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2006年02月16日
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カテゴリ:戦争映画
1950 東宝 監督:今井正
出演者:岡田英次、久我美子、滝沢修ほか
111分 モノクロ


 もう背中が痒くなるほどベタベタのラブロマンス。社会派監督と呼ばれる今井正はこんな作品も作るのかと驚くばかり。厭戦主義者の学生が戦時の波に飲み込まれ、恋人と無念のすれ違いで出征していくという、社会風刺的な側面もないわけではないが、とにかくネチネチ、ベタベタと色恋沙汰が続く。
 岡田英次の幼いしゃべり方も鼻につくし、女々しい仕草や行動もここまで顕著にやられると全身の力が抜けていく。現代の私が見ても、ここまで女々しく色恋に溺れる姿を見ると、非国民、世間知らずと言いたくなるほどである。それだけに、ラブロマンスファン、メロドラマファンにとっては、至宝の出来なのかも知れない。戦時の話であるので、最後の一線を越えそうで越えないが、硝子越しのキスシーンなどは、ある意味エロチックではある。
 とにかく、岡田英次の坊ちゃん的演技は気持ち悪い。この年代の映画にはこうした演技がしばしば見られるが、これがインテリの表現なのか、それとも実際にこんな青年が存在していたのだろうか。相手役の久我美子は私好みではないのだが、気が強く、ゴツゴツした感じで貧しい汚れ役といった感じがした。その辺りも今ひとつ入り込めなかった要因かも知れない。
 このほか、友人として学生が数人登場し、軍国派、芸術派などそれぞれの生き方や考え方が表現されているのはいい。このあたりは、社会派監督の真骨頂なのだろう。
 当然、兵器類は一切出てこないが、映像で唯一秀逸だったのは、駅の爆撃シーン。単なるラブロマンスにしては、飛び散る部材など見事な爆破シーンだ。ミニチュアかもしれないが、かなりリアルだ。

興奮度★
沈痛度★★★★
爽快度☆
感涙度★★


(以下 あらすじ ネタバレ注意  反転でご覧下さい)
 昭和18年、大学生の田島三郎(岡田英次)は、裁判長の父を持ち、長兄は戦死、次兄は陸軍中尉の家の三男である。家には長兄の嫁正子が兄の子を妊娠している。
 ある日、空襲を避けるため防空壕に入った三郎は、そこで若い女性の螢子(久我美子)と出会う。螢子のほのかな香りにすっかり魅せられた三郎は、事あるごとに螢子の姿を追いかける。
 学友の川辺が戦死したのを機に仲間で遺稿集を作ることとなり、三郎は出版社の白揚社に向かうが、そこで螢子と再会する。螢子は母子の生活で貧しく、絵を描いて生計を立てていた。二人は、次第に恋仲となり、人目も憚らずにデートを重ねていく。
 その女々しい姿をみた次兄の次郎に目撃され、次郎は時局を理解しろと、厳しく三郎を叱りとばす。かつては、優しかった兄の豹変ぶりに三郎は心を閉ざしていく。それでも、三郎は螢子のもとに通い、肖像画を描いて貰う事になる。
 三郎は螢子と深い関係になることを望んだが、螢子はまだ早いと拒否し、二人は硝子越しのキスをする。螢子の母もまた、二人の関係を心配していた。
 そんな折、次兄の次郎が事故にあい重体となる。残された父のことを頼むと託して死んだ次郎に、三郎は死んじゃ困ると泣き崩れる。
 三郎の学友も次第に出征していき、ついに三郎にも召集令状が届く。出征の前の日、二人は最後のデートを約束する。
 螢子は三郎との最後のデートだと母に告げると、母は行ってこいと快く送り出す。一方、三郎は出がけに義姉正子が流産し、出かける事ができなくなってしまう。待ち合わせ場所の駅では、螢子が三郎を待ち続けるがやってこない。その時空襲警報が鳴り、避難せずに待ち続けた螢子は直撃弾を受けて死んでしまう。
 夜遅くなって螢子の家を訪れた三郎だが、家には誰もいなかった。三郎の置き手紙を見た螢子の母は三郎を追いかけるが、三郎の乗った出征列車には間に合わない。
 昭和20年秋。田島家には三郎の肖像画が飾られている。螢子の母が持ってきたのだ。ようやく二人は一緒になることができたのであった。


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最終更新日  2006年02月16日 09時19分05秒
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