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2006年08月16日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ 1969 大映 監督:田中重雄
出演:フランキー堺、伴淳三郎、船越英二、春風亭柳昇、梅津栄ほか 
87分 カラー

 春風亭柳昇の実体験原作をもとに製作されたコメディ映画の第3弾。監督も変わり、前作とはやや趣向の変わった内容となっている。設定は前作の部隊、東部第62部隊に所属したままとなっており、階級も一等兵である。落語家も多数出演しており、面白いのは前作で部隊長役だった伴淳三郎が古参上等兵役で好演しているのだ。新兵の二等兵の教育係となって与太郎が奮闘する。
 前作がやや風刺というか大人向きの内容だったのが、本作では親子の情愛をテーマにした感動ものに仕上がっている。一話完結ものとしても十分な出来具合である。インチキ臭い上等兵役の伴淳三郎の演技はまさにいぶし銀。フランキー堺とはまた違った芸風で楽しさを盛り上げる。一方、木訥とした大学教授出身の水澤二等兵役には船越英二が好演し、今で言えば松方弘樹風なのだろうか、ごつい風体からは想像できない小心で繊細な役柄を演じる。
 ストーリーそのものは実に単純であるが、単純であったが故に感動も強い。戦時において招集された老年兵の悲しみと苦労ぶりが窺えるし、小さな子供を想う気持ちは何時も変わらないということを実感する。本作はハッピーエンドだから笑顔で締める事が出来るが、実際には数多くの類似家族が南方や大陸で戦死を遂げたであろうことを思うと、あまりにしのびない気持ちになってくる。
 下手な反戦映画よりもずっとタメになる作品だと思うし、映画全体の質をあらわした★3.5という評価以上に評価したくなる味わい深い作品であった。
  

興奮度★★
沈痛度★★★
爽快度★★★★
感涙度★★★★


! (以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧ください)
 一等兵となった与太郎は東部第六二部隊で新兵(二等兵)の教育係となる。与太郎の戦友には大学教授で天文学専攻だった水澤二等兵がなり、木訥で大人しい水澤と与太郎の凸凹コンビができあがる。水澤二等兵には一人息子の正一がおり、母親がいないために親類の所に預けてきたが心配でならない。
 与太郎は新兵教育でもヘマばかりし、ラッパ手に転向させられる。しかし、ここでも駄目で炊事班に回される。そんな時、班内でも実戦経験を積んだ古参兵ということで威張りちらしていた村松上等兵が夜行軍訓練でアゴを出す。病院に担ぎ込まれた先で、村松上等兵の実戦経歴が大ボラであったことが判明する。それでも憎めない村松上等兵であった。
 炊事場から酒と肉とを員数つけて外出しようとした与太郎は、村松上等兵に目を付けられ村松の家に無理矢理連れて行かされる。そこには沢山の子供が腹を空かせており、持って行った肉はあっという間になくなってしまう。 そこで食べさせられた酢蛸に当たった与太郎は病院で腸チフスと診断されて隔離病棟へ。病院には美人看護婦が沢山おり、与太郎は例のごとく恋文を手当たり次第に出しまくる。また、病院にはおかまの田熊六年兵までおり、大変な騒ぎに。
 結局、腸チフスは誤診で与太郎は部隊に戻る事が出来る。その頃、水澤の子供正一が親類宅を家出して部隊にやってきていた。正一の姿を見た村松上等兵は水澤二等兵に伝えると、水澤二等兵は正一の姿を追って無断外出してしまう。一方、正一は与太郎に無事保護され、部隊のトイレに匿われる。しかし、水澤二等兵は脱走兵として捕らえられ営巣に。与太郎や村松上等兵らはなんとか親子対面をと画策し、なんとか一瞬ではあったが対面を果たす。そして、正一は与太郎の師匠の家に預けられる事となったのだった。



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最終更新日  2006年08月16日 22時21分43秒
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