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2007年05月15日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ1953 東宝  監督:本多猪四郎 特撮監督:円谷英二 脚本:橋本忍
出演者:大河内伝次郎、柳永二郎、二本柳寛、高田稔ほか
119分 モノクロ 


 山本五十六海軍大将の半生記と日本海軍史が合わさったような歴史劇。山本五十六連合艦隊長官を題材にした映画は多く、「軍神山本元帥と連合艦隊(1956新東宝)」「連合艦隊司令長官山本五十六(1968東宝)」「連合艦隊(1981東宝)」が有名である。これらの中では出来の悪い部類に入ってしまうが、1953年製作で最も早くこの題材を取り上げたという点では評価できる。
 日米開戦前夜から真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦、ラバウル、山本長官機撃墜といった一連の史実が描かれているが、かかっている時間の割にそれぞれのエピソードがかなりさくっと流されており、ストーリー構成に難がある。山本長官のエピソードも練り具合が甘く、それに対応する映像も今ひとつ。記録映画なのか、物語なのか中途半端な印象で、後半になっていきなり時間経過が早くなっていくのも稚拙なイメージ。大河内演じる山本五十六像だけは、独特のオーラが出ていて良かったが。
 このほか、本作で注目すべきは円谷特撮だろう。真珠湾攻撃の際の攻撃機の谷間通過シーンや米艦船攻撃シーンは、あの有名な「ハワイ・マレー沖海戦(1942 東宝)」の使い回しだが、その後のミッドウェイ海戦、ブーゲンビル島上空の長官機撃墜シーンは新たに制作されたもので、特にミッドウェイ海戦での空母発艦、空母爆発、格納庫爆発シーンが見物。これに用いられた空母は実際の砂利運搬船を改造したものらしい。空母上の艦載機は実物大模型も作られており、九七式艦攻がメイン。だが、やはり1942年のハワイ・マレー沖海戦の時の映像に比べると格落ちの感はあるが。
 他映画から流用では、冒頭の海軍航空隊訓練シーンで登場する九〇式初歩練習機は「ツチ601」のマーキングで、「決戦の大空へ(1943 東宝)」から。真珠湾攻撃で発艦する実映像の零戦は「AI-158」「AI-108」などで「ハワイ・マレー沖海戦(1942 東宝)」と同じもの。真珠湾攻撃での米軍格納庫爆破シーンや、空戦シーンは「加藤隼戦闘隊(1944 東宝)」からの流用。
 円谷特撮以外の戦闘シーンは米極東空軍司令部(当時)から借用した記録映像で、米軍撮影のものと日本軍から接収したものが用いられている。だが、物語の内容とはほぼ一致しておらず、使えるものは使ってしまえという姿勢は「ミッドウェイ(1976米)」とも似たところがある。例えば、海軍航空隊の訓練なのに飛んでいる戦闘機は陸軍第64戦隊の「隼」。これらのいくつかは「加藤隼戦闘隊(1944 東宝)」からの流用シーンでもあると思われるが、その後も海軍ラバウル基地や空母シーンで、隼、九七式重爆など陸軍機が何度も登場してくる。ひどいのはミッドウェー海戦で、ミッドウェー島攻撃に向かう航空機が九六式陸攻。そんなのが艦載されていたというのか・・・。米軍機はF6FやP38ライトニングなどの実機映像が出てくる。ラバウル航空戦やブーゲンビル上空での長官機空戦シーンはミニチュア特撮と記録映像の合体だが、ここで出てくる記録映像は米軍ガンカメラと地上からの撮影によるもので、なかなか良い。
 全体としては、歴史的事実にしても、山本五十六物語にしても、今更見るべきものではないと言ったものだし、円谷特撮にしてもちょっと資金不足でしたという雰囲気が強い。日本映画史の中では貴重な一本と言えるだろうが・・・。
 

興奮度★
沈痛度★★★
爽快度★
感涙度★


!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
 海軍中将山本五十六は米内海軍大臣のもと次官と航空本部長を兼任していた。陸軍や右翼の日独伊三国同盟締結の圧力に対抗し、物量、工業力に富むアメリカとの開戦をなんとか回避しようと工作を続ける。しかし、支那事変の急変、独ソ不可侵条約の締結、ドイツのポーランド侵攻など、世界的な情勢の変化に、近衛、平沼、阿部内閣ののちに総理大臣となった米内内閣は倒閣し、第二次近衛内閣のもと日独伊三国同盟が締結される。さらに、東条内閣となり1941年12月8日、海軍連合艦隊長官となった山本五十六の意に反し、日米開戦となってしまう。
 山本五十六大将は、アメリカとの開戦に絶対反対であったが、やむなく開戦の場合には先制攻撃によってのみ1年間の日本軍優位に自信をもっていた。それが、真珠湾攻撃作戦であり、日本海軍の主力空母によって、1941年12月8日、ハワイ真珠湾を奇襲する。
 真珠湾奇襲の大成功に国民は大いに沸くが、その後密かに日本沿岸に接近したアメリカ軍ドゥーリットル爆撃隊により本土空襲を受け、アメリカ海軍空母の壊滅が必須と認識に至る。
 山本五十六長官は、アメリカ機動部隊を壊滅に追い込むため、ミッドウェイ作戦を計画。ミッドウェイ島の空爆とともに、おびき出した敵空母を戦艦部隊と空母艦載機が叩くというものであったが、アメリカ軍の暗号傍受、日本軍偵察機の無電不備、攻撃に対する判断ミスなどによって、日本軍の主力空母四隻は海の藻屑となってしまう。
 さらに、ガダルカナル海戦で打撃をうけた連合艦隊は、戦うべき母艦がなくなった海軍航空隊を、ラバウル基地に上げる。零戦隊や攻撃隊が奮戦するも、圧倒的多数のアメリカ軍航空機によって次第に劣勢となり、山本五十六長官は後方に下がる事となる。その際、全滅を覚悟した残留基地部隊を視察するため、長官は一式陸攻により移動するが、全てアメリカ軍の無電傍受によって筒抜けであった。1943年4月18日、山本長官の乗った一式陸攻はブーゲンビル島上空で、待ち伏せていたアメリカ軍P-38戦闘機によって撃墜される。


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最終更新日  2007年05月15日 07時44分45秒
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