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2008年09月10日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ2006 オーストラリア 監督:アリスター・グリアソン
出演者:ジャック・フィンシュテラー、トラヴィス・マクマホン ほか
92分 カラー KOKODA


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 第二次世界大戦時のニューギニアにおける、日本軍とオーストラリア軍の戦いを題材にした本格派戦争映画。オーストラリア軍を題材にした映画も少ないが、オーストラリア製作というのもレアだ。
 本作は原題にもあるように、1942年の日本軍によるポートモスレビー攻略戦に対するオーストラリア軍の抵抗戦「ココダの戦い」を描いたもので、登場人物はどうかわからないが、登場する部隊名等は史実に沿ったものとなっている。10倍近い兵力を有した日本軍第17軍麾下の南海支隊はポートモスレビー目前まで達するが、補給線が伸びきってしまい、食糧弾薬不足のため死の撤退を余儀なくされている。これに対し、オーストラリア軍は正規兵が足りなかったため、当初はニューギニア兵や民兵を前線防衛に当てていた。本作はその民兵第39大隊の戦闘を描いたものとなっている。

 最近のオーストラリアは、捕鯨反対など反日感情の高まりが報じられているが、本作でもそうした日本人敵視または蔑視といった感情を感じる。牛やカンガルーを大量に殺しておいて何をば言わんや、と思うのだが、そもそもオーストラリアと日本というのは近くて遠い国だということを実感する。日本人は欧米に比してオーストラリアのことはほとんど話題に上らないし、オーストラリア人も日本の事はほとんど知らないようだ。もともと英国領だったために、対日感情は英国譲りなわけだが、それに加えて日本の情報が必ずしも正しく伝わっているわけではない。
 そのためだろうか、本作中に登場する日本兵は実に残虐で愚かに描かれている。捕虜を処刑するのは両軍同じなのだが、どう見ても日本兵だけがけだものに描かれていると感じるのは私だけであろうか。その点で、映画の出来以前にちょっと不愉快だった。

 さて、映画そのものだが、ストーリーは民兵第39大隊の凄惨な攻防戦を、一組の兄弟兵のヒューマンドラマを交えて描いている。登場人物が良く似た顔なので、ややストーリーを見失うこともあったが、全般に起承転結がしっかりしており、完成度は低くない。ただし、あくまでオーストラリア軍民兵の功績を称える作品で、オーストラリア人万歳的なノリではあるが・・・(笑)。
 激しい戦闘シーンはさほどないが、訓練されていない民兵は逃げまどい、次々に戦死していくあたりは結構リアル。銃撃シーンや着弾シーンは標準的な出来。特筆できることもないが、特にチープさを感じることもない。もう少し日本兵がしっかり登場し、攻防戦の全体像や位置的な事がわかれば良かったとは思う。一応、ニューギニア戦線であること、ココダ村、ココダ街道の攻防戦であることは解説がある。また、ニューギニア戦らしく敵は日本軍だけでなく、雨、虫、マラリア、空腹であることも良く描かれている。ややグロ系の映像もあるのは個人的趣味ではなかったが。
 映像的にはクリアな映像が印象的で、山、川、密林などオーストラリアの大自然を生かしたスケール感を感じる。雰囲気的には「シン・レッド・ライン」に似たものがある。
 ちょっと気になったのは音響効果で、音が大きいのと、ホラー映画のようなショッキング効果音が耳障り。確かに密林戦の緊張感は高まるが、あんまり脅かさないでくれ。

 登場する兵器類は銃器以外ない。密林山岳戦なので当然だが、白兵戦がメインとなっている。日本兵の軍装は明瞭ではないが、違和感は感じない。オーストラリア軍は第39大隊のほか、正規兵の第2/16大隊、第2/14大隊の名称が出てくる。また、興味深かったのはマラリアで下痢をする兵士のズボンの尻を切って、歩きながらでも糞ができるようにしていた場面。

 全体に良くまとまっている作品という印象ではあったが、実のところあまり内容にインパクトは感じられなかった。オーストラリア軍の功績を称えるという所に持って行ってしまった点で、私の心証が悪くなってしまったのかもしれないが、小ぶりな作品だったとも言えるかも。

興奮度★★★★
沈痛度★★★
爽快度★★
感涙度★



!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 1942年、ニューギニア。日本軍はポートモスレビー攻略のため、ココダ村占領し、さらにココダ街道を進軍してくる。これを迎え撃つのはオーストラリア民兵第39大隊で、正規軍である第6師団が援軍に来るまでの間、ココダ街道防衛のため拠点陣地のイスラバ村に配置されていた。しかし、ほとんど訓練を施されていない素人集団にとって、それは過酷なものであった。
 その一員ジャック・スコルトは、マラリアにかかっており、夢で弟のマックス・スコルトが戦死するのを見る。そして、いよいよ彼らの小隊は第9小隊と交代して前線陣地に出かけることとなる。
 赴任したばかりの小隊長を筆頭に、ジャック、マックス、バーク、ジョンノ、ダーコ、ブルー、ウィルステッド、サムらは前線監視に付く。そして、もやの中から日本兵が現れ、小隊長(中尉)が戦死。ジャックらは必死に防戦を続けるが、多勢に無勢だった。ウィルステッドは恐怖の余り逃亡し、大木の下に隠れていたが、日本兵に見つかり、頭を銃剣で突かれて戦死する。
 小隊長に代わって指揮を取るジャックは、イスラバ村陣地への撤退を決断する。順次後退を始めるが、援護射撃していた機関銃手のブルーの行方が分からなくなる。ジョンノは狼狽し、ジャックはダーコを連れてブルーを探しに戻る。しかし、ジャックらが見たものは、生きたまま柱に縛られ、銃剣で滅多差しにされるブルーの姿だった。
 ジャックとダーコは後退していたバークらと合流。日本軍の進撃速度も速かったことから山越えルートを取ることにする。しかし、足を負傷していたサムが足手まといに。サムは自ら荷物を置いて姿を消す。
 途中で日本兵と遭遇。マックスが腹を撃たれて負傷する。ジャックは担架に乗せてマックスを運び、原住民の無人村に到達する。ここから陣地まで3日はかかり、ダーコとジャックは連れて行くか、置いていくかの議論となる。結局ジョンノが看護のために残り、ジャック、バーク、ダーコの3名が陣地に向かって進むこととなる。
 3名は途中で日本兵を殺害しながら、ようやく第2/16大隊と合流を果たす。ジャックはもしかもするとマックスが運び込まれているかも知れないと救護所を回るがいない。さらに、傷ついた第39大隊に再呼集がかかる。負傷した兵らは皆手当を中断して前線に向かう。ジャックらもまた前線に向かい、第2/14 大隊と合流し、日本軍の攻撃を食い止める。その戦いでバークが戦死する。
 一方、マックスのいる村に日本兵がやってくる。ジョンノは囮となって密林に逃げ込むが、日本兵に殺害される。マックスは原住民に助けられる。
 大隊長の大佐は傷つき負傷した第39大隊の兵を前に、ねぎらいの言葉を掛けるのだった。





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最終更新日  2008年09月10日 13時54分28秒
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