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2008年09月20日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ1960 アメリカ 監督:フィル・カールソン
出演者:ジェフリー・ハンター、デヴィッド・ジャンセン、早川雪洲、青木鶴子、高美以子 ほか
132分 モノクロ HELL TO ETERNITY


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 第二次世界大戦時のサイパン島。立て籠もる日本軍と民間人を片言の日本語で説得し、1,000名以上を投降させた「サイパンの笛吹き男」ガイ・ガバルトン海兵隊一等兵の実話をもとに製作されたヒューマンドラマ。
 ガイ・ガバルトン氏は1944年6月に海兵隊一等兵としてサイパン島に上陸し、「一匹おおかみ(lone-wolf)」と名付けた説得を実行した人物だという。映画ではどこまで史実に忠実なのかは不明だが、映画によればガイは日系アメリカ人家族の養子として育てられたということだ。このため、無駄な死を防ぐため、単身日本軍や民間人が潜む洞窟に赴き、説得を重ねたという。この結果多くの日本兵や民間人の命が救われたのだ。ガイ氏は2006年8月に80歳で死去した。海軍殊勲十字章を授与されている。

 製作は1960年で、まだまだアメリカ戦争映画では日本軍が愚鈍で残虐であるように描かれる時代だが、アメリカ海兵隊員の功績を讃える一方で、普通の日本人の姿にも触れるという、微妙な位置づけの映画となっている。ただ、決して日本人に配慮したものではないため、全体的には不快な所も多々あるのだが。
 ガイが養子となる日本人家族役には早川雪洲の妻青木鶴子ら在米俳優や日系人俳優が当てられている。従って、会話などはかなり正確な日本語で撮影され、セット等も極端におかしいところはない。しかし、サイパン島での戦闘シーンになると噴飯もののシーンが続出する。日本兵が愚かで弱いのは致し方ないが、皆戦闘帽や鉄兜の上に太い鉢巻きをしていたり、松井中将(早川)の訓辞を聞く日本兵がインディアンのように山の稜線に並んでいたり、やたら万歳してたりと滅茶苦茶。まあ、アメリカ人がガイの半生記として見る分にはそれでいいのだろうが、日本人として見た場合やはり気になる。

 ガイは日系人家族に育てられ、日本人に対する親愛感が強いという設定なわけだが、前半部の出征前まではまあまあヒューマンドラマとして見られるのだが、後半のサイパン島激戦になってからのガイの心情変化の表現は稚拙。戦友を殺されて日本兵憎しと殺しまくったり、身投げする日本人を見て説得を始めたりする、その心の変化が演技、設定ともに甘く伝わってこない。結局の所、ガイの英雄的武勇伝が重要なのであり、日本人の命などさほど関係ないといったところなのだろうか。
 ストーリーや演技ともにかなり古くさい印象を受ける。1960年前後のアメリカ映画全般に言えることだが、ヒーロー賛美的な展開が多いため、作為的な展開がミエミエだし、かなりダラダラしたシーンも多い。女性との絡みシーンも無駄に長く、132分は冗長でかなりつらかった。

 戦闘シーンは記録映像を織り交ぜたものとなっており、上陸用舟艇での上陸シーンは実写となっている。ただ、スケール感には乏しく、着弾シーンや火炎放射シーンはお粗末。日本軍の戦車はM48パットンに方形の大型砲塔を乗っけた不思議なもの。米軍もM48パットンの火炎放射戦車が登場する。全体に戦闘シーンはお粗末の部類。また、身投げシーン等に合成映像も入るが、かなり稚拙。
 ちなみに、ガイが所属するのは第2海兵師団第2海兵連隊情報部で、上官はシュウェイブ大尉。日系人家族の兄弟カズとジョージは日系人部隊442部隊に入隊し、イタリア戦線で戦う設定となっている。

 ガイ・ガバルトンという人物がいたという伝記ものとしては、それなりに興味深いが、どうもかなりの脚色が入っているようでちょっと眉唾的映画の印象。ストーリーとしてもそんなに面白くも感動的でもなく、積極的に勧められる作品とは言い難いかな。


興奮度★★★
沈痛度★★
爽快度★★
感涙度★★



!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 1930年代初頭のロサンゼルス。母子家庭のガイ・ガバルドンは小学校で問題児だった。その母も入院し、ガイは友人の日系人ジョージの家にやっかいとなる。ジョージの母ウネをはじめ、父や兄カズらはガイに良くしてくれた。特にウネとは大の仲良しだった。
 ガイの母親が死去し、ガイは正式にジョージの家の養子となった。
 1941年になり日本軍の真珠湾攻撃が始まり、日系人家族は強制的に収容所に送られることとなる。ウネはもとよりジョージやガイらも収容所送りとなり、ガイだけが取り残される。ガイにも召集令状が届くが、鼓膜に穴が開いていたことから入隊できない。
 ガイは日本人と戦うことに抵抗があったが、カズとジョージが日系人部隊で出征したことを聞き、海兵隊入隊を志願する。日本語ができることから情報部に所属することとなり、第2海兵師団第2海兵連隊として訓練を受ける。
 所属部隊の戦友にはヘイゼン軍曹(ビル)、ルイス伍長(ピート)らがおり、前線に赴く直前に3人はハワイで酒と女を楽しむ。ガイらは日本語を駆使して日本人女性のソノやストリッパーのフミカ、米人ジャーナリストのシェイラと大騒ぎをする。
 いよいよガイらはサイパン島に上陸。想像以上の激戦にガイは恐れを抱くが、次第に勇敢に戦っていく。日本軍は万歳突撃を繰り返し、ルイス伍長が戦死する。ガイは洞窟に籠もった日本軍を攻撃した際に幼い少女を含む日本人民間人を投降させる。ガイはシュウェイブ大尉に申し出て日本兵の投降を呼びかけるようになる。
 しかし、日本兵の襲撃でヘイゼン軍曹が戦死する。怒ったガイは次々に日本兵を問答無用に射殺していく。そんな姿に大尉はガイを諫めるが、ガイは言うことを聞かない。しかし、ある日、アメリカ軍に捕らえられることを嫌う民間人が崖から投身する現場に出くわす。母子が飛び降りるその姿に、ウネとジョージを思い出したガイは、次の日から単身で洞窟での投降を呼びかけ始める。
 さらに、日本軍の松井中将の本拠地に潜入したガイは、松井中将を人質に取り、投降を呼びかける。戦友のレニー曹長は万歳突撃の地図を持って司令部に帰るが、途中で殺されてしまう。しかし、ガイは意地でも松井中将に無用の血を流さないよう説得する。ついに、松井中将が折れ、800名の日本兵が投降するのだった。






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最終更新日  2008年09月20日 17時57分04秒
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