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2007年05月21日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ2006 アメリカ  監督:ジェームズ・ドッドソン
出演者:ニコラス・ゴンザレス、ピーター・コヨーテ、キース・デヴィッドほか
96分 カラー 


 ボスニア紛争を題材にしたヒット作「エネミー・ライン(2002米)」の続編?という位置づけのようだが、本作は舞台が北朝鮮となり、主役は米海軍特殊部隊SEALS(シールズ)となっている。近年北朝鮮の核保有が問題となっているが、本作はその北朝鮮が保有した核弾頭を大陸間弾道ミサイル(ICBM)に装着したことから始まり、抑止措置としてアメリカが秘密裏にミサイルを破壊するというミッションを描いたものである。もちろん、フィクションだがアメリカ政府(大統領)と軍部の駆け引き、アメリカと韓国の駆け引き、そして SEALS隊員のハプニング満載のミッションが見所となっている。

 前作も、アクションシーンが見所だったので、それを期待したのだが、残念ながら期待はずれ。それよりも、やたら細かくカットしたシーンのぶつ切り編集や、やけにコマ落とししたストップモーション映像、モノクロ調に減色した映像は見ていて鬱陶しい。これが、一部のシーンならいいのだが、ほぼ全編にわたってやられると、 臨場感というよりはダイジェスト版を見せられているようで、映画全体にメリハリを感じず、チープさが目立つ。映像をじっくりと見ることが出来ないので、映画に感情移入もしにくいし、何が起こっているのかすら判別できないことも。特に、せっかくの戦闘シーンは、揺れ動くカメラワークに、めまぐるしく変わるカットで滅茶苦茶。政治的な駆け引きシーンも、会話等の内容が子供だましで、緊迫感を感じない。大統領の考えていることが理解できないこともしばしば。とりあえず、戦争を題材に映画を作ってみましたという程度でしかなく、前作「エネミー・ライン」の続編と言うにはほど遠い出来。日本未公開というのも頷ける。
 また、ストーリー構成もチープさが炸裂で、核弾頭搭載の北朝鮮ミサイルを破壊するというなかなか面白い発想にもかかわらず、登場人物の設定や会話、シーンのつなぎが杜撰。登場人物一人一人の名前と所属が紹介されるのは有り難かったが、ストーリーの盛り上がり(クライマックス)設定があるようでなく、一番盛り上がるはずのミッション遂行シーンが急速展開であっけなく過ぎ去ってしまう。さらに、意味不明のオマケシーンに多くの時間を割くというバランスの悪さ。結局、映画のテーマなんてものはなく、何に主眼を置こうとしていたのかが不明。余談だが、北朝鮮伝説の「老人とトラ」映像の挿入も・・・効果は・・・。あと、主人公の大尉は北朝鮮軍の拷問で手に釘を打ち込まれていたが、その後その傷は?・・・・すごい治癒力だ。
 唯一、海軍特殊部隊SEALSの訓練風景や、連帯感というものを垣間見ることができたことだけが救い。SEALS教官の鬼曹長が格好いいのと、高度1万mからのパラシュート降下のすさまじさは圧巻。
 ところが、結局駄作だったなあなんていうことを思いながら、エンディングを見ていて驚いた。本物のライス国務長官や韓国統一相などの映像と本物のニュース映像が流れていたのだが、その映像は2004年9月9日の北朝鮮キノコ雲事件 (私のBLOG記事)ではないか。当時、北朝鮮の核実験事故だの、ミサイル事故だのと騒がれて、結局北朝鮮は水力発電所の発破だったという発表をし、韓国統一相は爆発自体がなく自然の雲だと言い放った、アノ事件である。そう、この映画はアノ事件をネタに、実はあのキノコ雲は米海軍SEALSと韓国特殊部隊の核ミサイル爆破ミッションだったというオチを付けていたのだ。最後の最後で妙に納得してしまった。なんだ、面白い設定じゃないか、それを先に言え(爆)。

 本作のロケはブルガリア。北朝鮮軍の兵器として登場するものに、BTR-80装甲兵員輸送車とT-55AM戦車が一台づつ。ブルガリア軍のものを利用しているようだ。T-55AMは簡易複合装甲がついたもので、実際に動いている。航空機ではB-2爆撃機が登場するがCG。パラシュート降下シーンもCGだったが、あんまり出来は良くない。いずれにしても、このあたりにはさほど金はかけていないようだ。
 SEALSの軍装はよくわからないが、大尉を隊長に少尉、特務曹長、下級准尉、二等軍曹といった兵士が登場する。北朝鮮軍の軍装は良くできているようで、上佐や中尉?が登場する。韓国軍は第121特殊部隊というゲリラ隊が登場している。

 映画としてのバランスはよろしくないのだが、エンディングを見た時点でちょっと評価が上がったかも(笑)。北朝鮮の金さんは大の映画好きのようだが、本作もどこかから入手するのだろうか。これをみてどう思うのだろうか。気になる所である。

興奮度★★
沈痛度★
爽快度★★★
感涙度★


!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
 1994年4月、北朝鮮(DPKA)は核兵器不拡散条約(NPT)から脱退し、核兵器の製造を公然と開始する。時の米大統領クリントンは、寧辺の核ミサイル基地の攻撃を計画するも、前大統領カーターの私人としての平壌入りで、一触即発の事態を回避する。
 時は進み、ミズーリ州のアメリカ地球空間情報局で、北朝鮮の核ミサイル準備を探知する。マニング大統領、アーミテージCIA長官、ノーマン・ヴァンス統合参謀本部議長、ダンビー首相補佐官、ブリヤード国務長官らが集まり、その対策に追われる。
 ヴァンス議長は先制攻撃で核ミサイル基地を空爆することを提案するが、大統領は北朝鮮の報復により韓国が戦場になる事を怖れていた。しかし、北朝鮮の場合、外交の余地はなく、大統領はついに沖縄のB-2爆撃機、鎮海のF-117の準備を決断する。そこに、韓国鎮海に駐留する海軍マッキー司令官から、民間航空機に乗って海軍特殊部隊SEALSを潜入させ、極秘裏にミサイルを事故に見せかけて爆破する「スウィフト・レージ作戦」の意見具申があった。海軍大将らの推挙もあり、大統領はこの作戦にGOサインを出す。
 すぐさま、鎮海に駐留する、ロバート・ボビー・ジェームス大尉を隊長にバーンズ少尉、ローレンス・メイデロス下級准尉、キャラハン特務曹長、ショルタイス二等軍曹らSEALSが出動する。民間航空機に搭乗したSEALESは、北朝鮮上空に至り、まずショルタイス二等軍曹、メイデロス下級准尉が落下傘降下する。しかし、この時、米軍の合成開口レーダー(SAR)によって北朝鮮の嶺底里(ヨンジョリ)基地で核物質を検出し、燃料が注入されていることが判明。核が搭載された3弾式ICBMが発射されれば30分でアメリカに到達することが予期されたため、急遽SEALSの作戦は中止し、空爆に切り替えられた。
 しかし、SEALSの二名はすでに降下し、ジェームス大尉も足を滑らせて落下。キャラハン特務曹長もまたバーンズ少尉の制止を振り切って降下する。
 降下した四名は救出が行われるまでの間、嶺底里(ヨンジョリ)基地に接近し、空爆の成果確認をすることにする。しかし、地図にない村で北朝鮮人少年に発見され、北朝鮮正規軍との銃撃戦となってしまう。この銃撃戦でショルタイスとメイデロスが戦死。キャラハン特務曹長も目を負傷し、ジェームス大尉とともに捕虜となる。その様子を韓国軍第121特殊部隊の隊員がカメラに収める。その報を受け、韓国のリー大使は、アメリカ大統領に韓国に内緒で作戦を行おうとしたことにクレームをつける。そのため、空爆も一時中止となる。
 北朝鮮軍の将校(中尉?)は功を焦り、ジェームス大尉の手を釘で撃ちつけるなど厳しい拷問をする。そこに上佐が現れ、ジェームス大尉の拷問を止める。上佐は亡命支援組織のメンバーであり、金正日の体制に不満を持っていた。ジェームス大尉らSEALSの潜入を金正日が知れば、自国軍を過大評価した金正日は戦争を仕掛けるだろう、この件は自分で処理するのでここで死んでくれと言う。上佐は、アメリカ映画「タクシー・ドライバー」を模した車をジェームス大尉に見せ、キャラハン特務曹長を射殺しようとした瞬間、韓国特殊部隊が窮地を救う。
 韓国特殊部隊に救出されたジェームス大尉は、無線で韓国軍と共同でミサイル基地の破壊工作を行う「聖夜作戦」を進言。大統領も韓国もこれに同意する。
 ミサイル基地に接近したジェームス大尉らは崖側から基地に潜入し、爆薬を装着する。基地で労働させられている政治囚人らの解放も目論むが、北朝鮮軍に見つかってしまう。その窮地を救ったのは、再びあの北朝鮮軍上佐だった。その頃、無線の壊れたジェームス大尉から連絡がないため、大統領は聖夜作戦が失敗したと判断し、沖縄基地のB-2爆撃機を発進させる。
 上佐に窮地を救われたジェームス大尉らだったが、北朝鮮軍との銃撃戦で、韓国軍特殊部隊は指揮官のチャン大佐以外は全員戦死。ジェームス大尉とチャン大佐は奪った車でなんとか基地を脱出する。基地を出ると同時に仕掛けた爆薬が爆発。衛星画面で爆発を認めた大統領は空爆作戦を中止させる。
 ジェームス大尉らは救出されて帰国。ノーマン議長は解任され、ジェームス大尉は大統領から褒賞を受ける。一方キャラハン特務曹長は上官暴行、命令違反の罪で懲役10年の刑を言い渡されるが、大統領の計らいで賞罰相殺となる。



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最終更新日  2007年05月21日 07時28分10秒
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