害者”になってしまった金学順さんですが、 最初に騙して連れて行く手口は売春組織だけでなく、大学でサークルを名乗っている某カルト教団も同様です。 統一協会がなかなか改めない偽装勧誘では、伝道や物販が本当の目的であるにも関わらず、目的や身分を偽って接触してきます。 勧誘先の施設が「教会関連施設」であることは、統一協会自身が認めています。 人身売買とは異なりますが、もし最初から伝道や物販が目的であると告げていたならば、多くの被害者が生まれることもなかったはずです。 MCが疑似科学であると主張する人もいます。 「マインドコントロール」とは、西田氏が援用するチャルディーニの本のタイトルの通り、「他者への影響力」と同義なのである。 (火の粉を払え) 米本氏の主張は、MCとは他者に影響力を与えていることであり、チャルディーニの本で紹介される心理テクニックに過ぎないというものです。 チャルディーニの本でも紹介された「権威ある情報源に追従しやすい」心理を利用して、有名人や専門家の発言を巧みに取り入れる心理テクニックはセールスでも頻繁に使われます。 例えば、ある人が助言を求めるような場合、無職の人やフリーターの助言よりは、それなりの地位がある方の助言の方が説得力を感じるはずです。 同様に、何の取り柄も無い一般人の助言より、占い師や霊能者の助言の方が説得力を感じるはずです。 統一協会の霊感商法で食口が霊能者を詐称するのは、勧誘対象のゲストがその発言に権威や説得力を感じるように誘導する為です。 展示販売会では、紹介者の食口が「ヨハネトーク」で霊能者役を持ち上げて、霊能者の権威を高めるのに一役買うこともあります。 紹介者がゲストの情報を予め霊能者役に知らせておいて、霊能者役がその情報を利用することもあります。 霊能者役『お父さんも霊界であなたの決断(購入)を望んでいますよ』 ゲスト 『どうして父が亡くなったことを知っているのですか!?』 霊能者役『私には霊界が見えるのです』 自称霊能者の多くは事前に入手した情報を活用して、まるで霊能力があるかのように信用させ誘導します。 もちろん事前のリサーチ不足が原因で“霊視”が失敗する場合もあります。 「オーラの泉」(テレビ朝日系列)での出来事。 宝塚出身の女優・檀れい(36)がこの日ゲスト出演し、江原氏は彼女の亡くなった父親をいつも通り霊視し、「お父さんは宝塚音楽学校の受験を理解し、見守っていた」と語った。 しかし週刊文春の取材によると、この「亡くなった父」とは母親が再婚した男性であり、檀の学生時代には会っていないとのこと。 一方学生時代に共に暮らしていた「実父」は現在も生きており、町役場で課長を務めているとの事実が判明した。 (江原啓之さん霊視失敗) 最近話題になったある自称霊能者は、自分の食欲を満たす為に神様を利用しました。 有田氏によると、女霊能師は「神の計画」と称してその日のメニューを店名まで細かく指示。 その際には、肉好きなのか、焼肉店をリクエストすることが多かったという。 (オセロ中島を操る“女霊能師”の素顔…“神の計画”と焼肉店) 誰が肉を食べたいというのではなく、神様の計画だから従いましょう、という誘導です。 統一協会でも、神様の計画という意味の「神の摂理」と言う言葉が多用されます。 特別な献金を指して「神の摂理」という時もあれば、大きな人事異動をさして「神の摂理」という時もあります。 とても便利な言葉で、誰が強制するものではなく、神様が望んでおられる摂理だから従いましょう、という誘導です。 統一協会の場合は偽霊能者が多数活躍します。 普通の宗教活動やセールスでは身分を詐称しません。 しかし、統一協会や自称霊能者の場合は、最初から「騙して信頼させて誘導する」のです。 誘導ですから強制ではありません。 しかし、自由意志で決定していると思っていても、実は巧妙に騙されて誘導されているのです。 その一連の行為は単なる心理テクニックとは異なり、巧妙で悪質な心理誘導だと言えます。 そして、「嘘をついてでも伝道(販売)することが善である」というのが統一協会の教義の根本にある為、伝道(販売)の為の嘘が教団内で問題になることは少ないのです。 信仰と犯行で紹介したように、文氏のみ言ですから、統一協会では嘘をついて伝道(販売)することに抵抗はありません。 例えば、駅頭で不特定多数の女性に対して『お顔に転換期の相が出ていますよ』と言い、まるで占い師か霊能者であるかのように騙す悪質な手口もあります。 この場合勧誘者の食口は、一日数百人以上に同じ台詞を言うことになるわけです。 マニュアル通りに機械的に声をかけていると、中には本当に転換期で悩みを抱えている人もいて、立ち止まって話を聞いてしまう「お人好し」もいます。 そういう「お人好し」の何人かが統一協会の食口となって、今度は『お顔に転換期の相が出ていますよ』と、声をかける側の立場になってしまうのです。 発言に説得力を持たせて誘導する為に、霊能者を詐称して嘘をつくこと。 統一協会の「騙して信頼させ誘導する」確信犯的なテクニックは、普通のセールスで使われる心理テクニックとは根本的に異なるものです。 それは、チャルディーニが体験して紹介した心理テクニックとは異なる次元のものであり、通常の心理テクニックとは区別してMCと言う他はありません。 世界の平和を願い、自らの身分を明かして伝道することに反対する人はいません。 しかし統一協会の場合、身分を隠して協会関連施設に勧誘します。 また、霊能者を詐称し『先祖が苦しんでいる』などと騙って、安物を法外な値段で売りつけます。 そうした悪質な行為の原動力に「騙して信頼させ誘導する」MCがあることは否定できません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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