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2009年03月27日
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カテゴリ:アニメ
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川底に沈んでいくシエル
「嘘突き…ですね。十数えるまで生き延びていると約束したのに」
「僕は…嘘をつく」
「まだ死なせません」シエルを抱え水面に向かって泳ぐセバスチャン
「ああ。お前は嘘をつかない」
橋が透けて見えるほど明るい
「お前に聞きたい事がある」
「何でしょう?」
「今のお前は何者だ?」
「愚問ですね。坊ちゃんの前の私は如何なる時も変わらず、あくまで執事ですよ」
浮かびあがるセバスチャン
「ほお!天使そのものを持って完成する…正に聖なる門。ですね」
未完成の橋の中央に据えられた天使の羽

船に横たえられるシエル
片手で漕いで行くセバスチャン
光りに向かって聖なる門を潜る


鎮火し朝を迎えた街は後片付けと配給で賑わう
「おい!そっちを持て」
「並んで並んで!水はまだあるよ」
「ほら!一人2個だぞ」袋を渡すその声は…ソーマ王子!
「これ何?」ジム少年
「カリーパンです。これなら食べながらでも動けますし、何より心が癒されます」にっこりアグニ
「いっぱい食べてそんでもって笑顔だ!」
「うん!ありがとう」

「しかしこれは我々の心を試すため神が与えた試練だったのかもしれません」
衛兵を連れ、覆いを上げた喪服のその人は…女王陛下!?
「災害に屈する事無く悲しみすらも糧として立ち上がる。新世紀を前に新たなる大英帝国が生まれようとしているのです」
歓声を上げる民衆

「焼け落ちたロンドンに偽りの女王」ヤードのランドル総監
「総監?」アバーラインに何処か似ている後任
「多くのモノが信じれば偽物も本物も変わりはしない…あいつにはそれが分からなかった」葉巻を捨て「行くぞ!」

川の畔に腰掛け花を摘むエリザベス
駆けてくるポーラ
「ロンドンの炎は収まった様ですよ!お邸に戻れますね。お嬢様!」
「シエルのお邸に出した使いの者は?」
「申し訳ありません。まだ…」
沈むエリザベス
「綺麗なお花ですね」
「ええ。青くてシエルの指輪みたいな色だなって」
寂しげなエリザベス
指輪と聞き
「お嬢様。一つ頂きますね」
と花の茎を輪にするポーラ
差し出す花の指輪に歓声を上げるエリザベスだが…風が吹き飛ばし川に流れしまう
「もう一つ作りましょう!お嬢様」
「でも…」
「もう1つ、2つ、3つでも。ほら!お花はまだこんなに咲いています。何度も作ります。何度でも」
「何度でも…」
揺れる青い菫の花

白い霧の中
静かに水音を立て進む船
横たえられたシエル
喪服の胸には白い薔薇の花

眼を覚ますと片手で器用に船を漕ぐセバスチャン
「坊ちゃん、お目覚めになりましたか?」
「ここは…何処だ?」
「知りたいですか?」
「知りたいから聞いている。いや…別に知らなくても良い気がする」
鳥の囀り
「随分と長く眠っていた様だ」
気付くと川には
「これは?」
「坊ちゃんのシネマティックレコードですね。ここまで流れてきてしまった様です」
「そうか…これが僕の…今までの人生。僕は、もう死んだ…」
「まだですよ。これから私が坊ちゃんに死をお届けします。最後まで責任を持って。あなたの忠実なる執事として」
「ふん!エリザベスきっとピーピーと泣くだろうな」
「ええ。エリザベス様の坊ちゃんへの愛情はとても深い」
「マダムレッドが死んだ時もメソメソと面倒だったからな」
「あれは…きっとひねくれた坊ちゃんの分も泣いて下さったのですよ」
「あいつ等は、死んだのか?」
使用人達を思い出すシエル
「さあ?あの時はまだ息がアあった様ですが…」
「しぶとさだけは人並み以上だからな、あいつ等は…プルートゥは?」
「後で骨を回収して置きましょうか?」
「骨を?いい。骨に何の意味がある?全ては…」
「全ては?」
「否、全てを語るにはきっとまだ…少しだけ…早い」
と蛍の様な光が流れてくる
「この光は?」
「坊ちゃんの隣を通り過ぎて行った者達の坊ちゃんへの想いです」
「僕への想い…か。綺麗だ」
「綺麗?」
「ああ。別れが寂しいとも悲しいとも思わない。でも、ただ、綺麗だと思う」
日記を差し出すセバスチャン
「長い旅路の退屈しのぎにと持って参りました。邸を去るタナカさんが残していった日記帳です」
「タナカが?」



私から坊ちゃんにお伝えできる真実

「そんな!?」タナカさん
「女王陛下はファントムハイヴを、この私を闇に葬ろうとしている」シエルの父。どこかセバスチャンに似ている
「旦那様」
「私は陛下を恨んではいないよ。これも時代の流れだ。だが、シエルにはこの事は黙っておいてほしい。もし私が殺されたとしても変わらず陛下への忠誠を」
「ですが…」
「憎しみからは何も生まれない」



「あの天使がいつか見せたマヤカシは強ち外れてはいなかったか…」
「如何します?坊ちゃん」
「如何する事もない。復讐するべき人物はいない。そして…僕すらも…もういない」
そこに流れてくるポーラがエリザベスの為に作った指輪
拾い上げるシエル
「指輪?」
「青い指輪ですね。私が…」
シエルにはめてやろうとするセバスチャンだが
「片手ではやり辛いだろう」と自分でいつもはめていた親指に…
「最後まで完璧なる執事でいたかったのですが…叶わぬようです」残念そうな顔のセバスチャン
「ふん!これくらい大したことじゃない」
「とてもお似合いですよ、坊ちゃん」
月の光りに翳すシエル
「僕はシエル・ファントムハイヴ。そう、ただのシエル・ファントムハイヴだ」
島に着く船
砂浜に続く足跡は一人分

森の中、シエルを抱え歩くセバスチャン
崩れた石造りの邸跡が見えてくる
中庭に入り
「さあ。坊ちゃん」
石で出来たベンチに下ろすセバスチャン
「ここが最後の場所か」
「ええ」
「鳥が狙っている」
「そうですね」
「魂をとった残りはくれてやれ」
烏が見ている
「流石は坊ちゃん。お優しい」
「痛いか?」眼帯に手をやるシエル
「…そうですね。少しは。なるべく優しく致しますが…
「否、思い切り痛くしてくれ!生きていたと言う痛みを魂にしっかり刻みつけてくれ」
ハッとするセバスチャン
優しく微笑み跪く
「イエス!マイロード」

ベンチに凭れるシエル
手袋を咥えて脱ぎ捨てるセバスチャン
シエルの頬に触れ、眼帯を取る
揺れるシエルの瞳
近づくセバスチャン
「では…坊ちゃん」



EDテーマが流れるが黒い背景にスタッフロールのみ





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最終更新日  2009年03月27日 15時01分20秒
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