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2007年06月29日
XML
カテゴリ:アニメ
内容前半。今回録画不良のため一部記述されていませんがネット配信後訂正予定です。
感想はこちら
ネット配信を見ました!というわけで一部訂正しました。(7/5)
------------------------------------------------------------------------
満月。湖。丸太と石で出来た家。窓の外から降り注ぐ月明かり。
ピアノの傍に立つ男性とピアノを弾く少女。
ソファには手元を照らす照明で何かを読んでいる女性(手紙?ピース?)
「そうじゃない、キルシー」少女の名はキルシー。おそらく幼い頃の銀。
「こう弾いてごらん。ペダルを長く」男性はピアノ教師のようです。
「弾いてるよ!」
「もう少し感情がこもる様に」
「感情?」
「気持さ。最初は形だけでもいいから」
「形だけ?形って気持ちと違うよ!そのくらいわかって…」
キルシーの唇に指を当て、黙らせる先生。
「いいかい、キルシー。形をまず押さえておけばそこに感情だって生まれてくる。ほら、悲しくても微笑めば悲しさが和らぐことだってあるじゃない」
「わかんないよ!先生。そんなの」ぷうと頬を膨らませむくれるキルシー。
溜息。「ちょっと難しかったかな?」と傍で見る女性の方に目をやる先生。女性も微笑み、
「大人びたことを言っていてもまだ…」
「子ども扱いしないでよ!ママ」そう言って黙ってしまうキルシー。女性はキルシーのママのようです。
「どうしたの?」先生
「先生。今日は満月?」
「どうかな?」窓の外を見る先生。そこには高く上った満月。「当たりだ!」
「そうだよね、先生。好きなの。この光。見えなくても感じる。銀色を…」


OP

ビルとビルの隙間に立つ銀。足元に航空機事故の新聞記事。
水滴が足もとの水溜まりに落下。事故の被害者家族と思われる人の泣き崩れている前に立っている銀のイメージ。

稲荷神社。稲荷の石像の前に寝そべる猫。
「こっちを狙ってる連中が入り込んでるって噂は間違いないんだろうな」猫
「上からの情報だ。警戒を怠るな」黄
「やれやれ、俺たちも有名になったもんだ」猫
「意図は?」黒。黒の傍に移動してくる猫。
「まだ付いてねぇ。いい加減使えねえなあ、銀も。あれしか出来ねえってのに」黄。黄はどこか違う場所から通信しているらしい。

天文台。星が流れた。

「6番。少し唇の血色がよくないように見えます。Na濃度0.01上げてください」香那美
「規定どおりですが」女性研究員
「個人差をよく把握して、モニターや計器に頼りすぎないように。繊細なのですから、身も心も」香那美
「あ、はい」
ドールの顔を覗き込む研究員。
「あ」
「どうかしました?」香那美
「いえ、口が何か寝言のように動いたので・・・」研究員
「夢でも見ていたとか」香那美
「夢?でも霊媒は」研究員
「冗談。夢を見ないことは確認されています。でも、見ているのかもしれないですね、穏やかな夢を」香那美
ドールを見て微笑むかなえ

警報
「石崎主任、巡回の観測霊の動きに変化が」
モニター。一点に集まる観測霊の様子。
「契約者?」香那美
「ではないかと。複数の霊光が特定座標に引き寄せられています」
はっとする香那美

高架下、川縁に立つ派手なコートの巨体の女性(ベルタ)。足元に煙草の吸殻らしきものが散乱。歌を口ずさんでいる。
傍に車が停車。帽子にマフラーを被った男(イツァーク)が降りてくる。
「勝手に出歩くなといったろう」
後ろを指差す女。効果の柱にもたれている男。
「殺ったのか?」男
「探ってるようだったからね」女
「ターゲットのメンバーか?」男
「さあね。その上の奴かも」女
「いいか、俺たちに要求されているのは奴らのメンバー構成と素性、能力を洗い出すことだけだ。殺すことじゃない」男
コートをずり上げ、少し不満げな女。
その時電線を走る観測霊。
男が手を伸ばし、おいでおいでをする。その瞳は赤く身体は青い光に包まれている。
抵抗しつつも引っ張られる観測霊。男がぐいと掴んで引きよせると電線を離れ男の周りを回って吸い取られる。その間霊光に包まれる男。

と同時に天文台で異変が。
「大変です!霊媒が・・・」研究員
「一体何が?」
「観測霊を帰還させてください」香那美
操作する研究員。
「それが、戻らないんです」
「そんなはず・・・」
「捕らえられたとしか思えません」
「星は?」香那美
「CY-463に動きが」
「観測霊を捕獲する契約者?」驚く香那美

「綺麗なもんだ・・・どうしたんだい?」女
ふらつく男。後頭部を押さえている。
「一瞬意識がリンクする。観測霊を放ったドールとな。あまり気持ちのいいもんじゃない」
川の水面にも観測霊を見つける男。
「まだいたのか」腕を伸ばし捕らえる男。

衝撃を受ける銀。そのまま倒れる。

「出来すぎだな、こいつは」にやりとする男。
「え?」
「ターゲットの一人とリンクしたらしい」

久良沢探偵事務所。
机の上には日本の観光ガイドブック。依頼者が指差す先には煙草屋そして看板娘の銀の姿。

「ん?か~!良く見つけたもんだな。この子を探せばいいんですね?わかる?きゃんゆうあんだーすたん?」
頷く依頼者。
「お願いします」依頼者は外国人の男性。
「ん。お任せください!」胸を叩く凱。
「ええ、しかし外人さん。ああ、ミスターカシテー・・・カシテー・・・カシテー?」
「カスティネン。エーリス・カスティネン」
「ああ、カスティネーさん。あんたお目が高いわ!有名なピアニストがわざわざ北欧くんだりからこの久良沢凱を指名してくるなんてね」
「知らなかったですよ、ボス。そんな外国で有名だったなんて」満更でもなさそうな顔の凱に突っ込み入れるキコ。
「ガイ?」
「イエース!ガイ・クラサワ!じゃぱにーずもーすとふぇいますでぃてくち~ぶ!なんちって・・・へへ」
胸ポケットから本か手帳かを出すエーリス。
「ガイ?ガイ・クラサワ?」
「ガイ。ガイ・クラサワ」と自分を指差す凱。「・・・何か?」

契約者の男。机に向い何やら書いている。
ノックして入ってくる女。
「随分落ち着いてるね?あたりは付いてるんだろう?動かないのかい?」
「慌てるな。ドールの一人くらいおびき寄せるのはわけがない。昨夜の衝撃が覚めてなきゃあ、今頃どっかで彷徨ってる。夢遊病のようにな」
手帳を見つめる男。

「ふん、余裕だね。ところで煙草持ってるかい?」女
「そんなもん、吸っていいのか?歌手なんだろ?曲がりなりにも」男
「随分な言い草だね。これでもフォルクスオーパーに立ったこともあったんだ。群衆の一人だけどさ。切れると困るんだ、万一の時に。対価だからね」
胸ポケットから煙草を出す男。煙草と一緒に手帳も取り上げる女。
「何書いてるんだい?」
「止せ」男
「乙女。白き夜。湖水に臨み一人淡き帳に沈む。寄り添うはただ虚ろに凍てた銀色の月。う、あはははは」女
手帳を取り返す男。
「俺の対価だ」
「優雅な対価じゃないか。悪かないよ。ちょっと少女趣味だけどね。韻を踏めばもっと良くなるさ」
手帳をぱたんと閉じる男。
「無理を言うな。詩なんか作ったことない。こうなるまではな」あきらめにも似た表情を浮かべ手帳を仕舞う男。
「良いことじゃないか?まだ動く心が残ってるってことだよ。あんたにもね」

公衆電話。身体を大きく屈め、受話器を持つ黒。相手は
「銀と連絡が取れん。昨夜からだ」黄。
「逃げたのってことか?」黒
「ドールが自分の考えで動くわけねえだろ!あいつは生きるのに必要な最低限のプログラムしかされてねえ」黄。足元には開いた缶詰を前にした猫。
「だったら?」黄を見上げる猫
「組織の人間が一人殺されている。やっぱり昨夜の話だ」黄
「入り込んできた奴らの仕業か?」猫
「たぶんな。銀がそいつらに拉致されたって可能性もある」黄
「拉致?」猫
「こっちの情報を奪うためさ。感情はねえ癖に記憶力は悪くねえから始末が悪い」黄
「組織の動きはそれを見越して?」黒
「そういうこった。こっちの見張りも兼ねてな。お前らも気をつけろよ。最悪、ドールは使い捨てたって構わねえ」黄
電話を叩き切る黒。

街中。銀にぶつかる男。
「おい、邪魔だよ。何だこいつ?」
「いいから行こう」連れの女が男を引っ張っていく。
じっと立ったままの銀。
「ここ、どこ?」

煙草屋を覗く猫。銀の姿はない。
「戻ってないか・・・げ!あのヘボ探偵!」自販機の陰に隠れる猫。
そこへやってくる凱とキコ。店を覗き込む。
「やっぱいないか」ガックリする凱。「聞き込みに回るぞ、キコ」
「んちゃ!頑張ってください」にっこり敬礼するキコ。
「んちゃって、お前」
「半休だって言ったじゃないですか。友達に会いに行く途中まで付き合っただけです!んなわけで、じゃねえ!」走り去るキコ。
「あ~、ったく・・・」溜息をつく凱。

「探偵?あれか」ゴミ置き場傍の陰に立つ黒。
「あれだ。理由は分からないが銀を探しているらしい」猫
「分った。動きがあったら教えろ」黒
「尾けろってのか?俺は面が割れてる」猫
ニャ~。黒の近くで聞こえる猫の声。塀の上に猫によく似た黒猫。
「良くある顔だ。気にするな」黒

歩く銀。銀の見つめる先にあるものは緑に覆われた公園の・・・

アイキャッチ



 何度見ても黒の姿にため息が出るOP。OPだけで何度も見てしまうのはこれが初めてかも!もうすぐ変わってしまうので残念ですが新OPに期待!

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最終更新日  2007年07月05日 01時10分24秒
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