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2009年11月30日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ2006 アメリカ 監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
出演者:クリスチャン・ベイル、スティーブ・ザーン、ジェレミー・デイヴィス、ザック・グルニエほか
125分 カラー RESCUE DAWN


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ベトナム戦争を背景に、ラオス上空で撃墜され北ベトナム軍の捕虜(POW)になったアメリカ軍パイロットの奇跡の脱出劇を描いた脱走系アクション。日本未公開のベトナム戦争ものということで、視聴前はかなりのB級臭を感じたのだが、思いのほかシリアスでしっかりとしたストーリーとなっている。というのも、主人公のディーター・デングラー中尉は実在の人物で、彼の実話をもとにしたものなのだそうだ。監督のヴェルナー・ヘルツォークは同じ題材でドキュメンタリー映画「 Little Dieter Needs to Fly (1997)」も製作しているだけあって、描かれる内容にはリアル感が漂っているのだ。

主人公は米海軍A-1スカイレーダー攻撃機のパイロットで、ラオス国内の北ベトナム軍補給路ホーチミンルート攻撃のため出撃した初陣で撃墜され、過酷な捕虜収容所から脱出を試みるのだ。冒頭の米軍による爆撃、攻撃シーンはそこそこ迫力があるが、ほとんどは収容所やジャングルでのサバイバルがメインとなっている。小銃火器がほとんどの戦闘シーンではあるが、それ以上にろくろく食料のない中、芋虫などの幼虫を食したり、馬鹿でかい蛭に襲われたりと、なかなかグロい映像も登場する。そうしたジャングルでのベトナム戦らしい雰囲気が良く出ており、ベトナム戦争ものとしても佳作の部類に入る。

 特に素晴らしいと感じたのは、役者の役作りと演技だ。過酷な収容所生活で痩せ細っているという役に適するよう、各役者が役作りできちんと痩せている。すでに2年間収容されている捕虜はガリガリにあばら骨が浮き出ているし、新たに収容された主人公も徐々に痩せていくのが良くわかる。この辺りは監督が真剣に取り組んでいる様子が窺われ好感を持った。
 ただ、惜しむらくはストーリーがやや駆け足だったところ。実話に基づいているため、様々なエピソードを盛り込んでいるのはわかるが、じっくりと焦点を合わせて描写して欲しかったところ。そのため、登場人物の性格付けがやや甘く、クライマックスの脱走劇のあたりでは不可解な言動と、理解しづらいシーンも見られ、見終わった後に淡泊な印象を得てしまった。もう少し丁寧に主人公以外の人物が描かれていたら、奇跡の脱出劇にもっと感動できたような気がする。ちなみに、捕虜収容所のラオス人看守役と捕虜収容所の収容者の大部分が実在の人物だそうで、実在の人物だとなかなか表現しづらい部分があるのかもしれない。個人的には別れ別れになった他の捕虜の結末が気になる・・・。

 ロケはタイで行われたようで、登場する兵器類は空母以外はほとんどがタイ空海軍の協力によるものらしい。主人公は空母レンジャー(CVA-61)の搭乗員だったということで、空母レンジャーの記録映像も登場するが、その後の映像はエセックス級の空母(ホーネット?)にすり替わっている。また、搭乗するA -1スカイレーダー攻撃機は「AK」のマーキングで、主人公はVA-145所属だったらしい。だが、撃墜された機体シーンでは胴部にVA-25の文字が見え、これだと空母ミッドウェイ搭載機になってしまう。まあ、こうした誤謬は多少あるが、それなりに検証されたものと評価しておきたい。このA-1スカイレーダーのほか、ヘリコプターUH-1イロコイ、O-1バードドッグが登場するが、いずれもタイ空軍所有機と思われる。エンドロールには協力としてタイ空軍第2飛行群第 203飛行隊の名称が出てくる。

 後半の描写がもう少し肉厚であれば、かなりの秀作になったかもしれないが、全般に戦争物として楽しめるレベルの映画と言えよう。アクション要素としても満足でき、何と言っても実話に基づくと言う点でシリアス感を堪能できる。内容的にはやや傍流ではあるが、隠れたベトナム戦争映画の佳作として評価しておきたい。
 

興奮度★★★★
沈痛度★★★
爽快度★★★
感涙度★★


!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 1965年のトンキン湾。米海軍空母レンジャー上にA-1スカイレーダー攻撃機パイロットのディーター・デングラー中尉がいた。中尉はこれが初陣で、スプーク率いる4機の攻撃隊はラオス国内のホーチミンルート空爆の命令が下される。  
 スプーク、レザード、フォーカス、デングラーの4機はラオス国内に侵入し攻撃をかけるが、デングラーは対空放火に被弾し墜落してしまう。地上で北ベトナム兵の追跡を受けたデングラー中尉は水を飲んでいるところをついに捕まってしまう。
 敵司令部に連れて行かれたデングラーは過酷な仕打ちを受けながらも、米国非難の書類にサインをすることを拒否。その結果、ラオス国内の捕虜収容所に連れて行かれる。そこにはすでに、アメリカ兵のユージーン・デブルイン、1年半前に撃墜された空軍パイロットのドウェイン、2年前に撃墜されたエアアメリカのベトナム人パイロットのプロセット・カムヘング、同じくYCパイロットのユック・チュウ・タオ、ラオス人?のフィシットが捕らえられていた。夜は足かせと手錠をされ、食料も乏しい中、長いものは2年間も収容されていた。看守はラオス人で最も凶暴なリトル・ヒトラー、腹黒いヌック・ザ・ルック、暴れ馬、小さくて優しいジャンボ、ウォーキートーキーらがいた。
 デングラーはすぐさま脱走計画を練るが、ユージーンはもうすぐ解放されるという妄想が強く脱走を反対する。だが、デングラーは釘を1本盗んで鍵を作り、手錠をはずすことに成功する。このことで、他の捕虜からの信頼を得るようになる。さらに空の薬莢でナイフを作り、昼の炊事時間に脱柵して看守を襲撃する計画を練る。床下に脱出穴を掘り、柵に穴を開けて準備し、7月4日を脱走日に決める。
 だが、看守らは食糧不足から捕虜の殺害をほのめかし始める。そこで計画を前倒しして作戦を決行する。ユージーンも嫌々ながら参加し、デングラーらは二手に分かれて看守のいる炊事場を急襲する。銃を手にしたデングラーとドウェインだったが、反対側からくるはずのユージーンらが来ない。仕方なくデングラーらは二人でラオス人看守を射殺、ジャンボだけ逃がして占拠する。そして食料等を確保してメコン川に向けて出発する。すると途中で機関銃とナタ、靴を持ったユージーンらを発見。ユージーンは混乱し、再び収容所に戻っていく。ナタは確保したが靴のないデングラーとドウェインはジャングルの中を裸足で進んでいく。小さな川に行き着き、筏で下るが滝に遭遇し危機一髪で逃れる。そこで靴底を片足発見し、足にくくりつける。食料もなく体力の落ちてきたドウェインは弱気になってくる。
 空き小屋に退避している時に、上空を米軍のヘリが通過する。小屋を燃やして合図するが、米軍ヘリは救出どころか、銃撃を加えてくる。精も根も尽き果て、二人は村人たちに食料を懇願する。だが、アメリカ兵憎しの村人たちはナタでデウェインを殺害、デングラーは這々の体で逃げる。
 北ベトナム軍の追跡などもあったが、デングラーは何とか隠れ、蛇などを捕まえて生き延びる。そして、ようやく1機のセスナが上空を飛び、やがてヘリコプターが救出に来る。
 無事基地に戻ったデングラーはCIAによって隔離され事情聴取される。そこに飛行隊の仲間がバースデーケーキを持ってやってくる。そしてケーキ台に隠れてデングラーは空母に戻っていく。空母では乗員が出迎えてくれる。このまま本国に送還されると聞いて空母の少将らが画策したのだ。
 デングラーはその後退役し、民間飛行機のパイロットとなり、4度の墜落を生き延びた。





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最終更新日  2009年11月30日 23時48分12秒
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