こんにちは。
8/16(土)おとなの遠足♪は夜の清水寺ライトアップ拝観へ行ってまいりました。
当日は降水確率80%と聞いていたので少し心配していましたが、
気づけばずっと晴れ。お天道様に感謝です
8月9~16日の間は観音様の最大の功徳日で、
この期間に清水寺詣りをすると
たった1日で千日詣りしたのと同じご利益を賜ることができる、と言われています。
みんな、「何をお願いしようかな~」とワクワク。
チケットを買って、開門まで待ちつつ、
ふと左側を見ると、お地蔵様、
「首振り地蔵」だ!
清水寺の七不思議の一つが、この首振り地蔵です。
警備員の方に「入っていいですよ」と促され、
みんなで首振り地蔵様のもとにGO!
「首振り地蔵」は、360度回転する首を持つお地蔵様。
首をぐる~りと1回転させてから(または願いのある方向に首を向けてから)
お願い事をすると叶うそうです。
みんなお首をぐ~るぐ~ると回して、お願い事をしました。
みんな初めての体験だったのですが、おそるおそる回したり、
願い事を終えて顔を後ろに向けたまま戻ってきそうになったり、
各自の住む方角を教えてくれる人がいたり・・・
様々な個性が表れていました
そんな風に門の前で待っていると
誰ともなく「あ、明かりがついた・・・」。
暗くなってライトアップされたところを早く見てみたい!
みんなで階段を登って、境内に入ります
七不思議のうちの一つがここでも。
それは阿吽(あうん)の狛犬・・・ではなくて
どちらも「阿(あ)」つまり口を開いた狛犬の像。
「阿」は命の誕生の時の人間の姿を表し、
「吽(うん)」は命の終わりの時の人間の姿を現す、と言われています。
たしかに七不思議
本堂にたどり着く前に、「随求堂胎内めぐり」をすることに。
胎内めぐりとは、母の胎内に見立てられた真っ暗な堂内を、
視覚を遮断された状態のまま、壁伝いの大きな数珠だけを頼りに堂内を歩きます
皆一列になって、おそるおそる歩いてゆきました。
中に入ると何も見えません。暗闇です
他のお客さんの驚きの声などを聞きながら 前の人にぶつかり
ながら、おずおずと歩いていくと、明かりが見えてきました。
石の台座にサンスクリット語で「ハラ」という意味の文字がかたどられて、
明かりに照らされていました
私たち誰もが生まれる前にいた胎内。
こうして大人になってからもう一度胎内を体験し、生まれてくること。
真っ暗な世界から外に出た時、予想もしなかった感覚で包まれていました
古い自分を捨てて、新しい自分に生まれる体験。
とても短い時間でしたが、素敵なリフレッシュ体験でした。
廻廊を通って本堂へ・・・。
両側に広がる景色の幻想的で美しいこと
目下に境内の木々が広がり、所々ライトアップされていて、葉が見え隠れしています。
「はぁ~」・・・みんな惚れ惚れした表情。
本堂ではこの期間特別に、内々陣を拝観することができました。
たくさんの明王がずら~っと並んでいます。迫力満点
圧倒的です。
広い本堂内を、さらにぐるぐると進んでいきます
たくさんの地蔵菩薩に囲まれたご本尊から、なにやら色とりどりの綱が見えています。
「縁結びの綱だよ~」というYさんの声。
縁結びの綱に触って、よき出会いがありますようにとお願いしました
最後は清水坂を下りながら、おいしいスイーツのお店を探します
あった!雰囲気のいいお店。二階の喫茶室に案内していただくと、
窓から大文字焼きが見えるではありませんか!
でも、ここで見られてよかった
みな思い思いのものを注文しました。
氷、パフェ、それから冷麺! おいしい~
ごちそうさまでした
冷麺の方は、撮影時既に「おいしい~」と食べておられたので、撮影は控えました
今回は夜の京都を、木々のにおいを、ライトアップされたお寺や塔を、
夜の風を、スイーツを・・・たくさんのものを味わって、
五感を満たすことのできた旅になりました。
では、参加メンバーの旅の感想を、聞いてみましょう
●今回の旅で一番印象に残ったことは?
夜の山の空気を吸ったこと
幻想的な美しさ
胎内めぐりを含めて、観音様に、素の気持ちでお願いごとができたこと
大文字の「舟形」と「妙」が見られたこと
夜の遠足で新鮮だったこと
特別拝観で、ふだんは知らない所にこんなにたくさん仏像が隠されてこと
胎内めぐりは思いの外よかった、気分の切り替えができた
夜の清水にまた来たい
●参加メンバーさんといろんなお話をされて、印象に残った意見をお書きください
Mさん、今日は待ち合わせから最後まで一緒の事が多かった。デジカメのチップありがとう。
「意見」というのではないけれど、Mさんモードに染って私もゆったりでした
Nちゃんがチンの音をもう一階やり直しておいでっておじさんに言われておもしろかった。
何人もの人のチンをちゃんと聞いてるんだなぁと思った
ハレの日とかケの日の時の助け合いや、ご近所づきあいの大切さを改めて認識しました
みんなそれぞれ違う1日を過ごし、ちがう場所から集まってきたのに、時間とともに
「馴染んできたな」という実感がありました。夜景を見て、みなさんの表情がぱっと明るく
なったのを見て、嬉しくなりました
●今日の一句
Aさん:
暗闇の 水面に映ゆる さるすべり
手探りで 生まれ変わった 送り盆
Yさん:
夜仏の 光まばゆい 清水の夏
Nちゃん:
葉の影に 見えぬ世界の 魂か
Mさん:
端正な 古都の姿と 不思議さが
今も人の 中に流れる
あとの参加者の方の俳句は、また後日アップいたします
●その他の感想
久しぶりの京都の夜、清水寺送り盆で、非日常をゆっくり味わいました。
今回も晴れ女のれいこ先生のおかげで(私も少々晴れ女)、雨降らず。
先生は連勝街道です。
参加メンバーさんとは、会う機会も少なく、話したことも少ないのに、
何となく感じる安心感と連帯感が不思議です
胎内めぐりは新たな感覚を呼び起こしてくれました。
夕暮れから夜にかけての時の流れを、
清水寺という舞台でゆっくり味わうことができて幸せです
観音様の優しい顔姿も印象的でした
自分が小さい存在だと思う中、仲間の存在に助けられ、
先人の偉大さを実感し、自然の偉大さに癒されました。
人はひとりでは生きていけないものだと言うことを実感しました。
仲間の皆様ありがとうございました
五山の送り火が少しだけ見られてラッキー
夜の神社って美しい
黒糖氷、旨かったな~
今年の夏は、充実した~
『あさのれいこの感想』
皆さん、俳句がすごく上達されてません?!
夜の特別拝観は、今回初めての体験でした。
人が多いのでは~?と心配していたのですが、思ったほどではなく、
夜の京都を満喫できました。
道々、皆さんと油蝉とみんみん蝉の違いを話したり、
山はもう秋の気配ですね~、なんて深呼吸したりして
清水の山をゆるりゆるりと歩いて、夏の終わりを名残惜しみました。
胎内めぐりならぬ、こうやって季節の境目をじっくり味わって間をつくることによって、
何度も人は、生まれ変わることができるのでは、とも思いました。
うん。終わりはない。
それを感じた今回の旅でした。
これで私も気持ちを切り替えて秋に臨めそうです。
「阿・阿のごとき
祭りの最初と秋の最初」
それでは、次回の旅のご案内です。
次回は8月31日の美術館の旅。大塚美術館です。
西洋美術約1000点!すべて陶板画で再現し、様々な角度から西洋美術の流れを見ることが
できます。
丁寧に作り込まれた作品群に、圧倒されるかもしれませんよ
興味のある方は、ぜひお問い合わせくださいね。
check it up! ↓