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2006年12月20日
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道長の元に訪れる、晴明と昌浩。
「準備は全て整った。後は明日の入内を待つばかり」と道長。
「おめでとうございます」
「して、昌浩は今夜中に決着をつけるということだな」
「はい」
「そうか期待しておるぞ」
「昌浩、彰子姫のご様子を伺っておいで。わしは道長様と話があるのでな」
「わかりました。失礼します」

「どうした?」足を止める昌浩に訝るもっくん。
「彰子が入内すればもうここを歩くことも無い」
「俺はここで待ってる」「え?」
「ほれ、さっさと行って来い」大あくびのもっくん。手すりで居眠り。

「明日の入内の儀、誠におめでとうございます」廊下から声を掛ける昌浩。
「久しぶり。何だか昌浩、痩せたみたい」
「毎晩、都を駆け回っているから少し肉が落ちたのかも。ここのところ体がなまっていたから丁度いいよ」
「それなら良いけど、御簾越しでも結構見えるって前に言ってたけど、嘘ね」
「駄目だよ。これからは直に顔を合わせられるのは帝だけだ。あ、そうだった。こんな物言いでは失礼でした、一の姫」
「彰子よ。一の姫なんて呼ばないで、彰子よ。昌浩」御簾の直ぐ傍に立つ彰子。
「彰子」立ち上がり、御簾越しに手の平を合わせる昌浩。
「蛍」「うん、見せてあげるよ。今はまだ出来ないけど術を使ってでも貴船の蛍を彰子の元に届けてみせる」
「昌浩」「いつか必ず」
「ねえ昌浩、内裏には異形のものが多いでしょう?でもね、私は大丈夫。だって昌浩守ってくれるでしょう?」
「俺が守る。ずっと守るよ」「信じてる」涙がこぼれる彰子。離れがたい二人。

夕刻、表には車之輔。
「じい様、俺行ってきます。すみませんが後を頼みます」烏帽子をじい様に渡し、髷を解き括り直す昌浩。もっくんに続き、車之輔に乗り込む。
「お前が昌浩の式か。家の孫を宜しくな」じい様になでられ汗だらだらの車之輔。緊張して、うん、うんうなづいています。頑張れ車之輔!
「車之輔、南へ向かってくれ」
「巨椋池か。そこに窮奇がいるんだな」「ああ」
「待っておるぞ。都の南、巨椋池。その大いなる水鏡の内で」窮奇の言葉。胸を押さえる昌浩。
「昌浩!」「呪詛。窮奇が待っている。彰子の入内は明日の朝。それまでに決着をつける!」

昌浩を待つ窮奇。羊の妖・土螻を送り込む。
池についても何も感じない。それが水鏡の向こうにいる証。
その時水面にいくつも輪が広がり、土螻が妖たちを率いて現れる。
紅蓮が六合が顕現。昌浩が術を唱え、六合が槍で薙ぎ、紅蓮が炎で焼くがきり無く現れる妖。
昌浩に近づく黒い影。
「よく来た、方士よ」水面から伸びてきた窮奇の触手が昌浩の足に絡み襟を掴み異界へ引きずり込む。
紐がちぎれ飛ぶ匂い袋。「昌浩!」叫びもむなしく、昌浩の手を掴めなかった紅蓮。昌浩が落とした匂い袋を拾う。
「ぬかったな、神将。我らが主が網み出した異界、何人たりとも入ること叶わぬ。貴様たちに用は無い。主の命だ。ここで朽ち果てろ」
「だまれ!」

目を覚ます昌浩。「ここは何なんだ?」胸に痛みが。「窮奇」
「方士よ。待っていたぞ。我が配下に下る決心はついたか?」
怪しい街を神隠しに会った人々が。その眼窩は黒くうつろ。
「皆殺されて窮奇に化け物に」
胸が痛む中、神隠しに会った人の皮をかぶった妖が昌浩を切りつけてくる。
何度かはかわすが、左肩を貫かれる。
「紅蓮!」昌浩の叫び。外で妖に対峙する紅蓮に届く。
「方士よ、配下に下れ」
肩を刺す刀、身体を踏みつけらる。術を唱えて応戦する昌浩。
「・・・万魔拱服!」光とともに消え去る妖。
「見事なものよ、方士。お前のその力我に捧げよ」
「お前なんかに」
「言ったはずだ。さすればお前の願いをかなえてやると」
「俺の願いは、窮奇、お前を倒すことだ!」
「藤原彰子を攫ってきてやろうと聞いてもか?」
はっとする昌浩。風景が変わり、髪型を変えた彰子が浮かぶ。
「このまま帝の下に嫁がせても良いのか。ここは我の力が作り出す世界。藤原彰子の宿命、その鎖断ち切ってやろう」
異国の衣に身を包んだ彰子と昌浩?が手を取り合う。
「これがお前の願いではないのか?叶えてやろう、叶えてやろうとも。さあ方士よ。全てを捧げて我が配下に下れ。何故だ?藤原彰子を手に入れたくはないのか?」
「蛍がいない。蛍がいなかったら意味が無い。だから窮奇、ここでお前を倒す!」
「この術は凶悪を断却し不詳を祓除す、急々如律令」手を払い光に包まれる昌浩。
懐から符を取り出し、術を放つが窮奇に撥ね返されてしまう。
倒れる昌浩。左手を伝う血を舐めとられる感触。背後に立つ窮奇。
「思ったとおりだ。お前の血は我の力を蘇えさせる。配下に下らぬならそれでも良い。この場で葬ってくれよう」

晴明は青龍、天一、玄武を呼ぶ。
「何だ?」「お前たちに頼みがある」

紅蓮の放つ炎の蛇が土螻に巻きつき燃えあがる。
「これで良い。我らが使命は果たされた」つぶやく土螻。
池に炎を投げつける紅蓮。
「よせ、無駄だ」と六合。
匂い袋を見つめる紅蓮。そのとき昌浩の叫びが。
「昌浩が呼んでいる!」「紅蓮ー!」
匂い袋が光り、水面に輪が広がる。

「方士よ。お前の血は素晴らしい。一滴でここまで我を回復させるとはな。死ね方士!」
先より輝くような窮奇。その鋭い舌が、牙が、昌浩を貫こうとしたとき、「紅蓮!」叫ぶ昌浩。
空中に渦巻く炎。炎の内から白い龍が如く炎が窮奇を襲う。現れた紅蓮と六合。
「紅蓮、六合。来てくれたのか!」

怒る窮奇が三人を襲う。昌浩を庇う六合が跳ね飛ばされる。「六合!」
昌浩と紅蓮を裂く窮奇の攻撃。六合も近寄れません。

部屋で匂い袋を見つめる彰子。そこに天一と玄武が。
「姫、私は安倍晴明の配下、十二神将の天一」「同じく十二神将玄武」青龍は一人、廊下。
「私に何か?」
「晴明の末孫・昌浩のため彰子姫のお力をお借りしたいのです」
「昌浩は今異界で窮奇と闘っている」
「昌浩が」
「昌浩様を救うには異界への道を開かねばなりませぬ。姫がお持ちの法具をお貸しくださいませ」
「法具?」
「姫よ、その匂い袋だ。それには昌浩の霊力が宿っている別の空間につなげるには奴の力を宿したものが必要だ」
「お聞き入れくださいませ」「わかりました。どうぞ」天一に手渡す彰子。
「ありがとうございます。では」隠形する神将たち。
「昌浩、どうか無事で」廊下に出る彰子。
「彰子、良いか?大事な話がある。心して聞きなさい」そこには父道長と
「晴明様」

窮奇の牙に呻く昌浩。
「昌浩!」窮奇の檻の中の紅蓮。
「動けばこやつを殺す。貴様もだ」六合も動けない。

つぶやくように唱える昌浩。
「方士よ、苦しいか?だがまだ殺しはせぬ。じっくりいたぶってくれよう」「・・・星宿に」がくりと倒れる昌浩。
「もろいのぉ。もう力尽きたか?」昌浩が仄かに笑う。「何が可笑しい。うわあ」

昌浩の腕が光り、窮奇が飛ばされる。窮奇が牙を立てていた側の袖が破れ、反対側の袖も昌浩自身が破った。光る腕には・・・
「その呪符は?」
「貴船の神よ。我に加護を与えたまえ」浮かぶ白い竜神の姿。
「貴様、始めからそんなものを仕込んでいたのか?」
「・・絡め取れ。絡め取れとり給わずれば不動明王のご不覚これに過ぎず」
光に絡められ刻まれる窮奇。
「これが晴明の後継、秘められたその力」と六合。
「神の加護など恐れるに足らず。死ね、方士!」
跳ね返し襲い掛かる窮奇。昌浩危うし!
窮奇の叫び声。昌浩に襲い掛かった手が縫いとめられている。
「その剣は晴明が鍛えた降魔の剣だ」腕組みして立つ青龍。「何をしている」
急ぎ、剣を抜く昌浩。
「窮奇!」窮奇に向かう昌浩。紅蓮の白炎の龍も窮奇を襲う。
「雷電神勅、急急如律令」一瞬、若・晴明と姿が重なる昌浩。
貫かれた窮奇は叫びを上げ燃え上がる。吹き飛ばされる昌浩。
「信じる信じないはお前たちの勝手よ。だが違えることは無いと心得よ」貴船の竜神の言葉。

真っ白の中浮かぶ赤。もっくんが呼びかけます。
「昌浩」「もっくん」「もっくんじゃない。目覚まさなかったらどうしようかと思ったぞ」
朝日の中目覚める昌浩。取り囲むもっくん、天一、玄武。
「ひどいところだけ直してしまいましょう」
昌浩の左腕を両手で包むように手をかざす天一。腕が緑の穏やかな光に包まれる。
少しはなれたところに六合と青龍。
玄武が匂い袋を手渡す。「これを彰子姫に貸していただいた」「彰子に?」
「青龍を水鏡の向こうに送るためです」答えたのは天一。
「みんなのお陰で。そうか、俺生きているんだ」「全く」そっぽを向くもっくん。
「終わったんだ」

路は入内に向かう車と一目見ようと集まる人で賑わう。
「あれが入内する姫の車だ」「うわー、見事なものだ」
人々の後ろからそっと見て、手の上に載せた匂い袋に目を移す昌浩。
出会い、初めて彰子を守った時、一の姫と呼んでといわれたこと、匂い袋を交換したこと・・・
そっと見送る昌浩。

「昌浩、よく戻ったな。疲れているのに悪いが、大切な客人がおる」着替えてじい様の前に座る昌浩。
「はあ」
「入りなさい」そこへ入ってきたのは・・・
「今日より我が家で預かることになった某家の姫だ」「えっ、えー?」あちこち見て驚く昌浩。
「気の毒なことに、生涯消えぬ呪詛をその身に受けてしまわれての、常に陰陽師がそばについていなければならなくなった」
「宜しくお願いします」彰子、黄色の衣も可愛いですね。あっけに取られる昌浩。

「どういうことだー」廊下で晴明に詰め寄るもっくん。
「あのまま彰子姫を入内させれば帝にまで穢れが及ぶ恐れがある、かといって入内を取りやめにすることも出来ぬ」
「帝の下に嫁いだのは?」
「道長様には彰子姫とは母が違う章子様という姫君がいらっしゃる。二人面差しがそっくり」
「くー、ばれたらどうする?」
「後宮に上ればずっと御簾の奥に籠もりきり。ばれはせぬ」
「この古狸」「昌浩にはお前から話しといてくれ」去っていく晴明。

彰子と再会してうまく言葉が出ない昌浩。
「昌浩?」
「来年の夏になったら貴船に蛍を見に行こう」
「約束ね」指切りする二人「うん。絶対だ」心なしか昌浩の目がウルウルしてますよ。
そこへやってきたもっくん。二人の雰囲気に中へ入ることが出来ません。
「おっと。もうしばらく二人きりにしといてやるか」くわ~とあくびをして居眠りを決め込むもっくん。

次回、第十三話「辻風が運ぶ禍歌」

原作では入内の車を見送る昌浩が戦いでぼろぼろのまま涙を堪えきれない描写があるのですがアニメではそこまでぼろぼろでは無かったですね。可哀想だけどぼろぼろ昌浩のほうがよかったと思います。容赦が無い(でも本音は心配で仕方なさそうな)じい様のからかいも少なめ。少し物足りません。
それでも入内前に御簾越しに手を合わせる二人を見てはもらい泣き、来年の蛍狩を約束して指きりを交わす二人を見ては笑みがこぼれてしまう。
次回から風音編。六合の活躍が楽しみです。彰子の花嫁修業?も必見。

  昌浩がサンタクロースに見える





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最終更新日  2006年12月20日 12時21分39秒
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