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カテゴリ:戦争映画
2011 フジテレビ プロデューサー:森 憲一
出演者:佐藤健、要潤、手塚里美、 大杉 漣ほか 130分 カラー DVD検索「最後の絆」を探す(楽天) 沖縄に住んでいた兄弟が第二次世界大戦勃発によって、日米両軍兵に別れて戦うことになった悲劇を描いたドキュメンタリードラマ。2011年の終戦記念ドラマとしてフジテレビが製作したものだが、もとは2010年に関東ローカルで放映されたドキュメンタリー番組だったようだ。史実に基づいたドラマで、ドラマも実名で登場し、合間にご本人がインタビューという形で登場する。 兄の東江盛勇は開戦前に出稼ぎでアメリカに移住し、徴兵を受けて米兵に。1941年12月の開戦後もやむなく米兵として従軍する羽目に。弟康治は鉄血勤皇隊として沖縄戦に駆り出されるのだ。そして奇しくも二人は沖縄で再会する。なんともドラマのような出来事だが、実際にあった話ともなると、衝撃的だ。 鉄血勤皇隊は沖縄の中学生(現在の高校)や師範学校生で構成された少年部隊で、当初は予備兵的に労働従事などだったが、戦局の悪化とともに実質一般兵として前線に駆り出され、切り込み隊などとして多くが戦死した。一方兄はMIS(米陸軍情報部)として沖縄入りする。沖縄戦でのMISは日系兵が通訳などとして多く参加しており、その立場を利用して家族との再会を果たしたようだ。 テレビドラマのため、映像的には臨場感に欠け、戦争ものとしてのリアル感は乏しいが、佐藤健や要潤のイケメン熱演で緊張感のある作品となった。これまでの終戦記念ドラマにありがちな、余計な蛇足部分や恣意的な反戦メッセージがあまり入っていないのも好感。内容が濃いだけに、ドキュメンタリードラマとして必要なエピソードを描くだけで精いっぱいだったのかもしれないが。 ただ、実在の人物のエピソードを忠実に描こうとしたためか、全体の戦争の流れや地理的状況はかなり省かれている。そのため、登場人物のおかれた状況や、推移はちょっとわかりづらいかも。 興奮度★★★ 沈痛度★★★★ 爽快度★★★ 感涙度★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月27日 22時36分33秒
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